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ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下) (集英社文庫) Kindle版
安藤大尉、栗原中尉、そして石原莞爾は、再生プロジェクトの指示のもと、コンピュータ『シンデレラの靴』がつくり出す時間の狭間で「再生」された過去をなぞり歴史を「確定」してゆく作業にとりかかる。だが、3人の胸の内には、異なる決意があった。錯綜する時間、空間、それぞれの思惑。「二・二六事件」という歴史の事実に材をとり、自在な筆致で想像の極限を描くSF長編。
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2005/12/21
- ファイルサイズ590 KB
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登録情報
- ASIN : B071DFM9XQ
- 出版社 : 集英社 (2005/12/21)
- 発売日 : 2005/12/21
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 590 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 237ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 250,440位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月29日に日本でレビュー済み
下巻では、時間旅行の弊害としての奇病が、コロナウィルスを想起させてタイムリーな面白さを感じたので、評価アップ。しかしながら、上巻で感じた根本的な疑問は残ったままだ。
世界各地で、歴史に介入し、収集が付かなくなったと言う設定だが、それを正す役割を、該当の時代の人物に負わせるのは、どう考えても無理ではないか。タイムマシンの存在しない時代の人間が、未来からやって来たと言う人物を、信頼するわけがないと思うのだ。
そんな事気にせず、時間SFを楽しむべきと、わかっていても、国連の職員がナショナリティで、変な介入を行うのを読んでしまうと、そんな能天気には楽しめない。こんな感想を持ってしまうのは、私だけ?
世界各地で、歴史に介入し、収集が付かなくなったと言う設定だが、それを正す役割を、該当の時代の人物に負わせるのは、どう考えても無理ではないか。タイムマシンの存在しない時代の人間が、未来からやって来たと言う人物を、信頼するわけがないと思うのだ。
そんな事気にせず、時間SFを楽しむべきと、わかっていても、国連の職員がナショナリティで、変な介入を行うのを読んでしまうと、そんな能天気には楽しめない。こんな感想を持ってしまうのは、私だけ?
2008年4月23日に日本でレビュー済み
1936年2月26日の陸軍若手将校による憂国のクーデター「二・二・六事件」とタイムトラベルの組合せは、宮部みゆきの名著「蒲生邸事件」(1996年)と同じですが、そちらの方が小説として優れていました。
本書は恩田陸が「二・二・六事件の意義」、「日本は米国の属州であるという考え」、「AIDSとそれさえ利用する資本」、「どの国ももはや止められない米国の度重なる戦争遂行」等の壮大なテーマ(課題)に、SF的要素を用いて文学という武器で果敢に挑戦した意欲作ですが、
個人的には著者の思いを描ききれておらず(伝わってこず)、消化不良に感じました。「二・二・六事件」という憂国の狂気を実在の人物を登場させて扱うには力量不足感を否めません。恩田陸は個人的にはファンタジー的な氏独自の世界を描く時にこそ、その真価を発揮する作家だと思います。
本著が面白かった方は、違った角度で「歴史」「二・二・六事件とその戦争時代」「人の悪意と善意」が描かれている「蒲生邸事件」も一読されては如何でしょうか。そして、「二・二・六事件」自体に興味を持たれた方には、以下の本をお薦めします。少し世界の見え方が違ってくるかも知れません。
1.英霊の聲(三島由紀夫)、河出書房
2.神々の軍隊「三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇」(濱田政彦)、三五館
蛇足ですが、三島と親交の深かった美輪明宏は氏の切腹自死の前に宴席で三島の後ろに「二・二・六事件」の先導者の一人「磯辺浅一」を見たそうですが、作家宮部みゆきと恩田陸が「二・二・六事件」を自らの小説に取り入れたことに何かの縁を感ぜずにはいられません。
本書は恩田陸が「二・二・六事件の意義」、「日本は米国の属州であるという考え」、「AIDSとそれさえ利用する資本」、「どの国ももはや止められない米国の度重なる戦争遂行」等の壮大なテーマ(課題)に、SF的要素を用いて文学という武器で果敢に挑戦した意欲作ですが、
個人的には著者の思いを描ききれておらず(伝わってこず)、消化不良に感じました。「二・二・六事件」という憂国の狂気を実在の人物を登場させて扱うには力量不足感を否めません。恩田陸は個人的にはファンタジー的な氏独自の世界を描く時にこそ、その真価を発揮する作家だと思います。
本著が面白かった方は、違った角度で「歴史」「二・二・六事件とその戦争時代」「人の悪意と善意」が描かれている「蒲生邸事件」も一読されては如何でしょうか。そして、「二・二・六事件」自体に興味を持たれた方には、以下の本をお薦めします。少し世界の見え方が違ってくるかも知れません。
1.英霊の聲(三島由紀夫)、河出書房
2.神々の軍隊「三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇」(濱田政彦)、三五館
蛇足ですが、三島と親交の深かった美輪明宏は氏の切腹自死の前に宴席で三島の後ろに「二・二・六事件」の先導者の一人「磯辺浅一」を見たそうですが、作家宮部みゆきと恩田陸が「二・二・六事件」を自らの小説に取り入れたことに何かの縁を感ぜずにはいられません。
2019年11月27日に日本でレビュー済み
二・二六事件の首謀者の安藤、栗原はどうなるのか。国連側のマツモトとアルベルトも頻繁に出てきて、こちらの二人の動向も気になる。予期しない伝染病も発生して、先が読めない、息もつかせぬ展開である。ひょっとしたら、日本はアメリカの州になってしまうのか、いやそれとも人類自体が破滅に突き進むのか。石原莞爾が重要な登場人物となり、軍部の独走を押さえ、泥沼の日中戦争を回避させるのかと思わせたりして、非常に面白い。ところで「ねじの回転」という題名は、ヘンリー・ジェイムスの同名の小説を絶対に意識しているよな。
2007年8月9日に日本でレビュー済み
上巻の前ふりが見事に結実。
大長編SFとなりましたぁ!
過去を変えることで、
現在を守ること。
現在を変えようとすること。
誰もが一度は夢見ること。
でも、
もし、それが実現したとして、
現在を生きる自分に、
変えたことが分るのだろうか・・・。
変えたことそのものもまた、
流れている時間の一貫でしかないとしたら・・・。
そんなスパイラルに落ち込んでしまう。
短いながらも強烈に生きた若者の姿は、
いつの時代でも人の心をうつ。
しかし、
彼らの生き方が正しかったとは思えない。
でも、
間違っていたとも、言えないのだ。
矛盾を抱えて生きる人間こそが、
それを克服しようとする人間こそが、
強いのかもしれない。
大長編SFとなりましたぁ!
過去を変えることで、
現在を守ること。
現在を変えようとすること。
誰もが一度は夢見ること。
でも、
もし、それが実現したとして、
現在を生きる自分に、
変えたことが分るのだろうか・・・。
変えたことそのものもまた、
流れている時間の一貫でしかないとしたら・・・。
そんなスパイラルに落ち込んでしまう。
短いながらも強烈に生きた若者の姿は、
いつの時代でも人の心をうつ。
しかし、
彼らの生き方が正しかったとは思えない。
でも、
間違っていたとも、言えないのだ。
矛盾を抱えて生きる人間こそが、
それを克服しようとする人間こそが、
強いのかもしれない。
2010年12月17日に日本でレビュー済み
・恩田陸さんの作品の中では、ライオンハートと常野物語で時間をさかのぼる設定が
でてきますが、本作品はそれとまったく違った印象の作品でした。
・やり直しの時間を生きるもの、やり直しの歴史を管理しようとするものの双方の息吹が
手に取るように伝わり、「それでは本当の歴史とはなにか」という深い思索まで
いきいきと表現されています。
・後の時代のものから見て、誰が正しいか、誰が正義かと判断することができても
その時代を生きている人間の行動は、それぞれが考えた最善らしいことをなぞって
いるのかと考えさせられました。
・設定の非現実性にもかかわらず、ライオンハートよりも、すっきりとしたシナリオです。
同時代の人間と、後世からきた人間の接触など、ぞくっとする場面があるスリリングな作品だと思います。
でてきますが、本作品はそれとまったく違った印象の作品でした。
・やり直しの時間を生きるもの、やり直しの歴史を管理しようとするものの双方の息吹が
手に取るように伝わり、「それでは本当の歴史とはなにか」という深い思索まで
いきいきと表現されています。
・後の時代のものから見て、誰が正しいか、誰が正義かと判断することができても
その時代を生きている人間の行動は、それぞれが考えた最善らしいことをなぞって
いるのかと考えさせられました。
・設定の非現実性にもかかわらず、ライオンハートよりも、すっきりとしたシナリオです。
同時代の人間と、後世からきた人間の接触など、ぞくっとする場面があるスリリングな作品だと思います。
2006年3月20日に日本でレビュー済み
上巻、下巻を一気に読みました。
題材も珍しい(2.26事件を改変?確定?)ですが、時間歴史
操作の仕掛けが斬新で瞠目です。
ここまで壮大で多重構造な世界観を展開するとは、予想外で
うれしい誤算です。
映画、小説など、過去のタイムパラドックス、タイムトラベルもの
の作品からうまくアイデアを融合し、かつ、ミステリー仕立てで
ぐいぐい引っ張り、稀代のストーリーテリングが出来上がっています。
ラストにも登場しますが、映画「マトリックス」シリーズの影響
が随所に出てきますが、単にイマジネーションのヒントだけで、
核心は、著者の独創性と、読者を離さない伏線の数々。
「どうなっちゃうんだどう」いう気持ちをぐいぐい引っ張り、
一気にクライマックスへ突入する、重厚で複雑な物語構成は、
圧巻です。
堪能しました。
題材も珍しい(2.26事件を改変?確定?)ですが、時間歴史
操作の仕掛けが斬新で瞠目です。
ここまで壮大で多重構造な世界観を展開するとは、予想外で
うれしい誤算です。
映画、小説など、過去のタイムパラドックス、タイムトラベルもの
の作品からうまくアイデアを融合し、かつ、ミステリー仕立てで
ぐいぐい引っ張り、稀代のストーリーテリングが出来上がっています。
ラストにも登場しますが、映画「マトリックス」シリーズの影響
が随所に出てきますが、単にイマジネーションのヒントだけで、
核心は、著者の独創性と、読者を離さない伏線の数々。
「どうなっちゃうんだどう」いう気持ちをぐいぐい引っ張り、
一気にクライマックスへ突入する、重厚で複雑な物語構成は、
圧巻です。
堪能しました。
2008年4月5日に日本でレビュー済み
個人的には恩田作品の中でNO1です。
正直下巻くらいまで、独特のネーミングの重要単語
(そもそも「シンデレラの靴」からして謎だらけ)が満載で理解できなかったのですが、
小説のタイムリミットの焦りと同調するように、一気に読み終えることができました。
未来を知ってる過去の人間と、未来の人間がある目的の為に時間を遡るという
いかにもSFな不思議な設定と、日本が暗黒の歴史を歩みだす分かれ道でもあった226事件を題材にした作品。(しかも失敗したらやり直し)
歴史好きの自分にも充分読みごたえがありました。
登場人物が魅力的で、「映像化したらこの役は誰がいいか…」など勝手にキャスティングしたくなるような小説です。
マツモトのどうでもいいような学生時代の話など、最後まで読むと「あ!」と思う伏線がぎっしりで、思わず2度読みしてしまいました。
この小説のおかげで226事件にはまってしまった私です。
226事件とタイムトラベルという題材にはまった方は、ぜひ宮部みゆきの『蒲生邸事件』も読んでみてください。
題材は全く一緒ですが、読後感も雰囲気も全く違う作品となっており、どちらも人気現代作家の新境地SF作品ですので、読み比べると面白いですよ!
正直下巻くらいまで、独特のネーミングの重要単語
(そもそも「シンデレラの靴」からして謎だらけ)が満載で理解できなかったのですが、
小説のタイムリミットの焦りと同調するように、一気に読み終えることができました。
未来を知ってる過去の人間と、未来の人間がある目的の為に時間を遡るという
いかにもSFな不思議な設定と、日本が暗黒の歴史を歩みだす分かれ道でもあった226事件を題材にした作品。(しかも失敗したらやり直し)
歴史好きの自分にも充分読みごたえがありました。
登場人物が魅力的で、「映像化したらこの役は誰がいいか…」など勝手にキャスティングしたくなるような小説です。
マツモトのどうでもいいような学生時代の話など、最後まで読むと「あ!」と思う伏線がぎっしりで、思わず2度読みしてしまいました。
この小説のおかげで226事件にはまってしまった私です。
226事件とタイムトラベルという題材にはまった方は、ぜひ宮部みゆきの『蒲生邸事件』も読んでみてください。
題材は全く一緒ですが、読後感も雰囲気も全く違う作品となっており、どちらも人気現代作家の新境地SF作品ですので、読み比べると面白いですよ!