今やハロープロジェクトに末娘も何もないと思いますが、デビュー順で言えば末娘に当たるつばきファクトリー。その９人組が16ページを割いて表紙と共に登場します。
「つばきの良さは…」と今迄はまず枕詞の様に説明が最初に来る事が多い印象ですが、もうそんなのは要らない。このインタビューを読めば、当のハロプロの中でも段違いに「裏側」が読める、これ程にハロプロの曲やステージのあり方、出来方、作り方が読めた事、それを話せるグループがあっただろうか、です。丸裸になって自分達の事を喋れるのは私にはロックだと思え、好感以外の何ものでもありません。
歌を、ダンスを覚える、そこに「場位置」というハローではフォーメーションとも言いますが、それが加わる。その場位置を自分達で考え決め伝えて９人が揃えて舞台に作品として出す。学校もある、何曲もあるなど言い訳無用。容赦なくステージの日は迫る。それをやり続ける彼女達。そんな話は今迄読めて来なかったです。その多くを一人が健気に担っていた事も。
今、待ったなしで新人としてもセカンド・シングルをリリースして東奔西走する９人。いつかツアーもこなし、何でも出来るグループになるか、その初期段階が今ここで読めるのだと思います。新曲の１つ「笑って」の鮮やかな衣装と靴も目を引きます。セカンドはもうご祝儀の様に買われないと懸念する彼女達ですが、私にはセカンドはファーストが良かった証しが現れると思っています。そして今、セカンドの３曲のあり方、作り方がメンバーの口から苦労と共に語られるのも何だかいいです。
笑えてもなかったインディーズと述懐しますが、百戦錬磨でないと歌いこなせない難しい「青春まんまんなか！」「気高く咲き誇れ！」だったと私は思います。笑顔満開な歌ではないし。しかし今、この曲をこんな迫力で歌えるつばきは凄いと感じるし、他にこの曲を歌えるグループなんてハローの中にだっていないと感じます。現役の良さを感じるインタビュー、アイドルというなかれ、と何だか言いたくもなる記事だと思います。
Ps.つばきにはお姉さんに当たるベリーズ工房からの夏焼雅さん率いるピンククレスの３人の生声が読めるのも嬉しいです。
編集後記には、つばきの新曲とも接する「就活がなつかしい」との言葉もあって。
冷や汗、脂汗の奮闘、まさにライターの消耗が滲む南波一海さんの「アイドル消耗戦」のコーナーでは、ハローから抜けた人へのオマージュも書いて欲しかった、とはきっと要求過多ですよね。でもいつか…。
このつばきのインタビューの日のブログには「もっと上手く話せる様にならなくては…」とメンバーの多くが書いていたのが今懐かしいです。
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