このアルバムは、「B-2 Units」のライブバージョン目的のために購入した。当時、ラジオで放送されたライブのテープを持っていたが、とうに手元にはなく、どうにかしてまた聞きたいと思っていたからだ。
5曲目から9曲目までの「B-2 Units」のライブバージョンでは、当時聴いた懐かしい音にまた出会えた。これが聴きたかったのだ。何十年ぶりの「音」との再会だろうか…。
そして「Foto Musik」。できれば当時ラジオのオープニングで聴いていた原曲を入れて欲しかったが…。でも面影が懐かしい。
その他のライブは、曲としては知っているものがほとんどでも、ライブバージョンは初めてだったのでまた良かった。
さらに、44Pのブックレット。表紙はカラー、中は白黒だが、当時の活動記録、当時の教授や清志郎や共に活動した人達の写真がたくさん、そして教授が語るそれぞれの曲や当時のエピソードなどが満載。ムックのように読みごたえありだった。
まさに「買い」の1枚だった。
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Year Book 1980 -1984
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曲目リスト
1 | Finale (Live Version) 2. Happy End 3. Foto Musik(Dub) 4. Zoyy(Live Version) 5. Demo #3(Live Version) 6. The Arrangement(Live Version) 7. Happy End(Live Version) 8. Demo #6(Live Version) 9. Piano Pillows(Live Version) 10.Syosetsu(The Novel) 11.Merry Christmas Mr. Lawrence(Live Version) 12.Before the War(Live Version) 13.Last Regrets(Live Version) 14.Beyond Reason(Live Version) 15.The Fight(Live Version) 16.Tibetan Dance(Live Version) 17.M.A.Y. in the Backyard(Live Version) 18.Grasshoppers |
商品の説明
内容紹介
坂本龍一アーカイヴ「Year Bookシリーズ」の第3弾となる今作は、1980-1984年の貴重な音源を収録。
この時期、坂本龍一は「戦場のメリークリスマス」を制作する傍ら、アングラとも称されるジャンルの音楽にも積極的に取り組んでいた時期でもある。
京都会館、神奈川芸術祭、B-2 Unitsのライブ録音など初パッケージ化される曲の宝庫。
収録音源は坂本ファンはもとより、音楽ファンにも必聴モノです! !
メディア掲載レビューほか
坂本龍一アーカイヴ『Year Bookシリーズ』の第3弾となる今作は、1980-1984年の貴重な音源を収録。この時期、坂本龍一は「戦場のメリークリスマス」を制作する傍ら、アングラとも称されるジャンルの音楽にも積極的に取り組んでいた時期でもある。京都会館、神奈川芸術祭、B-2 Unitsのライブ録音など初パッケージ化される曲の宝庫! (C)RS
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 14.1 x 19 x 1.3 cm; 161.87 g
- メーカー : commmons
- EAN : 4988064862290
- 商品モデル番号 : B01N9WDEYI
- 時間 : 1 時間 17 分
- レーベル : commmons
- ASIN : B01N9WDEYI
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 49,108位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 121位クリスマスの音楽
- - 17,218位J-POP (ミュージック)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
PHEWのLIVE、最高!
私的には、これに数万でもOKです。
もちろん、PHEWのLIVE、他のも聞きたい!
でも、カセット音源みたいですし、マスタテープの状態やら演奏ミスやら、いろいろな事情もあるでしょうし、
これにB-2やら、「小説」やら、高橋悠冶の戦メリやら、解説&教授の懐古コメントのブックレットやら、私的には定価の10倍以上の価値ありますね!
これに満足できない方は、どんなレア音源やLIVE体験してるのかなぁ?と羨ましくなります。
マジPHEWのLIVE、10万でもオレ買いますよ!出して欲しい!!!
私的には、これに数万でもOKです。
もちろん、PHEWのLIVE、他のも聞きたい!
でも、カセット音源みたいですし、マスタテープの状態やら演奏ミスやら、いろいろな事情もあるでしょうし、
これにB-2やら、「小説」やら、高橋悠冶の戦メリやら、解説&教授の懐古コメントのブックレットやら、私的には定価の10倍以上の価値ありますね!
これに満足できない方は、どんなレア音源やLIVE体験してるのかなぁ?と羨ましくなります。
マジPHEWのLIVE、10万でもオレ買いますよ!出して欲しい!!!
2017年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
音質面に難はあるものの極力音質の向上を目指してマスターリングされていると感じられる。
収録されているされている演奏・作品ともに今まで存在は知られていても聴く機会に恵まれていなかった物ばかり。
実際にはまだまだあるのだが残されている音源がなかったり、止むを得ない事情があるのだろう。見つかり次第商品化してほしい。
80年代後半から90年代へと続くことを期待したいが、こうして今までの活動の痕跡を残しておきたいと感じるのは坂本氏の年齢や健康状態と
無関係であるはずはなく、やや心配ではある。
収録されているされている演奏・作品ともに今まで存在は知られていても聴く機会に恵まれていなかった物ばかり。
実際にはまだまだあるのだが残されている音源がなかったり、止むを得ない事情があるのだろう。見つかり次第商品化してほしい。
80年代後半から90年代へと続くことを期待したいが、こうして今までの活動の痕跡を残しておきたいと感じるのは坂本氏の年齢や健康状態と
無関係であるはずはなく、やや心配ではある。
2017年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あとの時代はあまり知らない。氷山の一角、このころは第10弾くらいでもたりないくらい音源があると思ってならない。
この充実した頃のアルバムを聞いていつかと思うのだ。
この充実した頃のアルバムを聞いていつかと思うのだ。
2018年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1 finale
変な曲。ゲルニカっぽい。
2 happyend
聞き飽きた。他に未発表曲を入れて欲しかった。
3 foto muzik dub
こういうのを入れるなら各チャンネル毎の音源を入れて欲しかった。フォトムジークだけでアルバム1枚。1.ドラム 2.ベース 3.シンセa 4.シンセbという感じで。それこそ音楽の解体ですよ。
4 zoyy
chasmに似た曲が入ってたね。(pantonal)ベースにドラムと声明みたいなののループにシンセのバッキングを乗せた、展開すればいいのに全く展開せずに終わる曲。あれのデモかね。
5 demo3
これものちに出るルイビトンの+33っていうピアノの多重録音の曲のデモかね。
6 the arrangement
いい曲。このライブにはサックスなんかが入ってて珍しいね。
7 happyend
イントロのピアノソロがいい。
8 demo6
fotomuzikで使われたフレーズから派生したのかね。最後は雅楽っぽい。オネアミスの翼の国防総省のデモかな。
9 piano pillows
サックスとピアノのという珍しい組み合わせ。指が動いていた頃の坂本さんを感じられる曲ですね。
10 小説
これは合唱曲か?メロディーもないし単なる詩の朗読。
ただ、合唱団の配置が面白く、こういうのはオペラlifeでもやってたけどこっちの方が面白い。朗読も輪唱っぽくもっとずらしてもおもしろい。もっと発展させる余地のある試みだね。グチュグチュとかクリトリスとかおナニーとかフェラチオとか射精とかのフレーズは男性団員ではなく無垢な女子中高生の団員に朗読させるとより楽曲の質が向上するでしょう。
11 戦メリ
陳腐なシンセ音が気になる。
12 before the war
codaの再現だね。種と種巻く人も聴きたかった。というかseed系の曲が後のピアノライブやオーケストラライブで演奏されないのが理解できない。あの、セリアズとヨノイの名シーンでかかる曲ですよ。メインテーマもいいがこっちがフィーチャーされるべき。
13 last regret
出だしのコードが山下達郎のクリスマスイブかと思ったがシンセ音はもっと濁した方が味が出る。
14 beyond reason
シンセ音が安っぽい。
15 the fight
高橋悠二と高橋アキの2人ならもっと早くテンポよく弾けたはず。このテンポでもたついてるし。
16 tibetan dance
シンセ音がとにかく安っぽい。3人で弾いてこの薄っぺらさはなんなんだ。アレンジがクソすぎる。tibetandanceはやはりneogeoライブのアレンジが一番です。
17 may in the backyard
安っぽいシンセ音もこの曲には合うね。しかしもたつきが気になる。明らかに練習不足。
18 grasshoppers
ダンスリーじゃなくてオリジナルアレンジので聴きたかった。これも後のピアノライブでもやらないね。もう技術的に弾けないのかな。
ブックレットに帝塚山での初のピアノソロライブで邂逅をやったと書いてたけどその音源はないのか?
変な曲。ゲルニカっぽい。
2 happyend
聞き飽きた。他に未発表曲を入れて欲しかった。
3 foto muzik dub
こういうのを入れるなら各チャンネル毎の音源を入れて欲しかった。フォトムジークだけでアルバム1枚。1.ドラム 2.ベース 3.シンセa 4.シンセbという感じで。それこそ音楽の解体ですよ。
4 zoyy
chasmに似た曲が入ってたね。(pantonal)ベースにドラムと声明みたいなののループにシンセのバッキングを乗せた、展開すればいいのに全く展開せずに終わる曲。あれのデモかね。
5 demo3
これものちに出るルイビトンの+33っていうピアノの多重録音の曲のデモかね。
6 the arrangement
いい曲。このライブにはサックスなんかが入ってて珍しいね。
7 happyend
イントロのピアノソロがいい。
8 demo6
fotomuzikで使われたフレーズから派生したのかね。最後は雅楽っぽい。オネアミスの翼の国防総省のデモかな。
9 piano pillows
サックスとピアノのという珍しい組み合わせ。指が動いていた頃の坂本さんを感じられる曲ですね。
10 小説
これは合唱曲か?メロディーもないし単なる詩の朗読。
ただ、合唱団の配置が面白く、こういうのはオペラlifeでもやってたけどこっちの方が面白い。朗読も輪唱っぽくもっとずらしてもおもしろい。もっと発展させる余地のある試みだね。グチュグチュとかクリトリスとかおナニーとかフェラチオとか射精とかのフレーズは男性団員ではなく無垢な女子中高生の団員に朗読させるとより楽曲の質が向上するでしょう。
11 戦メリ
陳腐なシンセ音が気になる。
12 before the war
codaの再現だね。種と種巻く人も聴きたかった。というかseed系の曲が後のピアノライブやオーケストラライブで演奏されないのが理解できない。あの、セリアズとヨノイの名シーンでかかる曲ですよ。メインテーマもいいがこっちがフィーチャーされるべき。
13 last regret
出だしのコードが山下達郎のクリスマスイブかと思ったがシンセ音はもっと濁した方が味が出る。
14 beyond reason
シンセ音が安っぽい。
15 the fight
高橋悠二と高橋アキの2人ならもっと早くテンポよく弾けたはず。このテンポでもたついてるし。
16 tibetan dance
シンセ音がとにかく安っぽい。3人で弾いてこの薄っぺらさはなんなんだ。アレンジがクソすぎる。tibetandanceはやはりneogeoライブのアレンジが一番です。
17 may in the backyard
安っぽいシンセ音もこの曲には合うね。しかしもたつきが気になる。明らかに練習不足。
18 grasshoppers
ダンスリーじゃなくてオリジナルアレンジので聴きたかった。これも後のピアノライブでもやらないね。もう技術的に弾けないのかな。
ブックレットに帝塚山での初のピアノソロライブで邂逅をやったと書いてたけどその音源はないのか?
2017年3月31日に日本でレビュー済み
1980年代前半の坂本龍一といえば、Yellow Magic Orchestraのメンバーとして、細野晴臣との確執を抱えながらも、傑作と謳われる「BGM(1981年)」「テクノデリック(1981年)」、そして「浮気なぼくら(1983年)」などのアルバムを制作すると共に、ソロ活動においても「B-2ユニット(1980年)」「左うでの夢(1981年)」「音楽図鑑(1984年)」など今日までファンを惹きつけてやまない魅力的な作品を生み出していた時期。
そして、音楽活動のみならず、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス(1983年)」に俳優(ヨノイ大尉役)として出演したり、1981年4月からNHK-FM「サウンドストリート」のDJを務めるなど、多彩な才能が開花した時期でもありました。
この「Year Book 1980-1984」はアーカイヴ・シリーズの3作目で、ライブを中心としたレア音源がぎっしり詰まった、ファンにとっては見逃すことが出来ないアルバム。
貴重な音源のみならず、長方形の紙製特殊パッケージも、ご本人による全曲の解説が掲載された44ページものブックレットも大きな魅力と言えます。
1曲目「終曲」は、パンクバンド・Aunt SallyのメンバーであったPhewの作品。1980年4月26日、東京でのライブ・ヴァージョンで、坂本龍一とPASS RECORDS設立者の後藤美孝によるノイズ交じりの前衛的な電子音をバックに、Phewがぶっきらぼうに歌いかける摩訶不思議な世界。
2曲目「ハッピー・エンド」は、YMOのアルバム「BGM(1981年)」収録曲のオリジナル・ヴァージョン。1981年4月26日にリリースされたシングル「フロント・ライン」のB面曲。重いリズムに乗せてシンプルなメロディが演奏されます。尖っていた時期にしては、割とポップな印象を受けました。
3曲目「フォト・ムジーク」は、電子音とドラムスで構成されています。これから音楽に取り組もうとする若者の好奇心をかき立てるような、音による解説と言えそうな世界。
4曲目「Zoyy」は、アルバム「昭和大赦(1983年)」で知られるEP-4とコラボした1981年11月9日、京都でのライブ音源。ヘビーなロック調で、男性ヴォーカルが入ります。腰の据わったベースラインがなかなか心地良い。
5曲目「デモ#3」から9曲目「ピアノ・ピロウズ」までは、B-2 Unitsのライブ音源。アルバム「左うでの夢」の曲を演奏できるようなバンドを、と坂本龍一が結成したB-2 Unitsには、立花ハジメ、沢村満、鈴木さえ子などが参加していました。
「デモ#3」は、前曲と同じ1981年11月9日、京都でのライブ音源。電子音が基調のミニマル・ミュージック風のシンプルなフレーズに、サックスが加わり、秩序だったサウンドが形成されています。
6曲目からは、1982年4月26日、NHKのスタジオにおける公開ライブの音源。
「ジ・アレンジメント」は、Robin Scott(M)とコラボした同名のミニ・アルバムにも収録されていましたが、こちらはインストゥルメンタル。サックスが心地よさそうにテーマを奏で、なかなかノリの良い演奏が繰り広げられています。
7曲目「ハッピー・エンド」は、YMOヴァージョンより穏やか。説得力のあるピアノの響きに、サックスやバス・クラリネットが加わり、クラシカルな雰囲気に覆われていきます。
8曲目「デモ#6」は、複雑なアンサンブルによる無国籍風なサウンドが繰り広げられています。終盤には、雅楽を思わせる響きも・・。
9曲目「ピアノ・ピロウズ」は、立花ハジメの作品。サックスによるテーマの提示に続いて、瑞々しいピアノの音がスタジオ内に響き渡ります。坂本龍一が優れたピアニストであることを証明する曲。
このバンドのライブ音源に接することができたのも、収穫だと思います。
10曲目「小説」は、村上龍作詞、坂本龍一作曲の合唱曲で、1982年6月28日、東京混声合唱団の定期演奏会に坂本龍一がピアノで参加した12分ものライブ音源。言葉を大切にした曲のようで、合唱というよりも、演劇に近いイメージ。
11曲目「戦場のメリークリスマス」から、ラスト18曲目「グラスホッパーズ」までは、1984年12月22日、神奈川芸術祭「日本の現代作曲家シリーズ 坂本龍一の世界」で収録された高橋悠治・高橋アキ兄妹と坂本龍一とのライブ音源。
高橋兄妹のピアノ演奏に、坂本龍一がシンセサイザーで彩りを添えています。
「戦場のメリークリスマス」は、坂本龍一がストリングスの役割を担っているようで、非常に端正な演奏となっています。
12曲目「闘いの前」は、キラキラとしたピアノの響きが心地よいミニマル風の小品。
13曲目「最後の後悔」は、曲の良さが際立っており、「日本の現代作曲家シリーズ」に坂本龍一が招かれた理由がよくわかります。
14曲目「理性を越えて」は、2人のピアニストの力量がしっかりしているだけに、曲の持ち味がストレートに伝わってきます。
15曲目「ザ・ファイト」は、「戦メリ」のサントラからで、映画の1シーンが目に浮かぶよう。
16曲目「チベタン・ダンス」は、もちろん「音楽図鑑」の冒頭に収録された人気曲。坂本龍一はライブでたびたび取り上げています。オリジナルに忠実に、手拍子から軽快に始まり、3人が楽しげに演奏しています。観客もウキウキ気分になったことでしょう。
17曲目「M.A.Y. イン・ザ・バックヤード」も、「音楽図鑑」収録曲。ライブでここまで再現してしまう3人の実力に圧倒されます。
18曲目「グラスホッパーズ」は、坂本龍一のファースト・ソロ「千のナイフ(1978年)」収録曲で、オリジナルは高橋悠治とのピアノデュオでした。ここでは、坂本龍一がシンセサイザーで加わることにより、サウンドの幅が広がっています。
聴けば聴くほど、奥の深い世界に出会える素晴らしいアーカイヴだと思います。
そして、音楽活動のみならず、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス(1983年)」に俳優(ヨノイ大尉役)として出演したり、1981年4月からNHK-FM「サウンドストリート」のDJを務めるなど、多彩な才能が開花した時期でもありました。
この「Year Book 1980-1984」はアーカイヴ・シリーズの3作目で、ライブを中心としたレア音源がぎっしり詰まった、ファンにとっては見逃すことが出来ないアルバム。
貴重な音源のみならず、長方形の紙製特殊パッケージも、ご本人による全曲の解説が掲載された44ページものブックレットも大きな魅力と言えます。
1曲目「終曲」は、パンクバンド・Aunt SallyのメンバーであったPhewの作品。1980年4月26日、東京でのライブ・ヴァージョンで、坂本龍一とPASS RECORDS設立者の後藤美孝によるノイズ交じりの前衛的な電子音をバックに、Phewがぶっきらぼうに歌いかける摩訶不思議な世界。
2曲目「ハッピー・エンド」は、YMOのアルバム「BGM(1981年)」収録曲のオリジナル・ヴァージョン。1981年4月26日にリリースされたシングル「フロント・ライン」のB面曲。重いリズムに乗せてシンプルなメロディが演奏されます。尖っていた時期にしては、割とポップな印象を受けました。
3曲目「フォト・ムジーク」は、電子音とドラムスで構成されています。これから音楽に取り組もうとする若者の好奇心をかき立てるような、音による解説と言えそうな世界。
4曲目「Zoyy」は、アルバム「昭和大赦(1983年)」で知られるEP-4とコラボした1981年11月9日、京都でのライブ音源。ヘビーなロック調で、男性ヴォーカルが入ります。腰の据わったベースラインがなかなか心地良い。
5曲目「デモ#3」から9曲目「ピアノ・ピロウズ」までは、B-2 Unitsのライブ音源。アルバム「左うでの夢」の曲を演奏できるようなバンドを、と坂本龍一が結成したB-2 Unitsには、立花ハジメ、沢村満、鈴木さえ子などが参加していました。
「デモ#3」は、前曲と同じ1981年11月9日、京都でのライブ音源。電子音が基調のミニマル・ミュージック風のシンプルなフレーズに、サックスが加わり、秩序だったサウンドが形成されています。
6曲目からは、1982年4月26日、NHKのスタジオにおける公開ライブの音源。
「ジ・アレンジメント」は、Robin Scott(M)とコラボした同名のミニ・アルバムにも収録されていましたが、こちらはインストゥルメンタル。サックスが心地よさそうにテーマを奏で、なかなかノリの良い演奏が繰り広げられています。
7曲目「ハッピー・エンド」は、YMOヴァージョンより穏やか。説得力のあるピアノの響きに、サックスやバス・クラリネットが加わり、クラシカルな雰囲気に覆われていきます。
8曲目「デモ#6」は、複雑なアンサンブルによる無国籍風なサウンドが繰り広げられています。終盤には、雅楽を思わせる響きも・・。
9曲目「ピアノ・ピロウズ」は、立花ハジメの作品。サックスによるテーマの提示に続いて、瑞々しいピアノの音がスタジオ内に響き渡ります。坂本龍一が優れたピアニストであることを証明する曲。
このバンドのライブ音源に接することができたのも、収穫だと思います。
10曲目「小説」は、村上龍作詞、坂本龍一作曲の合唱曲で、1982年6月28日、東京混声合唱団の定期演奏会に坂本龍一がピアノで参加した12分ものライブ音源。言葉を大切にした曲のようで、合唱というよりも、演劇に近いイメージ。
11曲目「戦場のメリークリスマス」から、ラスト18曲目「グラスホッパーズ」までは、1984年12月22日、神奈川芸術祭「日本の現代作曲家シリーズ 坂本龍一の世界」で収録された高橋悠治・高橋アキ兄妹と坂本龍一とのライブ音源。
高橋兄妹のピアノ演奏に、坂本龍一がシンセサイザーで彩りを添えています。
「戦場のメリークリスマス」は、坂本龍一がストリングスの役割を担っているようで、非常に端正な演奏となっています。
12曲目「闘いの前」は、キラキラとしたピアノの響きが心地よいミニマル風の小品。
13曲目「最後の後悔」は、曲の良さが際立っており、「日本の現代作曲家シリーズ」に坂本龍一が招かれた理由がよくわかります。
14曲目「理性を越えて」は、2人のピアニストの力量がしっかりしているだけに、曲の持ち味がストレートに伝わってきます。
15曲目「ザ・ファイト」は、「戦メリ」のサントラからで、映画の1シーンが目に浮かぶよう。
16曲目「チベタン・ダンス」は、もちろん「音楽図鑑」の冒頭に収録された人気曲。坂本龍一はライブでたびたび取り上げています。オリジナルに忠実に、手拍子から軽快に始まり、3人が楽しげに演奏しています。観客もウキウキ気分になったことでしょう。
17曲目「M.A.Y. イン・ザ・バックヤード」も、「音楽図鑑」収録曲。ライブでここまで再現してしまう3人の実力に圧倒されます。
18曲目「グラスホッパーズ」は、坂本龍一のファースト・ソロ「千のナイフ(1978年)」収録曲で、オリジナルは高橋悠治とのピアノデュオでした。ここでは、坂本龍一がシンセサイザーで加わることにより、サウンドの幅が広がっています。
聴けば聴くほど、奥の深い世界に出会える素晴らしいアーカイヴだと思います。
2017年3月30日に日本でレビュー済み
この時代の作品はどれも魅力的でエネルギッシュで外れがありません。
80年代は2枚に分割すると付属のムックに書いてありましたが、多少高くなってもいいので、3枚でも4枚にでもしてほしいです。
80年代は2枚に分割すると付属のムックに書いてありましたが、多少高くなってもいいので、3枚でも4枚にでもしてほしいです。