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人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか (ブルーバックス) Kindle版
福井県・水月湖に堆積する「年縞」。何万年も前の出来事を年輪のように1年刻みで記録した地層で、現在、年代測定の世界標準となっている。その年縞が明らかにしたのが、現代の温暖化を遥かにしのぐ「激変する気候」だった。人類は誕生から20万年、そのほとんどを現代とはまるで似ていない、気候激変の時代を生き延びてきたのだった。過去の詳細な記録から気候変動のメカニズムに迫り、人類史のスケールで現代を見つめ直します。
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2017/2/20
- ファイルサイズ26484 KB
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商品の説明
著者について
中川 毅
1968年、東京都生まれ。1992年、京都大学理学部卒業。1998年、エクス・マルセイユ第三大学(フランス)博士課程修了。Docteur en Sciences(理学博士)。国際日本文化研究センター助手、ニューカッスル大学(英国)教授などを経て、現在は立命館大学古気候学研究センター長。専攻は古気候学、地質年代学。趣味はオリジナル実験機器の発明。主に年縞堆積物の花粉分析を通して、過去の気候変動の「タイミング」と「スピード」を解明することをめざしている。
1968年、東京都生まれ。1992年、京都大学理学部卒業。1998年、エクス・マルセイユ第三大学(フランス)博士課程修了。Docteur en Sciences(理学博士)。国際日本文化研究センター助手、ニューカッスル大学(英国)教授などを経て、現在は立命館大学古気候学研究センター長。専攻は古気候学、地質年代学。趣味はオリジナル実験機器の発明。主に年縞堆積物の花粉分析を通して、過去の気候変動の「タイミング」と「スピード」を解明することをめざしている。
登録情報
- ASIN : B06X6H7RPS
- 出版社 : 講談社 (2017/2/20)
- 発売日 : 2017/2/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 26484 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 223ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 19,790位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 24位地球科学・エコロジー (Kindleストア)
- - 56位ブルーバックス
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月11日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
著者らは、福井にある水月湖に蓄積されていた10万年分の泥の記録ー奇跡の年縞ーを丹念に採取・分析することにより、1年毎の植生の変化から気候の変化を再現し、氷期の気候変動がいかに大きかったかを発見した。気候変動が大きい時には、効率的だが多様性に乏しい農耕社会より、効率は低いが多様性に富んだ狩猟採集社会の方が有利であることを推論している。また、氷期・温暖期の転換は、なんの前触れもなく突然やってくることを見出し、温室ガスの大量放出によると考えられる気候変動が問題になっている現代社会に警鐘を鳴らしている。文章は格調が高い割には読みやすい好著である。
役に立った
2023年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当たり前過ぎて気にもしていない太陽と地球の関係、運動と時間とずれ(真円運動ではないこと)が及ぼす影響、地球からはどうしようもないこと。
2024年2月29日に日本でレビュー済み
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地道な基礎研究の手法と結果が、読みやすく分かりやすく説明されていき、
最終章では、その地道さに支えられて、文明史、そして近い将来の文明論へと飛び立つ。
素晴らしかったです。
とても読みやすいので、興味があればぜひご一読を。
追記:
他の方のレビューを読むと、
・著者は、ここ100年の地球温暖化を悪いものと思っていない
・ここ100年の地球温暖化は人間活動のせいではない
などと誤読している方がいるようです。
この本では、地球は昔から大幅な温暖化と寒冷化を頻繁に繰り返してきたし、気候変動に関する大きなリスク要因は人間活動以外にもある(火山活動や地球の軌道など)、とは言っていますが、
ここ100年の急な温暖化が人間活動によるものであることは当然の前提ですし、それが人類社会に与える危険なリスクも明確に示しています。
たとえば、引用で示すと、以下のとおりです。
・「それ(引用者注:11600年前までの氷期)まで本質的に不安定だった気候は、一転して安定な状態に切り替わり、地球には安定した時代、言い換えるなら「近い未来なら予測可能」な時代がやってきた。」「氷期に巨大な古代文明が生まれなかったことと、氷期の気候が安定でなかったこととの間には、おそらく密接な因果関係がある。」(第6章)
・「来年が今年と似ていることを無意識のうちに期待する農耕社会は、気候が暴れる時代には明らかに不合理である。」(第7章)
・「私見だが、もっとも恐ろしいのは、現代の「安定で暖かい時代」がいつかは終わるというシナリオではないかと思う。」(エピローグ)
・「現在の人間活動が相転移の引き金を引いてしまい、気候が氷期と同様に暴れ始めるとしたら、事態は全く別問題になる。」「現代の気候は、まるで何かの予兆のように、少しずつだが変動性を増してきている。「50年に1回」であるはずの水害のニュースが毎年のように繰り返されることを、不思議だと感じているのは日本人だけではない。」(エピローグ)
最終章では、その地道さに支えられて、文明史、そして近い将来の文明論へと飛び立つ。
素晴らしかったです。
とても読みやすいので、興味があればぜひご一読を。
追記:
他の方のレビューを読むと、
・著者は、ここ100年の地球温暖化を悪いものと思っていない
・ここ100年の地球温暖化は人間活動のせいではない
などと誤読している方がいるようです。
この本では、地球は昔から大幅な温暖化と寒冷化を頻繁に繰り返してきたし、気候変動に関する大きなリスク要因は人間活動以外にもある(火山活動や地球の軌道など)、とは言っていますが、
ここ100年の急な温暖化が人間活動によるものであることは当然の前提ですし、それが人類社会に与える危険なリスクも明確に示しています。
たとえば、引用で示すと、以下のとおりです。
・「それ(引用者注:11600年前までの氷期)まで本質的に不安定だった気候は、一転して安定な状態に切り替わり、地球には安定した時代、言い換えるなら「近い未来なら予測可能」な時代がやってきた。」「氷期に巨大な古代文明が生まれなかったことと、氷期の気候が安定でなかったこととの間には、おそらく密接な因果関係がある。」(第6章)
・「来年が今年と似ていることを無意識のうちに期待する農耕社会は、気候が暴れる時代には明らかに不合理である。」(第7章)
・「私見だが、もっとも恐ろしいのは、現代の「安定で暖かい時代」がいつかは終わるというシナリオではないかと思う。」(エピローグ)
・「現在の人間活動が相転移の引き金を引いてしまい、気候が氷期と同様に暴れ始めるとしたら、事態は全く別問題になる。」「現代の気候は、まるで何かの予兆のように、少しずつだが変動性を増してきている。「50年に1回」であるはずの水害のニュースが毎年のように繰り返されることを、不思議だと感じているのは日本人だけではない。」(エピローグ)
2024年1月25日に日本でレビュー済み
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プロジェクトX的なストーリーに引き込まれる感覚です。読みやすく分かりやすい、なのに著者の強い思いを感じる。壮大なロマン溢れる技術史をベースに気候が理解できます。
日本に水月湖という素晴らしい場所があるなんて知らなかった。とても誇りに思える。
日本に水月湖という素晴らしい場所があるなんて知らなかった。とても誇りに思える。
2023年12月2日に日本でレビュー済み
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全体のスケール感に感動した。多様性と柔軟性で人間は生き残れるのだろうか? 生き残れなくてもよいのかもしれない?
2021年6月27日に日本でレビュー済み
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筆者の立場は二酸化炭素温暖化論にやや与したものである。しかしこの本の直接のテーマはそこではない。
人類史よりも長いスパンで見た時の気候の振る舞いをしっかりとした根拠により説明している。
地球の公転と地軸の周差運動からくる大きな気候変動周期、寒冷化した時代の気候の不安定性、今が非常に恵まれた時代であること。
CO2温暖化論者にもそうでない人にも公平に論拠を提供する。
ただ、専門外の余計な話題が散見されるのと、文章がやや情緒的であることが読み手の集中力を途切れさせる。
人類史よりも長いスパンで見た時の気候の振る舞いをしっかりとした根拠により説明している。
地球の公転と地軸の周差運動からくる大きな気候変動周期、寒冷化した時代の気候の不安定性、今が非常に恵まれた時代であること。
CO2温暖化論者にもそうでない人にも公平に論拠を提供する。
ただ、専門外の余計な話題が散見されるのと、文章がやや情緒的であることが読み手の集中力を途切れさせる。
2023年9月15日に日本でレビュー済み
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マクロスケールでの地球の気候変動について読みたかったのだが、本書の内容の半分くらいは、著者が主導した古気候のデータを復元するための最高品質の試料(水月湖の年縞堆積物)採取、その経緯と試行錯誤の話だったため、そこは本書タイトルから期待していた内容とは少し違った。
本来なら専門用語が飛び交うところの話柄を、あくまで一般読者向けにふわっと説明しているため、分かるようでいてしっくりこなかったり、冗長に感じられてやや退屈に感じた部分もあった。
しかし基礎研究の地味で根気のいる地道な作業という側面が改めて感じられ、長年コツコツとそのような基礎研究に献身している科学者の方々にはまったく頭の下がる思いがした。
後半の内容が一番面白く、特に氷期が終わるまでなぜ農耕が普及しなかったかについての著者の考察は明快で説得力があった。
かつて私が読んだ歴史の本では、氷期の中で農耕が模索された形跡はあるものの定着しなかった理由については、寒冷な気候のせいかもしれないという以上に追究はしていなかった。
私も、著者の言う通り、氷河期を生きていた人類の知性は現代人に劣らないと思う。人類の脳は狩猟採集生活の頃から大きく変わっていない。現在の我々の方が一見優れているのは、我々の方が知能が高いからではなく、長い時をかけて継承発展された文化的蓄積があるからにすぎない。
気候変動の激しい時代においては農耕生活はいわばハイリスクハイリターンで、狩猟採集生活はローリスクローリターンという著者の洞察は全くその通りだと思う。我々の祖先は、氷期の中では敢えて農耕を選ばなかったのだろう。
気候変動の予測について、著者は短い時間スケールでは線形的な予測(過去の傾向の延長)や周期性による予測が有効なことはあるものの、マクロ的な時間スケールでの気候変動の予測は根本的に不可能であることを強調している。
現在は我々は専ら温暖化を危惧しているが、仮に現在の温暖期が終わりつつあり気候が周期相や乱雑相に入っているのだとしたら、現在の温暖化傾向が来年いきなり変わることもありうるのだ。
気候が乱雑相に入れば、農耕による食糧生産は通用しなくなる。現代の人類は巨大な生産力と食糧供給を前提に生きている。本書刊行時点で地球の総人口は70億人、本レビュー執筆時点では80億人を超えている。その膨れ上がり、繁殖ぶりはまるでかつての恐竜たちのようだ。
恐竜は巨大隕石の衝突による気候の激変でその巨体を維持できなくなり、滅んだ。
農耕ができなくなれば、人類もそのうちの夥しい数が犠牲となるだろう。
著者はあらゆる環境の変化に対応するためには多様性が必要で、一面的な価値評価や優劣で人類の多様性を削ぎ落としてはならない、と書いている。
現在も狩猟採集生活を維持している少数民族より、工業化の進んでいる我々の方が「先進的」だと考えるのは傲りであり、ひとたび地球の気候が大変動すれば、我々の方が彼ら現代の狩猟採集民たちに知恵と教えを請う、ということもあり得るのだ、と。
確かに、現代の資本主義社会の下では、何となく資産家やお金を沢山稼げる人々の方が偉いというような風潮がある。メディアでの扱いを見ても、金持ちはそれだけで一目置かれている。
しかし、「お金を稼げる人が偉い」というのはごく最近生まれた価値観であり、人類の歴史上ではむしろ特殊な価値観であることは、例えばエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』でも指摘されている。
現代の人類は、地球史上ではむしろ稀な例外である安定して温暖な気候の中で、産業社会という特殊な社会構造の下、資本主義という特殊な精神構造を持ってひと時の繁栄を謳歌した徒花なのかもしれない。
著者は人類の多様性の中から生まれる叡智に希望を寄せているが、私は本書を読んで人類の行く末にかかる暗雲を感じざるをえなかった。
巨視的な時間スケールの中に現代社会を位置づけるために、お勧めできる一冊。
本来なら専門用語が飛び交うところの話柄を、あくまで一般読者向けにふわっと説明しているため、分かるようでいてしっくりこなかったり、冗長に感じられてやや退屈に感じた部分もあった。
しかし基礎研究の地味で根気のいる地道な作業という側面が改めて感じられ、長年コツコツとそのような基礎研究に献身している科学者の方々にはまったく頭の下がる思いがした。
後半の内容が一番面白く、特に氷期が終わるまでなぜ農耕が普及しなかったかについての著者の考察は明快で説得力があった。
かつて私が読んだ歴史の本では、氷期の中で農耕が模索された形跡はあるものの定着しなかった理由については、寒冷な気候のせいかもしれないという以上に追究はしていなかった。
私も、著者の言う通り、氷河期を生きていた人類の知性は現代人に劣らないと思う。人類の脳は狩猟採集生活の頃から大きく変わっていない。現在の我々の方が一見優れているのは、我々の方が知能が高いからではなく、長い時をかけて継承発展された文化的蓄積があるからにすぎない。
気候変動の激しい時代においては農耕生活はいわばハイリスクハイリターンで、狩猟採集生活はローリスクローリターンという著者の洞察は全くその通りだと思う。我々の祖先は、氷期の中では敢えて農耕を選ばなかったのだろう。
気候変動の予測について、著者は短い時間スケールでは線形的な予測(過去の傾向の延長)や周期性による予測が有効なことはあるものの、マクロ的な時間スケールでの気候変動の予測は根本的に不可能であることを強調している。
現在は我々は専ら温暖化を危惧しているが、仮に現在の温暖期が終わりつつあり気候が周期相や乱雑相に入っているのだとしたら、現在の温暖化傾向が来年いきなり変わることもありうるのだ。
気候が乱雑相に入れば、農耕による食糧生産は通用しなくなる。現代の人類は巨大な生産力と食糧供給を前提に生きている。本書刊行時点で地球の総人口は70億人、本レビュー執筆時点では80億人を超えている。その膨れ上がり、繁殖ぶりはまるでかつての恐竜たちのようだ。
恐竜は巨大隕石の衝突による気候の激変でその巨体を維持できなくなり、滅んだ。
農耕ができなくなれば、人類もそのうちの夥しい数が犠牲となるだろう。
著者はあらゆる環境の変化に対応するためには多様性が必要で、一面的な価値評価や優劣で人類の多様性を削ぎ落としてはならない、と書いている。
現在も狩猟採集生活を維持している少数民族より、工業化の進んでいる我々の方が「先進的」だと考えるのは傲りであり、ひとたび地球の気候が大変動すれば、我々の方が彼ら現代の狩猟採集民たちに知恵と教えを請う、ということもあり得るのだ、と。
確かに、現代の資本主義社会の下では、何となく資産家やお金を沢山稼げる人々の方が偉いというような風潮がある。メディアでの扱いを見ても、金持ちはそれだけで一目置かれている。
しかし、「お金を稼げる人が偉い」というのはごく最近生まれた価値観であり、人類の歴史上ではむしろ特殊な価値観であることは、例えばエーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』でも指摘されている。
現代の人類は、地球史上ではむしろ稀な例外である安定して温暖な気候の中で、産業社会という特殊な社会構造の下、資本主義という特殊な精神構造を持ってひと時の繁栄を謳歌した徒花なのかもしれない。
著者は人類の多様性の中から生まれる叡智に希望を寄せているが、私は本書を読んで人類の行く末にかかる暗雲を感じざるをえなかった。
巨視的な時間スケールの中に現代社会を位置づけるために、お勧めできる一冊。
2023年11月17日に日本でレビュー済み
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地球温暖化という定説や実際に着手されている各種施策に対する一歩引いた冷静な視座を、年稿分析という手法で得られた地質学的タイムスケールに及ぶ知見に基づき与えてくれる良書です。
また、そもそもブルーバックスらしい「面白い科学読み物」である本書は、単純に読んでいて楽しいモノなのは確かです。
また、そもそもブルーバックスらしい「面白い科学読み物」である本書は、単純に読んでいて楽しいモノなのは確かです。