カナダ産ハードロックバンドNICKELBACKの8thアルバム。1st「CURB」(1996)、2nd「THE STATE」(2000)、3rd「Silver Side Up」(2001)、4th「The Long Road」(2003)、5th「All The Right Reasons」(2005)、6th「Dark Horse」(2008)、7th「Here And Now」(2011)、8th「No Fixed Address」(2014)に続く作品です。メンバーはチャド・クルーガー(vo、g)、マイク・クルーガー(b)、ライアン・ピーク(g)、ダニエル・アデア(dr)。
前作はバラード系の落ち着いた曲が多い構成でしたが、今作はヘヴィなリフがカッコいいHRチューンが戻ってきています。前作で取り入れたファンキーな曲もありますしお得意のバラードも健在でバラエティ豊かなアルバムです。終盤にガツンと来るヘヴィな#8「The Betrayal (Act III)」が入ってたのでアルバムが引き締まってます。#11「The Betrayal (Act I)」はアコギ主体のインストです。
日本盤ライナーノーツは伊藤政則さんが執筆していて2017年に5th「All The Right Reasons」がアメリカで通算1000万枚を突破した事に触れながらアメリカにおいてラジオヒットの重要性について改めて強調していました。その他には2015年の熱狂的な日本公演後チャドがノドを手術した事、キャンセルした公演について保険会社に申請したら逆にノドの問題を申告していなかったとして訴えられた事、アブリル・ラヴィーンとの破局など2015年が散々な年だった事などが記されていました。