メンデルスゾーンの交響曲3番、4番のベストCDの一つであることは間違いないが、特にこの演奏の良い点は、その瑞々しさだと感じます。カラヤン/ベルリン•フィルやマズア/ゲバントハウスの演奏も良いものですが、メンデルスゾーンの交響曲の持つ爽快さ、フレッシュさは、この演奏が際立っています。アバドが後にVPOやBPOで再録音をしなかったのが理解できる素晴らしい演奏です。また本CD(UCCG-70079)のような日本盤は一般的にドイツ盤に比べて音質的に見劣りするケースが多いのですが、本CDはドイツ盤よりもクロックずれによるデジタル滲みが少なく音質的にも優れています。
(追記)
上記コメント対象の型番UCCG-70079が中古購入で、4番4楽章に音飛びがあった為、返品(実際には返金のみ)し、別の業者より同じ収録(原盤番号442 9760)のCDを購入した所、型番UCCG-51018で型番は若いが、より新しい製造の物で、グリーンラベル(但し最近のものと異なり曲名等は黒で印字されており、判りやすいもの)でルビジウムクロック・カッティングのSHM-CDで、更に音質が大幅に改善しておりデジタル収録による音質劣化要因であるクロックずれや、読取エラーや、その補正による音の滲み、ボケや、詳細情報の逸失が、かなり改善してデジタルマスターに近いものとなっており、アバド/ロンドン響のメンデルスゾーン交響曲を購入されるなら、UCCG5万番台のSHM-CDの方を強くお勧めします。(SACD不要と思える位、音が良いです。)アマゾンも、できれば同じ収録であっても製品型番の違うものは、別商品としてコメントも別表記されるようにした方が良いと思います。