音楽家らしく音の高低、強弱、大小の説明が判り易い。
発端は秋葉医師の知人の耳鳴りから始まって、秋葉医師の仮設説明で終わった。
公害、交通戦争、騒音問題、精神疾患が話題の時代だから、
原因不明のツィス音騒動は結構身近に感じられる物語だったのかな。
発端と結末も精神病医の秋葉先生の語りだし。
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ツィス(広瀬正小説全集2) (集英社文庫) Kindle版
東京近郊の海辺の町で密かにささやかれはじめた奇妙な噂。謎のツィス音=二点嬰ハ音が絶え間なく、至るところで聴こえるというのだ。はじめは耳鳴りと思われたこの不快な音はやがて強さを増し、遂に首都圏に波及して、前代未聞の大公害事件に発展していく。耳障りな音が次第に破壊していく平穏な日常。その時、人びとが選んだ道は? そして「ツィス」の正体は? 息もつかせぬパニック小説の傑作。
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2008/8/26
- ファイルサイズ1591 KB
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登録情報
- ASIN : B01N7A9DF1
- 出版社 : 集英社 (2008/8/26)
- 発売日 : 2008/8/26
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1591 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 342ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 55,547位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
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2018年4月15日に日本でレビュー済み
レポート
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3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2021年3月1日に日本でレビュー済み
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50年近く昔、高校生の頃に読んで印象に残った作品。ずっと忘れてましたが、コロナパニックでふと思い出して読み直し、やはり改めていい作品だと思った次第。
2014年5月22日に日本でレビュー済み
この小説は昭和46年(1971年)に刊行され、第65回直木賞の候補作となった。選考委員は石坂洋次郎、水上勉、源氏鶏太、川口松太郎、柴田錬三郎、司馬遼太郎、今日出海、村上元三、大佛次郎、松本清張の10名で、錚々たるメンバーだった。結局この回は該当作なしということだったが、水上、川口、松本以外の7人は選評を載せている。
石坂:「よく描けている推理小説で、私は面白く読んだが、やはり現実性が不足だということで通らなかった。」
源氏:「私なんかに全く書けぬ種類の作品であるだけに、よけい魅かれて読んだ。しかし、読み終ってからすべてが徒労であったような虚しい印象からまぬがれ得なかった。」
柴田: 「面白さに於ては、一番読みごたえがあったが、途中から結末が判ってしまっては、SF物としては落第ではなかろうか。」
司馬:「自分の空想をどれほど精緻に計数化しうるかということに挑んだ作品で、この作業そのものが志であり、さらには社会心理学的なリアリティもあって、変に魅かれるものがあった。しかしこの種のものが受賞作になるには多少先例と筋合いがちがうし、なるにしてもあと数年かかるかもしれないとおもった。」
今:「珍しく新鮮な、且つ冒険的な題材だった。なかなか繊細微妙な設定で書き出していたのに、(引用者中略)授賞作品というには粗末な構成になったのは惜しまれる。」
村上:「いまに面白くなるだろうなるだろうと思いながら読み続け、とうとう面白くならずに終った。SFには、もっとびっくりするような着想と構成がほしい。」
大佛: 「会に出て、「ツィス」に対して確か私は直ぐに拒否した。しかし後になってから段々と、この一種変った作品に授賞してもよかったのではないか、と気になって来た。」「書いてある内容が、私程度の人間の理解の外にあった。(引用者中略)それが後日になって自分の怠慢と無知の故のように感じ、気がかりに成って来た。」「他の作品にくらべ、新鮮だったことは確かである。」
私も村上氏と同じ感想で、今に面白くなるだろうと我慢して読み続けたが、結局面白くならずに終わってしまった。著者はこの翌年の昭和47年に急死してしまい、巻末に司馬遼太郎が書いた解説が載っているが、それは昭和52年に出た著者の全集本に載せたものである。歴史作家の司馬氏がSF作家である広瀬氏をこれほどまでに評価しているのは意外な感じだが、独自の小説世界を構築しようとしたことは確かだろう。
石坂:「よく描けている推理小説で、私は面白く読んだが、やはり現実性が不足だということで通らなかった。」
源氏:「私なんかに全く書けぬ種類の作品であるだけに、よけい魅かれて読んだ。しかし、読み終ってからすべてが徒労であったような虚しい印象からまぬがれ得なかった。」
柴田: 「面白さに於ては、一番読みごたえがあったが、途中から結末が判ってしまっては、SF物としては落第ではなかろうか。」
司馬:「自分の空想をどれほど精緻に計数化しうるかということに挑んだ作品で、この作業そのものが志であり、さらには社会心理学的なリアリティもあって、変に魅かれるものがあった。しかしこの種のものが受賞作になるには多少先例と筋合いがちがうし、なるにしてもあと数年かかるかもしれないとおもった。」
今:「珍しく新鮮な、且つ冒険的な題材だった。なかなか繊細微妙な設定で書き出していたのに、(引用者中略)授賞作品というには粗末な構成になったのは惜しまれる。」
村上:「いまに面白くなるだろうなるだろうと思いながら読み続け、とうとう面白くならずに終った。SFには、もっとびっくりするような着想と構成がほしい。」
大佛: 「会に出て、「ツィス」に対して確か私は直ぐに拒否した。しかし後になってから段々と、この一種変った作品に授賞してもよかったのではないか、と気になって来た。」「書いてある内容が、私程度の人間の理解の外にあった。(引用者中略)それが後日になって自分の怠慢と無知の故のように感じ、気がかりに成って来た。」「他の作品にくらべ、新鮮だったことは確かである。」
私も村上氏と同じ感想で、今に面白くなるだろうと我慢して読み続けたが、結局面白くならずに終わってしまった。著者はこの翌年の昭和47年に急死してしまい、巻末に司馬遼太郎が書いた解説が載っているが、それは昭和52年に出た著者の全集本に載せたものである。歴史作家の司馬氏がSF作家である広瀬氏をこれほどまでに評価しているのは意外な感じだが、独自の小説世界を構築しようとしたことは確かだろう。
2019年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古ですが、とてもよい状態でした。先日、広瀬正をちょっとしたきっかけで思い出し、早速アマゾンでチェック。全作を購入しました。かつてハマッた広瀬作品を数十年ぶりに読めるのが楽しみです。
2020年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世論というものの恐ろしさを思い知らされる。為政者やマスコミは世論形成を行える強大な力を持っていることを肝に銘じなければならない。そんな事を改めて教えてくれる社会フィクションの秀作である。
2020年10月17日に日本でレビュー済み
神奈川県で発生した異音騒ぎが発端で日本中が非常事態に陥りました。報道、政治、そして市民の反応、昭和の小説ですが、古さがないところに衝撃を受けました。令和と違うのは、市民が、太平洋戦争時の生活と比較しているところで、明確な比較対象物があることでパニックに対応していけるのは昭和の強みであると思いました。
この非常時に立ち向かう男女が格好良いです。アーティストとモデルだが、それぞれ事情があって、普通ではなくなった二人が、互いに補完しあって真実に迫り、幸せをつかんでいく様子に共感できました。
色あせない小説とはこういう作品を指すのだと思いました。
この非常時に立ち向かう男女が格好良いです。アーティストとモデルだが、それぞれ事情があって、普通ではなくなった二人が、互いに補完しあって真実に迫り、幸せをつかんでいく様子に共感できました。
色あせない小説とはこういう作品を指すのだと思いました。
2010年12月22日に日本でレビュー済み
古き良きSF,といった印象を受けました.
時代設定もさすがにちょっと古くて,なによりも
現代では公共の電波に載せることのできない単語が
わらわら出てくるので,そういうのが苦手なひとは
読むのが大変かもしれません.でもパニックへと
ひきずられていく恐怖,そして最後に暴かれそうになる
「ほんとうのこと」も結局うやむやに終わってしまう.
緻密な表現力と構成で,いいものを読ませていただきました.
時代設定もさすがにちょっと古くて,なによりも
現代では公共の電波に載せることのできない単語が
わらわら出てくるので,そういうのが苦手なひとは
読むのが大変かもしれません.でもパニックへと
ひきずられていく恐怖,そして最後に暴かれそうになる
「ほんとうのこと」も結局うやむやに終わってしまう.
緻密な表現力と構成で,いいものを読ませていただきました.
2010年6月21日に日本でレビュー済み
氏の作品は「鏡の国のアリス」に続いて2作目。「鏡の・・」がどうでもよいややこしい説明が長々とあったりしてダルく感じる所があったが、本作は読み始めると最後まで飽きる間がなく一気に読ませる。ただ、「ツィス」というタイトルに、読み始めるのに正直時間がかかった。時代を感じさせる表現が所々あってひっかかるところはある。社会心理と精神医学をからめ、緻密に構築され、かつ謎の部分も残した、ひとひねりもふたひねりもしているフィクションの傑作!