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怒り (下) (中公文庫) Kindle版

4.2 5つ星のうち4.2 381個の評価

山神一也は整形手術を受け逃亡している、と警察は発表した。洋平は一緒に働く田代が偽名だと知り、優馬は同居を始めた直人が女といるところを目撃し、泉は気に掛けていた田中が住む無人島であるものを見てしまう。日常をともに過ごす相手に対し芽生える疑い。三人のなかに、山神はいるのか? 犯人を追う刑事が見た衝撃の結末とは!
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怒り
Kindle版

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B071WK75ML
  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2017/1/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/1/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 529 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 214ページ
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 381個の評価

著者について

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吉田 修一
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1968年9月14日、長崎県生まれ。法政大学経営学部卒。

1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞。同作が第117回芥川賞候補となる。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を立て続けに受賞し、文壇の話題をさらう。2007年『悪人』で大佛次郎賞と毎日出版文化賞を受賞した。

他に『東京湾景』『長崎乱楽坂』『静かな爆弾』『元職員』『横道世之介』など著書多数。

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
381グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月16日に日本でレビュー済み
なんか色々こころにグサグサ来る。
登場人物の色んな人の気持ちを考えたら、泣きたい気持ちになった。傑作
2014年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『愛に乱暴』を読んで数日後に読みました。前作と同じく構成の巧みさに圧倒されます。

上巻は若干読み進むのが遅かったけれど、下巻ではひとりの謎の男の正体がわかってからは、読み進まずにはいられませんでした。
それぞれの謎の男たちの正体がわかった後も、その後の顛末も書き込んであり納得して読み終えました。

それぞれの登場人物の言動や心の動きも多くの人が「そうするかもしれない」と共感するだろう。心と言葉と行動の微妙なズレによって大きく変わっていく他人との関わり、それぞれの心象をすとんと腑に落ちる言葉で表現されている。

3つ(正確には刑事自身の話もあるので4つ)の話からは、今の実際に起きたいろいろな事件や現代社会の要素を散りばめてそれぞれの話を構成してあり、この上下巻の2冊でこれだけのトピックが入っているのは「もったいない」と思えるくらいだった。とりわけ、少数派(又は、大嫌いな表現ですが社会的弱者)が登場人物の多くを占めているのも興味深い。著者の視野の広さを再確認できる。

単なる主観ですが、
読み終えて時間がたつにつれて、このタイトルが熟成している。勿論、登場人物のものであるのは間違いないが、ひょっとしたら、著者のものではないかと思う。視野が広いが故に気づくあれこれ。それが納得がいかない結末をむかえるあれこれ。そして、真実っていったい...。
著者が感じていることの全てに共感できるとは思わないけれど、いくつかを共感して『怒り』として実感したい。
願わくば、自らなんらかの行動を起こしたい。

★4つにしたのは、前作もそうですが、構成が凝っているので、(今のところ)しばらくは再読したいとは思わない。
それぞれの話をつなげたヴァージョンを読んでみたい。それなら、何度でも再読したいと思う。
電子図書ヴァージョンではそれを選べるといいな。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもしろいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちぐはぐ、という言葉が読後の印象でした。

読みごたえもあったし、それぞれのエピソードも印象深かったのに、全体でみるとどうしても『ぅん~~~???』と。
信じるに値した人を疑ってしまう人々と、信じていいのか疑うべき人に心を許してしまった人々との対比になるのでしょうが、それにしては泉や辰哉がそこまでの思いをしなければならないのかと思うし、どうしてもキーワードの怒りがぴんとこない…

山上の怒り、無数に描かれる赤字の怒りがわたしには読み取れませんでした。
あと北見の彼女エピソードが必要だったのかどうかも。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすが吉田修一、上下巻一気読みさせていただきました。
星を分けるとするなら、上巻4.5、下巻3.5です。
上巻を読み終えた時点では、(あえてストーリーに触れることは避けます)事件の真相は?
どうリンクするの?この人はどうなっちゃうの?と、久しぶりに「ページを捲る手が止まらない」状態でした。
私にとっては「読ませる」本っていうのがとても貴重で、こういう本にはなかなか出会えません。

さて、本作ですが、読み終えた時点ではちょっとした残念感が拭えませんでした。
もう少しなんとかならなかったのかなと、読み手の勝手な感想を持ってしまいますね。
結末がどうでも、後味が悪くても、登場人物がみんな不幸に終わってもいいんです。
ただ、小説の入りである事件を、読者はどうしても追ってしまいます。
書き手の思惑が少し別次元にあるのは、本作の後半には見えてきますが、やはり別々の物語は「事件」という共通項はあるものの、
きちんとリンクして欲しかったし、せめて確固たる犯人の動機や背景は描いて欲しかった。
「ホクロ」「左利き」などのキーワードを登場させたのは、当然収束に向けての意思があったと思うのですが。
全部拾えきれなかったのかなあ、と思わざるを得ません。
もう少し分厚い本で構わないので、その部分は描ききって欲しかったですね。
と、吉田修一だからこそ思います。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
頭の中で映像が描きやすく、最初から最後まで(上下巻)、とっても楽しく読ませていただきました。面白かったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普通に読めた
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
泣けましたー
映画の予告出来になってから読んだので
この役はあの俳優さんかー。なんて思いながら余計に感情移入しちゃいました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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