生まれたばかりの自分の子供と臨月の奥さん放置して、世界の産声に耳を澄ませてる場合か?
同著者の「育てられない母親たち」も読んで思いましたが、この作者は“子育ては完全に母親がするもの”というかなり前時代的思考の持ち主ですね。
加えて、現地で人様の顔の不細工さを笑ったり、ちょっとどうかと思える言動が多い。
残念な部分が目立った為、今回は星2で。
Kindle 価格: | ¥1,601 (税込) |
獲得ポイント: | 16ポイント (1%) |
を購読しました。 続刊の配信が可能になってから24時間以内に予約注文します。最新刊がリリースされると、予約注文期間中に利用可能な最低価格がデフォルトで設定している支払い方法に請求されます。
「メンバーシップおよび購読」で、支払い方法や端末の更新、続刊のスキップやキャンセルができます。
エラーが発生しました。 エラーのため、お客様の定期購読を処理できませんでした。更新してもう一度やり直してください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
世界の産声に耳を澄ます Kindle版
先住民族、代理母出産、HIV感染者、アルビノ、内戦地……過酷な環境の中でも、日々、生まれる新たな生命を見つめるルポルタージュ。『物乞う仏陀』でデビューして以来、ノンフィクション作家として第一線で活躍する著者の7年ぶりの本格海外ルポ。
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2017/5/19
- ファイルサイズ5201 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
メディア掲載レビューほか
世界の産声に耳を澄ます
著者は自身の子供の誕生を機に世界のお産を巡る旅に出る。子供を産むとは、育てるとはどういうことか。3年をかけ、グアテマラ、ホンジュラス、タイからヨルダン、シリアまで途上国をまわった。
内戦下で兵士にレイプされ妊娠した女性、HIVの蔓延で両親をなくし、親戚をたらい回しにされる孤児、スラムで金目の物を探し、ゴミを漁る母子。途上国の環境は子育てには劣悪だが、「彼らは絶望することはない」と著者は説く。親にとって子供は希望であり、かけがえのない「未来」であるからだ。
著者が実感したように子供ひとりの命が持つ可能性は等しく、親の愛情は国を問わず深い。我々が状況が悲惨だと思う時だけ悲惨になる。環境は過酷だが、その過酷さを吹き飛ばす笑顔が紛争地にもHIV病棟にもある。
評者:栗下直也
(週刊朝日 掲載)登録情報
- ASIN : B0711RJL1X
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2017/5/19)
- 発売日 : 2017/5/19
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 5201 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 263ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 623,900位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 17,311位ノンフィクション (Kindleストア)
- - 167,655位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年12月22日に日本でレビュー済み
実際に海外の貧困エリアを旅したことがある人が読むと、嘘や大袈裟があまりにも多い内容に読む気が失せてきます。この作者、石井光太の本って毎回海外の大した危険なエリアでもない所を危険度盛って書きすぎるので、たとえ国内の内容でも「どうせ嘘と大袈裟なんだろうな・・」と思ってしまう。作者自身、TV番組の情熱大陸でも「嘘、大袈裟といくら言われようが本が売れさえすればいい」と発言しているが、当事国の人達からすれば大変迷惑だと思う。そのくせに本の中の取材する自分自身はやたら正義感のある良い奴に描くとこがある。自分に金さえ入ればアジア諸国のイメージがいくら悪くなってもいいのか?
2017年7月8日に日本でレビュー済み
発展途上の9か国を訪ねて、各地の「妊娠・出産」事情を取材した書です。
ストリートチルドレンの出産(ホンジュラス)、粉ミルクから母乳への転換奨励(フィリピン)、代理母ビジネス(タイ)、遺伝性疾患で肌の色が白くなるアルビノ(タンザニア)、HIVと出産(スワジランド)、内戦時の兵士による性的暴行の結果の出産(スリランカ)など、日本の事情とは大きく異なる国々の様子を大変興味深く読みました。
しかし、短期間で各地を駆け足で見て帰ってきたという印象がぬぐえないうえに、いくつも気になる点がありました。
著者はグアテマラに赴いた第二話で、現地では代理母ビジネスが広がっているらしいという話題を取り上げ、旅行会社に紹介された通訳のジョナサンがお茶を飲みながら語る話に基づいて現地の代理母ビジネスを非難していくのです。著者が代理母ビジネスの関係者や政府当局などに取材する意思も気配もありません。しかも唯一の情報源であるジョナサンなる通訳氏の話す内容は憶測が多いうえに、著者自身が代理母ビジネスの実態をよくわかっていない姿がみてとれます。
グアテマラで特に代理母が多い町はサンティアゴ・アテイトランだとジョナサンは<聞いた話>を著者に伝えます。その町は美人ばかりだと<聞かされた>著者は、アメリカ人は美人の子どもをほしがっているに<ちがいないと考えて>、「やり場のない感情」(61頁)を胸に抱きます。
ですが、代理母は子宮を提供するのであって卵子を提供するわけでは必ずしもありません。このビジネスを利用する夫婦があらかじめ受精卵を用意することも多く、遺伝子の面でグアテマラ人代理母が果たす役割はほとんどないのではないでしょうか。グアテマラ人顔の子どもがほしいという理由でかの地を選ぶアメリカ人が多いという情報はにわかには信じられません。
第五話のタイ編では卵子提供の話にも触れていますし、現地の代理母ビジネスの関係者にも話を聞いています。それに引き比べると、このグアテマラの取材はかなり手薄なままに終わっている印象がぬぐえません。
第四話のフィリピン編で著者は、マニラの母親たちが「悪臭の漂う中でゴミを漁ることで、自分は汚れていると思っているのではないか。だから、母乳が汚染されているという話を鵜呑みにし、高いお金を出してリサイクル店の消費期限の切れたような粉ミルクを買い求める」(117頁)と推測しています。またドラッグやお酒、煙草などの影響を考える母親たちが粉ミルクにしたがることを否定的に考えている様子が126頁に見られます。しかしこの直前の110頁では著者の妻が授乳期間中は花粉症の薬を飲むことができず、さんざん苦しんだと記しています。どちらも母乳への影響を考えた母親の話なのですが、なぜか、妻が服薬を避けることは理解できるが、マニラのスラム街の母親が住環境について懸念を持つことには著者は理解がないようです。
また119頁で著者は「フィリピンでは、海外への出稼ぎ者がかなりの数に上るため、混血が珍しくない」とか「日本人の血が混じる子」といった表現を用いています。朝日新聞社は「混血」という言葉を使わないことになったという記事を随分前に読んだ記憶があります。この書を出した朝日新聞出版や著者はその方針を共有していないようです。
いずれにしろ今日現在、Googleニュースで「混血」を検索しても、日本の大手メディアでこの言葉を使用しているところは一件も見つかりません。
第六話シリア/ヨルダン編では、シリア難民の声を複数拾っていますが、その話しぶりの記述が気になりました。45歳の医師マフムード(仮名)は「です・ます」体の比較的丁寧な口ぶりで記している一方、39歳の運転手ムラドは「俺」、「死んじまった」、「怒られたこともあったなぁ」と結構ぞんざいな物言いです。これは職業から受ける著者の思い込みを日本語に落とし込んだということでしょうか。
またこのシリア/ヨルダン編の最後には、父との確執の末に難民キャンプを出た息子の話が出てきます。これが、世界の妊娠・出産事情を取材して歩くというこの書のテーマから随分とかけ離れた話に思えます。シリア難民の置かれた状況の一断面を見せる興味深い一例ではありますが、何の本を読んでいたのか忘れてしまいそうになりました。
ストリートチルドレンの出産(ホンジュラス)、粉ミルクから母乳への転換奨励(フィリピン)、代理母ビジネス(タイ)、遺伝性疾患で肌の色が白くなるアルビノ(タンザニア)、HIVと出産(スワジランド)、内戦時の兵士による性的暴行の結果の出産(スリランカ)など、日本の事情とは大きく異なる国々の様子を大変興味深く読みました。
しかし、短期間で各地を駆け足で見て帰ってきたという印象がぬぐえないうえに、いくつも気になる点がありました。
著者はグアテマラに赴いた第二話で、現地では代理母ビジネスが広がっているらしいという話題を取り上げ、旅行会社に紹介された通訳のジョナサンがお茶を飲みながら語る話に基づいて現地の代理母ビジネスを非難していくのです。著者が代理母ビジネスの関係者や政府当局などに取材する意思も気配もありません。しかも唯一の情報源であるジョナサンなる通訳氏の話す内容は憶測が多いうえに、著者自身が代理母ビジネスの実態をよくわかっていない姿がみてとれます。
グアテマラで特に代理母が多い町はサンティアゴ・アテイトランだとジョナサンは<聞いた話>を著者に伝えます。その町は美人ばかりだと<聞かされた>著者は、アメリカ人は美人の子どもをほしがっているに<ちがいないと考えて>、「やり場のない感情」(61頁)を胸に抱きます。
ですが、代理母は子宮を提供するのであって卵子を提供するわけでは必ずしもありません。このビジネスを利用する夫婦があらかじめ受精卵を用意することも多く、遺伝子の面でグアテマラ人代理母が果たす役割はほとんどないのではないでしょうか。グアテマラ人顔の子どもがほしいという理由でかの地を選ぶアメリカ人が多いという情報はにわかには信じられません。
第五話のタイ編では卵子提供の話にも触れていますし、現地の代理母ビジネスの関係者にも話を聞いています。それに引き比べると、このグアテマラの取材はかなり手薄なままに終わっている印象がぬぐえません。
第四話のフィリピン編で著者は、マニラの母親たちが「悪臭の漂う中でゴミを漁ることで、自分は汚れていると思っているのではないか。だから、母乳が汚染されているという話を鵜呑みにし、高いお金を出してリサイクル店の消費期限の切れたような粉ミルクを買い求める」(117頁)と推測しています。またドラッグやお酒、煙草などの影響を考える母親たちが粉ミルクにしたがることを否定的に考えている様子が126頁に見られます。しかしこの直前の110頁では著者の妻が授乳期間中は花粉症の薬を飲むことができず、さんざん苦しんだと記しています。どちらも母乳への影響を考えた母親の話なのですが、なぜか、妻が服薬を避けることは理解できるが、マニラのスラム街の母親が住環境について懸念を持つことには著者は理解がないようです。
また119頁で著者は「フィリピンでは、海外への出稼ぎ者がかなりの数に上るため、混血が珍しくない」とか「日本人の血が混じる子」といった表現を用いています。朝日新聞社は「混血」という言葉を使わないことになったという記事を随分前に読んだ記憶があります。この書を出した朝日新聞出版や著者はその方針を共有していないようです。
いずれにしろ今日現在、Googleニュースで「混血」を検索しても、日本の大手メディアでこの言葉を使用しているところは一件も見つかりません。
第六話シリア/ヨルダン編では、シリア難民の声を複数拾っていますが、その話しぶりの記述が気になりました。45歳の医師マフムード(仮名)は「です・ます」体の比較的丁寧な口ぶりで記している一方、39歳の運転手ムラドは「俺」、「死んじまった」、「怒られたこともあったなぁ」と結構ぞんざいな物言いです。これは職業から受ける著者の思い込みを日本語に落とし込んだということでしょうか。
またこのシリア/ヨルダン編の最後には、父との確執の末に難民キャンプを出た息子の話が出てきます。これが、世界の妊娠・出産事情を取材して歩くというこの書のテーマから随分とかけ離れた話に思えます。シリア難民の置かれた状況の一断面を見せる興味深い一例ではありますが、何の本を読んでいたのか忘れてしまいそうになりました。
2017年10月12日に日本でレビュー済み
石井光太さんの本はいつも面白く、前作の「鬼畜の家」は細部にわたって緻密な取材をした事がよくわかる本でした。しかし今回の本はさらっと上澄みしか取材していない印象を受けました。
グアテマラの代理母の部分も、詳しく取材しないままでしたし。
著者本人が結婚して子供もいるとのことでしたので、長期間海外で取材する事が難しくなったのかな?と思いました。
グアテマラの代理母の部分も、詳しく取材しないままでしたし。
著者本人が結婚して子供もいるとのことでしたので、長期間海外で取材する事が難しくなったのかな?と思いました。