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ドキュメント 北方領土問題の内幕 ──クレムリン・東京・ワシントン (筑摩選書) Kindle版
鳩山内閣の時に締結された日ソ共同宣言によってソ連との国交が回復し、シベリア抑留者の返還や日本の国連加盟などが実現した。しかしそれには、ソ連ばかりでなくアメリカの思惑や米ソの確執、それに何よりも自民党内の激しい権力闘争を克服しなければならなかった。同時に、「北方領土問題」はここから始まったのである。一九九〇年代以後に次々に明らかになった新資料を用いながら多くの謎を読み解き、日本外交の原型と可能性をも浮き彫りにする。
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2016/8/15
- ファイルサイズ1359 KB
登録情報
- ASIN : B01N64LXWM
- 出版社 : 筑摩書房 (2016/8/15)
- 発売日 : 2016/8/15
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1359 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 334ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 507,879位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 14,658位ノンフィクション (Kindleストア)
- - 155,324位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
北方領土返還交渉を外交サイドの動きと連動させる形で国内政局を描いており、類書がないだけに貴重な一冊です。朝日記者から秘書官に抜擢された若宮氏の父の手帳や日記など珍しい資料も生かされています。惜しむらくは文献取材が中心のため、ジャーナリストの書く本にあってほしい当事者の肉声取材が乏しいこと。机の上で書いているなという雰囲気が行間からにじみ出ます。若宮啓文氏が朝日新聞紙面上で書くコラムは「いまいち」でしたが本書はそれよりはクォリティーがずっと高いです。
2023年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元朝日新聞記者であった故・若宮啓文氏による日露間の北方領土問題に関する調査報告書的位置づけの本である。両国の政府や関係者たちの発言やメモ、公文書などを基に、実際にどのようなやりとりがあったかを詳細に記録している。北方領土問題は、1855年の日露和親条約を出発点として、両国の歴史的な対立や国益の衝突から生じた問題であり、長年にわたって解決が困難とされている。
本書によると、北方領土問題の解決には、日露間の相互理解や政治的な妥協が必要であるとされる。日本政府やロシア政府による外交交渉について、日本の外交戦略や外交政策についても理解することができる。また、北方領土問題に関する外交交渉の舞台裏が詳細に描かれており、特に、クレムリン、東京、ワシントンの三者間で行われた外交交渉が、実際の交渉の内容を知るうえで重要な意味を持っている。
本書は、北方領土問題に関心を持つ人々にとって興味深い資料であると同時に、国際政治や外交交渉の分野に興味を持つ人々にとっても、参考になる一冊である。また、北方領土問題についてより深く理解したいと思う人や、日露間の外交交渉に興味を持つ人にとっても、非常に役立つ書籍である。既に著者は亡くなられており、知見ある著者による論評にこの先触れることができないことが大変残念であるが、本書によって、北方領土問題に対する理解が一層深まることが期待される。
本書によると、北方領土問題の解決には、日露間の相互理解や政治的な妥協が必要であるとされる。日本政府やロシア政府による外交交渉について、日本の外交戦略や外交政策についても理解することができる。また、北方領土問題に関する外交交渉の舞台裏が詳細に描かれており、特に、クレムリン、東京、ワシントンの三者間で行われた外交交渉が、実際の交渉の内容を知るうえで重要な意味を持っている。
本書は、北方領土問題に関心を持つ人々にとって興味深い資料であると同時に、国際政治や外交交渉の分野に興味を持つ人々にとっても、参考になる一冊である。また、北方領土問題についてより深く理解したいと思う人や、日露間の外交交渉に興味を持つ人にとっても、非常に役立つ書籍である。既に著者は亡くなられており、知見ある著者による論評にこの先触れることができないことが大変残念であるが、本書によって、北方領土問題に対する理解が一層深まることが期待される。
2016年9月14日に日本でレビュー済み
1956年の日ソ共同宣言に至るまでの、北方領土問題を核の1つとした鳩山内閣の日ソ交渉についての記述が主。
米ソ対立から生まれるアメリカの思惑や、自民党内の権力闘争に翻弄されながら動く政治家たちの姿が描かれる。
まず導入の、分量は38ページで本書全体の1/10ほどにすぎない第1章が圧巻。
1855年の日露和親条約から1951年のサンフランシスコ講和条約までの間の、千島列島・樺太をめぐる争いの説明がなされる。
1945年2月のヤルタ会談を大きな軸に据え、第二次世界大戦中の米ソの思惑を解きほぐしていく。
現在にも繋がる北方領土問題を生んだ背景を濃密かつ簡潔に解説してあり、
北方領土問題についてのダイジェストを得たい人にとってはこの章だけでも本書を手に取る価値がある。
2章からは鳩山内閣の日ソ交渉ドキュメント。
ソ連側から新たに公開された文書や、筆者の実父で鳩山首相の首席補佐官を務めた若宮小太郎氏の日記など膨大な資料をもとに、
政治的駆け引きの様子が極めて細かく語られる。
主な登場人物についてはそれまでの歩みや後の人生も語られ、その人柄も知れるようで物語的に読める。
鳩山一郎の政治軌道に強く影響する吉田茂派との対立についてもある程度のボリュームが割かれている。
北方領土問題にダイレクトに関わっているようではないが、外交には国会内の勢力図が当然反映されるわけで、
政治ドラマの重要な背景としてリテラシーを高めてくれる。
ソ連のブルガーニン首相やフルシチョフとの会談のシーンも、当事者たちの回想録や同行記者のメモにより臨場感があふれる。
一騎打ちで交渉の場についた河野一郎農相とフルシチョフの、ペーパーナイフをめぐるエピソードが面白い。
首脳たちが主導権を握る演出するためにこのような小道具を用いるのは映画的でスリリング。
日ソ共同宣言の批准で本編は終わり、エピローグではその後の経緯が語られるはずであったが、筆者の急死により途絶。
それでも北方領土問題の根幹はここまでにほぼ形成されていて、この1冊で重要なポイントは抑えられると思われる。
米ソ対立から生まれるアメリカの思惑や、自民党内の権力闘争に翻弄されながら動く政治家たちの姿が描かれる。
まず導入の、分量は38ページで本書全体の1/10ほどにすぎない第1章が圧巻。
1855年の日露和親条約から1951年のサンフランシスコ講和条約までの間の、千島列島・樺太をめぐる争いの説明がなされる。
1945年2月のヤルタ会談を大きな軸に据え、第二次世界大戦中の米ソの思惑を解きほぐしていく。
現在にも繋がる北方領土問題を生んだ背景を濃密かつ簡潔に解説してあり、
北方領土問題についてのダイジェストを得たい人にとってはこの章だけでも本書を手に取る価値がある。
2章からは鳩山内閣の日ソ交渉ドキュメント。
ソ連側から新たに公開された文書や、筆者の実父で鳩山首相の首席補佐官を務めた若宮小太郎氏の日記など膨大な資料をもとに、
政治的駆け引きの様子が極めて細かく語られる。
主な登場人物についてはそれまでの歩みや後の人生も語られ、その人柄も知れるようで物語的に読める。
鳩山一郎の政治軌道に強く影響する吉田茂派との対立についてもある程度のボリュームが割かれている。
北方領土問題にダイレクトに関わっているようではないが、外交には国会内の勢力図が当然反映されるわけで、
政治ドラマの重要な背景としてリテラシーを高めてくれる。
ソ連のブルガーニン首相やフルシチョフとの会談のシーンも、当事者たちの回想録や同行記者のメモにより臨場感があふれる。
一騎打ちで交渉の場についた河野一郎農相とフルシチョフの、ペーパーナイフをめぐるエピソードが面白い。
首脳たちが主導権を握る演出するためにこのような小道具を用いるのは映画的でスリリング。
日ソ共同宣言の批准で本編は終わり、エピローグではその後の経緯が語られるはずであったが、筆者の急死により途絶。
それでも北方領土問題の根幹はここまでにほぼ形成されていて、この1冊で重要なポイントは抑えられると思われる。
2018年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
資料に基づいて大変面白く書かれてる。力作です。あっという間に読めてしまいました。
2018年9月29日に日本でレビュー済み
昭和31年、日ソ共同宣言を締結することにより日本はソ連と国交を回復し、名実ともに国際社会に復帰した。
現在の北方領土問題の原点もここにあることは知っていても、日ソ共同宣言合意に至るまでに日本国内の激しい政争に翻弄されたことや、ソ連との合意に対して米国から掣肘を加えられたことは、知らなかった。
ましてや、国力が弱かった当時、鳩山首相、河野農相をはじめとする日本側政府代表がまさに命がけで交渉の場に立ったということは、本書で初めて知ることができた。
本書の面白さは、日ソ共同宣言合意に至るまでの経過を知ることができることもさることながら、クレムリンの奥深くでの日ソ双方の火花を散らす交渉の様子が、双方の息遣いを感じるように生き生きと描かれているところにある。国運をかけた外交交渉の現場の様子がここまで生々しく描かれている本は稀ではないだろうか?日本の近現代史に興味がある人は是非一読をお勧めする。
現在の北方領土問題の原点もここにあることは知っていても、日ソ共同宣言合意に至るまでに日本国内の激しい政争に翻弄されたことや、ソ連との合意に対して米国から掣肘を加えられたことは、知らなかった。
ましてや、国力が弱かった当時、鳩山首相、河野農相をはじめとする日本側政府代表がまさに命がけで交渉の場に立ったということは、本書で初めて知ることができた。
本書の面白さは、日ソ共同宣言合意に至るまでの経過を知ることができることもさることながら、クレムリンの奥深くでの日ソ双方の火花を散らす交渉の様子が、双方の息遣いを感じるように生き生きと描かれているところにある。国運をかけた外交交渉の現場の様子がここまで生々しく描かれている本は稀ではないだろうか?日本の近現代史に興味がある人は是非一読をお勧めする。