1930年代にフランケンシュタイン映画で映画史に燦然と輝く演技を披露し、ホラー映画界の頂点を極めた「ボリス・カーロフ」の晩年の作品。1965年の本作品では75歳を超えていて、健康状態はあまり良いようにも見えないが、さすがの存在感を発揮している。
ストーリーは英国の田舎町で、かつては有数の大富豪であったウィットリー家に住むフィアンセに会うべく、はるばるアメリカからニック・アダムス演じるラインハートが町を訪問することからスタート。
ラインハルトは、ウィットリー家への案内を町の住民に頼むが、街の住民から関りになることを拒否され、彼はやむなく自ら歩いて屋敷に向かう。ただ、その道中も木が焼け焦げていたりするなど不穏な空気に包まれている。家に到着したラインハルトは、フィアンセのスーザンに再会し、お互いの愛を確かめ合うが、スーザンの父で、ボリス・カーロフ演じる屋敷の主は、ラインハルトに早々に屋敷を立ち去ることを命じ、取り付く島もない。
何とか一晩の宿泊の約束を取り付けたラインハルトだが、その屋敷では、真夜中に獣のような叫び声がこだまし、隣接する園芸用ハウスでは怪しい光が漏れているというありさまだった。重病に床に伏せっているスーザンの妻から娘を屋敷外に連れだすように哀願されたラインハルトは、目的を果たすべくスーザンを説得し、屋敷からの脱出を試みるが、屋敷では恐ろしい事態が進行していた…
物語の前半戦は、古い屋敷の因習にとらわれたオカルトホラーの様相を呈しながら、後半はSFテイストのモンスター映画に変貌するという異色作。ラブクラフトの原作ということもあって、ホラーとSF性がうまく融合した想像以上の快作であり怪作であった。
襲い狂う呪い [DVD]
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フォーマット | 色, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ボリス・カーロフ, スーザン・ファーマー, ニック・アダムス, ダニエル・ホラー |
稼働時間 | 1 時間 18 分 |
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商品の説明
H・P・ラヴクラフト「異次元の色彩」を映像化
解説】
■H・P・ラヴクラフト「異次元の色彩」を映画化
■出演にはユニバーサルの『フランケンシュタイン』で怪奇俳優としてナンバー1の人気を誇るボリス・カーロフ。
■「コンバット」シリーズや「フランケンシュタイン対地底怪獣」のニック・アダムスが主役を務める。
■監督のダニエル・ホラーは「X線の眼を持つ男」や「ナイトライダー」(TV)で人気を博したSFを得意とする監督。
STORY】
青年スティーブンは婚約者の棲むウィットリー家を訪問する。
そこは、地元の人間が決して立ち寄ろうとしない館だった。
招かれざる客としてウィットリー氏にはあしらわれるが、夫人の計らいで滞在を許される。
しかし執事の死をはじめ、謎の殺人、闇を引き裂く悲鳴、襲い来る怪物の影。まるで現世が異形の者に侵されていくのかのように。
ウィットリー家の奥に代々秘められた恐怖の謎が今、解き明かされていく・・・
型番 : IDM-660
バーコード : 4571244176609
タイトル : 襲い狂う呪い
タイトル・カナ : オソイクルウノロイ
発売日 : 2017年6月23日(金)
定価 : 1980円(税別)
DVD方式 : 片面一層
再生時間 : 78分
映像色 : カラー
音声 : モノラル・英語
字幕 : 日本語字幕
画面サイズ : ワイドスクリーン
DVD製作 : WHDジャパン
発売 : 有限会社フォワード
販売 : 有限会社フォワード
原題 : DIE, MONSTER, DIE
製作年 : 1965
製作国 : イギリス
製作者 : パット・グリーン
監督 : ダニエル・ホラー
出演 : ニック・アダムス/ボリス・カーロフ/スーザン・ファーマー
音楽 : ドン・バンクス
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 80 g
- EAN : 4571244176609
- 監督 : ダニエル・ホラー
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 18 分
- 発売日 : 2017/6/23
- 出演 : ニック・アダムス, ボリス・カーロフ, スーザン・ファーマー
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : 有限会社フォワード
- ASIN : B06XWFXNWN
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 128,455位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔から好きな映画ですが、ようやくいい状態で観ることが出来ました。プリントはまだきれいに出来るのであればそれも観たいところです。H.P.ラブクラフトものの映像化としてはなかなか良い出来の映像化だと思います。
2020年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
陰鬱な雰囲気も良かったです怪奇SF映画の良品として楽しめました。
2022年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作品の詳しい内容は、他の方が触れるでしょうから省きます。なんといっても、この映画のポイントは、往年の怪奇映画らしい幻想的な絵が詰まっているところ。だから絵と雰囲気だけで十分楽しめる人向けです。
とううわけで、間違いなくブルーレイ映えする映画なので、予約して購入しましたが案の定すぐ値段が下がりました。更に、おなじ値段でDVDがついてる商品があることを知り、後悔しております。やはり、慌てててを出さない方が懸命のようです。
とううわけで、間違いなくブルーレイ映えする映画なので、予約して購入しましたが案の定すぐ値段が下がりました。更に、おなじ値段でDVDがついてる商品があることを知り、後悔しております。やはり、慌てててを出さない方が懸命のようです。
2017年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
怪奇ムードがあって、良いですね。楽しめました。ボリス カーロフも、さすがに貫禄がありますね。
2020年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作を読んだことが無いので、どの程度アレンジされているのかはわかりませんが、他の映像化されたラブクラフト作品に準じたレベルの作品だと思いました。最後に怪物が現れて大暴れするところは、いかにもこの頃の作品だな、と思わせます。最近、リメイクされたみたいですが、そちらも観てみたいと思いました。
2018年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
■2022年3月16日・追記、並びに注釈■
ふと気づくと、フォワードから出ている不良盤DVDの「襲い狂う呪い」へ対し投稿した私自身のレビューが、良質な映像文化社版Blu-rayページのレビュー欄へ統括されてしまい、フォワード版へ苦言を残した者としては、Amazon.jp側の無頓着な混同行為に困惑しきりです。
Amazon.jp内では今までにも他商品にて無用きわまりないレビュー統括をしているのを見かけてますし、私自身、最低画質の件を指摘したフォワード版「新夕陽のガンマン 復讐の旅」へのレビューが、今回同様にまともなTCエンタテイメント版Blu-rayレビューへ統括されてしまって不本意でしたが、またまた同じ過ちを繰り返していて、度々レイアウトを変更したりするのなら、この不適切な「レビュー統括行動」を社内で問題視し、再発防止策を模索し、抜本的改善に向けての緊急会議なりをすべきだし、仮に人工知能任せでA.I.の暴走ならば、プログラミングを見直すなりし、利用者の利便性を最優先してほしいし、先ず是正しなければならない重要案件だと思うよ。
混乱誘発の元凶となるレビュー統括行動を止めないかぎりは、レビュー投稿者は迷惑する一方だし、ましてや読まれたはいいが、同じ作品でも内容、規格が異なるために指摘した意味が違っており、その点を理解されないままに間違って解釈されてしまっては、レビューする側も、レビューを参考になさる方々も、そして「ちゃんとした商品」の発売&販売元も評価の低い他社の製品といっしょくたにされては自社商品の総評が変に低くなるしで、どこにも有益ではなく、Amazon.jpによる無頓着なレビュー統括は、むしろ店子と消費者に多大な迷惑でしかないだろう。
マジ、利用者の為を思う気持ちが「本当に」有るならば、直ちにレビュー統括行動は中止すべきです。統括するにしても、同じ販売元で初回版と廉価版との関係性の商品間に留めておくべきべきかと。
●●以下、別の製品に対し投稿したレビュー●●
レンタルビデオで鑑賞していらい、DVD化を心待ちにしていた作品だったけれど...とんだ不良盤でガッカリです。
いちよう製造元の異なる再生機三種(ひとつはゲーム機)で再生も試みましたけれど、その都度同じ症状が出て、原因がDVDへの記録素材にあるのは明らかだし、終始落ち着いては見ていられないディスクでした。
その症状は、冒頭で機関車が画面右奥から画面左側手前に迫って来るように駅に停車する場面から生じます(それ以前の極彩色のクレジット・タイトル部分にも発生しているのかもしれないけれど、目視では確認できませんでした)。
...で、「症状」をどう説明すればいいのか的確な言葉を知りませんが、「一定の間隔で画像がコマ飛びする」ような症状でして、先に申した機関車の場面から主人公がウィットリー邸に到着し、静まり返った館の内部を見渡す主観場面までをピークに、そのコマ飛び症状のピッチが徐々に早くなるので、屋内をカメラが横移動する辺りでは、映像がカッカッカッと不自然に一瞬静止してはまたすぐ動くを2~3秒間隔で繰り返すので気分的に「酔いそうな」錯覚を感じ、実に見辛いです。
館でのディナー場面くらいから「コマ飛び」が映像速度と連動するふうになり、不思議と俳優の動きに紛れ目障り感は薄れはしますけれど、最後までずーっとコマ飛びはしている感じです。
本編の画質と画角には(私見だけれど)特段問題は感じないだけに、奇妙なコマ飛び? コマ送り?症状は残念きわまりないですね。
ちなみにVHS版では流れるように「普通に」鑑賞可能だったので、日本版DVD化の際に何らかの問題が生じたのかと。
なぜ? こんなことになっちゃっているのかは、映像をデジタル化した担当者のみが知るんでしょうケド、人間の行為だからミスはつきものでしょうし、ミスがあったならば正せば問題は無くなるのに、その人為的ミスを修正することなく、しわ寄せは末端の消費者にかぶせ、欠陥品のまんま市販ルート(セルorレンタル)に乗せダンマリをきめこむなんてのはホント最低な話です。
作品自体は大変魅力的なだけに、別な所で価値をおとしめない「再ディスク化」を切に望みたい。
ふと気づくと、フォワードから出ている不良盤DVDの「襲い狂う呪い」へ対し投稿した私自身のレビューが、良質な映像文化社版Blu-rayページのレビュー欄へ統括されてしまい、フォワード版へ苦言を残した者としては、Amazon.jp側の無頓着な混同行為に困惑しきりです。
Amazon.jp内では今までにも他商品にて無用きわまりないレビュー統括をしているのを見かけてますし、私自身、最低画質の件を指摘したフォワード版「新夕陽のガンマン 復讐の旅」へのレビューが、今回同様にまともなTCエンタテイメント版Blu-rayレビューへ統括されてしまって不本意でしたが、またまた同じ過ちを繰り返していて、度々レイアウトを変更したりするのなら、この不適切な「レビュー統括行動」を社内で問題視し、再発防止策を模索し、抜本的改善に向けての緊急会議なりをすべきだし、仮に人工知能任せでA.I.の暴走ならば、プログラミングを見直すなりし、利用者の利便性を最優先してほしいし、先ず是正しなければならない重要案件だと思うよ。
混乱誘発の元凶となるレビュー統括行動を止めないかぎりは、レビュー投稿者は迷惑する一方だし、ましてや読まれたはいいが、同じ作品でも内容、規格が異なるために指摘した意味が違っており、その点を理解されないままに間違って解釈されてしまっては、レビューする側も、レビューを参考になさる方々も、そして「ちゃんとした商品」の発売&販売元も評価の低い他社の製品といっしょくたにされては自社商品の総評が変に低くなるしで、どこにも有益ではなく、Amazon.jpによる無頓着なレビュー統括は、むしろ店子と消費者に多大な迷惑でしかないだろう。
マジ、利用者の為を思う気持ちが「本当に」有るならば、直ちにレビュー統括行動は中止すべきです。統括するにしても、同じ販売元で初回版と廉価版との関係性の商品間に留めておくべきべきかと。
●●以下、別の製品に対し投稿したレビュー●●
レンタルビデオで鑑賞していらい、DVD化を心待ちにしていた作品だったけれど...とんだ不良盤でガッカリです。
いちよう製造元の異なる再生機三種(ひとつはゲーム機)で再生も試みましたけれど、その都度同じ症状が出て、原因がDVDへの記録素材にあるのは明らかだし、終始落ち着いては見ていられないディスクでした。
その症状は、冒頭で機関車が画面右奥から画面左側手前に迫って来るように駅に停車する場面から生じます(それ以前の極彩色のクレジット・タイトル部分にも発生しているのかもしれないけれど、目視では確認できませんでした)。
...で、「症状」をどう説明すればいいのか的確な言葉を知りませんが、「一定の間隔で画像がコマ飛びする」ような症状でして、先に申した機関車の場面から主人公がウィットリー邸に到着し、静まり返った館の内部を見渡す主観場面までをピークに、そのコマ飛び症状のピッチが徐々に早くなるので、屋内をカメラが横移動する辺りでは、映像がカッカッカッと不自然に一瞬静止してはまたすぐ動くを2~3秒間隔で繰り返すので気分的に「酔いそうな」錯覚を感じ、実に見辛いです。
館でのディナー場面くらいから「コマ飛び」が映像速度と連動するふうになり、不思議と俳優の動きに紛れ目障り感は薄れはしますけれど、最後までずーっとコマ飛びはしている感じです。
本編の画質と画角には(私見だけれど)特段問題は感じないだけに、奇妙なコマ飛び? コマ送り?症状は残念きわまりないですね。
ちなみにVHS版では流れるように「普通に」鑑賞可能だったので、日本版DVD化の際に何らかの問題が生じたのかと。
なぜ? こんなことになっちゃっているのかは、映像をデジタル化した担当者のみが知るんでしょうケド、人間の行為だからミスはつきものでしょうし、ミスがあったならば正せば問題は無くなるのに、その人為的ミスを修正することなく、しわ寄せは末端の消費者にかぶせ、欠陥品のまんま市販ルート(セルorレンタル)に乗せダンマリをきめこむなんてのはホント最低な話です。
作品自体は大変魅力的なだけに、別な所で価値をおとしめない「再ディスク化」を切に望みたい。
2022年1月27日に日本でレビュー済み
『襲い狂う呪い』(65年)
【テレビ放映題名『悪霊の棲む館』】
奇怪な叫び声、奇妙な発光色‥
訪れたウィットリー家に何が起きているのか…
監督のダニエル・ハラー(ホラー)はA.I.P.でロジャー・コーマン監督による『アッシャー家の惨劇』(60年)をはじめとするエドガー・アラン・ポー原作の作品群で美術を担当し、監督へと転身した本作『襲い狂う呪い』(65年)では美術をコリン・サウスコット(一連のポー原作×コーマン監督作品『赤死病の仮面』(64年)と『黒猫の棲む館』(同年)で美術を共に担当している)が手掛け、主演にはニック・アダムス、スーザン・ファーマー、ボリス・カーロフ(同じくポー関連×コーマン監督作品では『悪女と忍者』(63年)と『古城の亡霊』(同年)に出演)を抑え、初監督でありながら舞台のセット、雰囲気はコーマン監督×ポー原作の一連の作品に劣らず作り込まれてありA.I.P.製作の怪奇映画としての作風を充分に味わえる作品である。
今作はH・P・ラヴクラフト原作の「宇宙からの色」(「異次元の色彩」)を基にしているが、映画ならではの見せ方、脚色で原作からの映像化に際して表現の難しい点を視覚的に巧く変換してあり、当時の映画作りで難無く巧みに成功させてある作品であるように思える。
※今回のHDマスター版 Blu-rayでの鑑賞後の追記:前回発売された国内盤DVDは拝見していないので画質は比べられませんが
本作をかなり昔に観た以来で、古めかしい映像のイメージでいましたが映画が始まると思わず面喰らう位、この年代の作品としては充分な画質の向上で冒頭の屋外での駅近辺の町の人々や建物の様子が息づいて見える程、撮影がつい最近行われた様な鮮度ある感覚を覚えます。人物や物の輪郭がクッキリとして手前と後方に写る遠近感は現在の視聴環境の恩恵により更に屋敷内部の奥行きある映像が視覚に迫り調度品の数々に目を奪われます。
これらに気を取られ物語の進行から流されそうになりました
しっかり集中し直してからは目に映る映像に慣れてきたようです。※
同じくA.I.P製作でハラーが監督した
『H・P・ラヴクラフトの ダンウィッチの怪』(70年)も原作ファンからは賛否別れる作品だが併せて観たい作品で Blu-ray化を望む
【テレビ放映題名『悪霊の棲む館』】
奇怪な叫び声、奇妙な発光色‥
訪れたウィットリー家に何が起きているのか…
監督のダニエル・ハラー(ホラー)はA.I.P.でロジャー・コーマン監督による『アッシャー家の惨劇』(60年)をはじめとするエドガー・アラン・ポー原作の作品群で美術を担当し、監督へと転身した本作『襲い狂う呪い』(65年)では美術をコリン・サウスコット(一連のポー原作×コーマン監督作品『赤死病の仮面』(64年)と『黒猫の棲む館』(同年)で美術を共に担当している)が手掛け、主演にはニック・アダムス、スーザン・ファーマー、ボリス・カーロフ(同じくポー関連×コーマン監督作品では『悪女と忍者』(63年)と『古城の亡霊』(同年)に出演)を抑え、初監督でありながら舞台のセット、雰囲気はコーマン監督×ポー原作の一連の作品に劣らず作り込まれてありA.I.P.製作の怪奇映画としての作風を充分に味わえる作品である。
今作はH・P・ラヴクラフト原作の「宇宙からの色」(「異次元の色彩」)を基にしているが、映画ならではの見せ方、脚色で原作からの映像化に際して表現の難しい点を視覚的に巧く変換してあり、当時の映画作りで難無く巧みに成功させてある作品であるように思える。
※今回のHDマスター版 Blu-rayでの鑑賞後の追記:前回発売された国内盤DVDは拝見していないので画質は比べられませんが
本作をかなり昔に観た以来で、古めかしい映像のイメージでいましたが映画が始まると思わず面喰らう位、この年代の作品としては充分な画質の向上で冒頭の屋外での駅近辺の町の人々や建物の様子が息づいて見える程、撮影がつい最近行われた様な鮮度ある感覚を覚えます。人物や物の輪郭がクッキリとして手前と後方に写る遠近感は現在の視聴環境の恩恵により更に屋敷内部の奥行きある映像が視覚に迫り調度品の数々に目を奪われます。
これらに気を取られ物語の進行から流されそうになりました
しっかり集中し直してからは目に映る映像に慣れてきたようです。※
同じくA.I.P製作でハラーが監督した
『H・P・ラヴクラフトの ダンウィッチの怪』(70年)も原作ファンからは賛否別れる作品だが併せて観たい作品で Blu-ray化を望む