内容紹介
中毒者続出! ?
80年代に楽しまれたエレクトロ・エチオ・レア・グルーヴ!
これまでセネガルやガンビアといった西アフリカのレア音源を中心に、マスターテープから復刻することをモットウとしてきたレーベル、Teranga Beatから、これまでの路線とは大きく異なる“奇妙な作品"が登場することになりました。なんと日本が誇る電子機器メーカー、カシオが初心者向けに作ってきた小型キーボードだけを使ったユニークなエチオピアのダンス・ミュージックを紹介します。
本作の主人公は、現在64歳になるエチオピア人鍵盤奏者のイシャック・バンジャウ。若い頃にクラシック音楽を学んだ彼は、お隣のエリトリアのアスマラへと移り、ホテルや軍の施設などで演奏家として活動。その後89年以降はエチオピアに戻りアディス・アベバで一番のホテルの専属音楽家として15年間プレイしたそうです。その彼がアスマラに拠点を置いていた1986年に2本のカセット・アルバムの制作を決意、そのひとつが本作『ラヴ・ソングズ VOL.2』でした。
イシャックが作ろうとしたのは、エチオピアの伝統を強く感じさせるインストゥルメンタル・ミュージックでしたが、困ったことにそれを演奏してくれるメンバーが見つかりませんでした。そんな時彼の友人がカシオのPTと呼ばれる小型キーボードを安価で貸してくれたので、彼はそれを使いひとりで作品を作ることにしました。幸いそのキーボードにはリズム・パターンを出す機能があるので、彼はそれをフルに使ってアルバムをひとりで録音しました。
実に僅か2時間で全部の録音を終えたという本作は、エチオピア音楽独特のイナタい香りがかなり強く漂っていますが、一方で80年代風のチープなエレクトロニック・ミュージックのテイストも同時に感じさせるという、なんともユニークなサウンドに満ちあふれています。ムラトゥ・アシュタケの片腕として知られた鍵盤奏者ハイル・メルギアが作り出したような立派なサウンドではないものの、その独創性豊かな音色やグルーヴは他に類似したものは無く、一度聴いたら病みつきになってしまいそう! まさにレア中のレア・グルーヴ作品と言えそうです。
メディア掲載レビューほか
これまでセネガルやガンビアといった西アフリカのレア音源を中心に、マスターテープから復刻することをモットウとしてきたレーベル“Teranga Beat”から、これまでの路線とは大きく異なる“奇妙な作品”が登場。日本が誇る電子機器メーカー、カシオが初心者向けに作ってきた小型キーボードだけを使ったユニークなエチオピアのダンスミュージックを収録。 (C)RS
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