ホワイトクローバーは、春の開花には、冬の寒さに一定期間さらされる必要があります。
春播きの場合、当年の開花はほぼ見込めません。秋播きの場合も、遅まきや栽培条件により株の充実が不十分な場合は、寒さに当たっても春には開花よりも株の充実を優先させるため開花には至りません。
通常の作物同様に肥料を与えると、やたらと繁茂しすぎて花どころでは無くなります。肥料を与える場合は、窒素分の少ないリンカリ肥料(通称イモマメ肥料)を与えて下さい。
マメ科の多年草で、本来は冷涼湿潤な気候を好みますが、夏の高温にも良く耐えます。
本種は、ホワイトクローバーの分類(大葉、中葉、小葉)の内の中葉の品種で、耐暑性・耐乾性に優れ、雨量があれば痩せた砂地でも生育します。本来の用途は牧草ですが、ほふく茎を出して繁茂するため、雑草防止や土壌浸食防止などにも利用されています。また、春には白い花を一面に咲かせ、まれに現れる四つ葉のクローバーは、幸福のシンボルとなっています。
ホワイトクローバーに肥料は不要です。ホワイトクローバーをはじめとするマメ科植物は根に根粒があり、窒素化合物を生産する根粒菌との共生をしており、土壌を肥やすはたらきをすることが知られている。荒れ地でも生育可能なものが多いのは、自らの根で窒素肥料を合成できるためです。これらを鋤きこむことにより、自然由来の"緑肥"として次の作付けに利用する事が出来ます。
右(上)の画像は、とあるケーキ屋さんのブルーベリー畑です。
ブルーベリーの苗を植えた最初の頃は、雑草に負けて苗が結構な頻度で枯れたり、収穫時期には雑草まみれで収穫もままならず野鳥に食べられ放題でした。ホワイトクローバーが繁茂するにつれ、雑草が抑えられて木も大きくなり、また、収穫もしやすくなったことから、野鳥に負けず収穫作業をしております。
もちろん、化学農薬も化学肥料も使っておりません。
左(上)の画像は、筆者の実家の石垣の周りに播いたものです。
石垣と道路の間にたまった土からイネ科の雑草がボーボーに繁茂し、年に何度も草刈り機を入れておりました。クローバーによりある程度は抑えられておりますが、どうしてもクローバーの間からシュッと出てきます。見てくれが悪くなるとたまに草刈りをしております。
結果： "何度も"→"たまに"に頻度がさがりました。
【播き方①】
発芽には20度前後の地温を必要とします。桜が咲いた後頃の気候からが適期です。
風の強い日は種が平均に落ちませんので、播くのは風のない日の方が施工しやすいです。
注意：種子を砂に混ぜずにそのまま播いてからレーキで中耕しても良いですが、中耕する事で土の中の雑草種子が表面に浮き上がり、クローバーと一緒に大量に雑草が生えてきます。
[ポイント]
【播き方②除草剤使用しそのまま播く場合】＊除草材を散布して直ぐに種まきしないでください。 (種子が発芽した途端に除草剤で枯れます)
→除草剤を散布した場合、7日後くらいには雑草が赤く変色して枯れてきます。 枯れた草は抜かずに、砂と土と混ぜたものを播きます。 種子は枯れた草の間に沈んで、日陰部分から発芽してきます。 １週間後くらいから発芽し始め、２週間後に目で見える程度に成長します。 （雑草も生えてきますので、勢いの良いヤツは手で草取りしてください） 最初の雨の後、晴天が続くようでしたら必ず水やりしてください。 （普通に播くより発芽率が著しく下がりますので、種子はより沢山必要になります。） １度では綺麗に生えそろいませんので、まだらになった部分に種子を追い播きしてください。
