この本で語られていることを、一言でいうと、
大学受験で必要とされた知識は、
社会に出ても非常に有益だということです。
その知識をどうしたら、身につけることができるのか?
これがこの本の一貫としたテーマです。
著者は、仕事上で必要とされる「賢さ」を、知識量×論理力と考えています。
そこで、それらを向上するためには、どうすればいいかと提起し、
一つの方法論として、大学受験用の教材で、
知識量と論理力を身に着けるという、
方法を勧めています
問題は、日本の大学受験では、現在、著者が言うような知識(政治、経済、数学、日本史、世界史)を
問われることがなく(つまり選択する必要がなく)、多くの大学に入学することが可能ということです。
また受験勉強を通して、身に着けた知識は、点数を獲得するため(偏差値を上げるため)の
一時的な知識なので、その有用性を省みることなく、
大概、しばらくすると、忘れてしまいます。
投資の観点からすると、相当な機会損失です。
よって多くの人は、一から勉強することになります。
日本の大学生は、先進諸国の大学生と比べて、学習時間が著しく低い。
大学経営政策研究センターの調査では、1日で学習する時間は、
日本では8割以上の学生が1時間未満(半分が、ほとんど学習しない)に対して、
アメリカの学生は、2,3時間を学習時間にあてます。
1年で1000時間程度の学習時間の差が生まれます。
大学4年間では、3000時間以上の差になります。
中国の学生であったら、4,5時間は当たり前です。
中国の学生だけでも、1000万に近く毎年卒業します。
そのほとんどが、日本の学生よりも、圧倒的に知識量で凌駕しています。
労働市場は、すでに国際的になっていますが、
質と量でも日本人の大学生は、かなり不利になっています。
よって、著者が感じた、日本のビジネスパーソンの「学習量」が圧倒的足りない理由は、
日本の大学生の学習時間の問題に言い換えることができます。
この問題は、あまりに深刻過ぎて、手の打ちようがありません。
「勉強しなさい」とか「勉強すると、良いことあるよ」
と言えば済む問題ではなく、日本社会の構造的な問題だからです。
経済的理由で、バイト等を行う必要性であったり、バイトや、
大学でのサークルを通して(ボランティア、NGO)の社会経験の意義は、
非常にあると思いますが、それでも、日本の学生は学習時間が異様に低く、
「学習する姿勢」が身につけられないまま、
あれよあれよと大学3年生になり、
皆一斉に、就職活動に突入し、そして、社会人生活が始まります。
日本の多くの大学は、修得を目的とした教育体制になっておらず、
履修して、ペーパーテストを行い、
基準点以上であれば、単位がでるようになっています。
また大学受験と同じで、単位を取るために、試験勉強を行い、
ほぼ専門知識が身につかないまま、大学生活を終えます。
そのため社会人になって、様々な知識や技術を身に着ける必要性が出てきます。
しかし、自分の中である程度確立された学習習慣や態度がないため、少なくない人が苦労します。
少なくない人が、社会人生活をある程度過ぎると、大学の時、もっと勉強すればよかったと思います。
専門的知識を要さず、組織で生き残っていくためには、組織に溶け込む必然性が生まれ、
その会社内での、特殊スキルとノウハウを身につけるように意識がはたらきます。
今の時代は、上場企業が倒産することは、珍しくないので、
その全く使い物にならないスキルとノウハウしか持たず、
経験とスキルが数字化されている労働市場、
つまり需給関係で、自分の値段が決まる場所に放り出されるため、
多くのサラリーマンは、以前の待遇よりも、より低い待遇になります。
また日本人の労働生産性が、他国と比べて著しく低いのは周知の事実です。
その理由は、企業や組織の構造問題や仕事の価値観や意思決定、業務プロセスの他に、
圧倒的に、基礎的な知識が足りないからだと思います(著者もこの点を強調しています)。
そのため、日本の少なくない企業で働いている労働者は、仕事のための仕事を行い、
会社に貢献する上で、何ら価値がない業務を、一生懸命やるという不思議’な現象が、
発生します。
多くの人が感じていると思いますが、日本の経済は先進諸国と比べて、
相対的に低成長になっています。
その主原因は人口減少に伴う労働人口の継続的な減少です。
これから、人口減少、超高齢化、労働人口の低下に伴う問題が今以上に噴出します。
政府は成長戦略といって、発展するだろう分野に選択と集中を行っていますが、
他の国も似たようなことを考えているので、中国やアメリカなどの人口を多く抱える国と競争して、
成果を上げることは非常に難しいと思います。
競争できる人口が多ければ、多いほど、当たり前ですが有利です。
ITの分野でも、日本は深刻な人材不足に陥り、
世界での存在感は、もはや、ありません。
情報産業では、もはや中国やインドに、
とっくの昔に抜かれています。
AIの分野でも、アメリカ等には、もちろん太刀打ちできませんが、
中国との技術の差も明確に出ています。
仮にAIの分野で、雇用を確保することを前提にすすめても、
そういった高度情報産業は、高度な労働者が従事しているため、
集約産業のように、多くの労働者を抱えることはできません。
人口が減れば、消費自体も減ります。これから増々、企業経営が困難になります。
つまり市場自体が確実に縮小する中で、今以上に競争が激化する状況になります。
よって、労働者は、必然的に、自らの生産性を上げる必要性が、今以上に出てきます。
しかし、その生産性を上げる方法は、個々人が置かれた環境によって異なります。
多くの人が、学習する態度から身に着ける必要性に迫られるでしょう。
そうしなければ、所得を上げることは、非常に困難になります。
上げる必要性がないと判断すれば、もちろん学習する必要はありません。
学習する態度は、一朝一夕で身につけられるものではありません。
数年単位で、身に着けるものです。
この本は、学習する習慣、そして態度を、どう身に着ければいいかという点で読んでも、
非常に参考になると思います。
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新・独学術――外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法 Kindle版
■佐藤優氏絶賛!
「ビジネスパーソンにとって本当に役に立つ最良の参考書。
一段階上のキャリアを望む人は必読」
思考力・論理力・知識力・英語力・議論力……
知的パフォーマンスを最大化するために
現代のビジネスパーソンが頭に入れるべきことのすべて。
シカゴ大学でMBAを取得し、その後マッキンゼーで活躍するなど、
インプット、アウトプットの流れの速い環境で働き続けてきた著者が、
ビジネスの第一線で戦うために実践してきた方法とは?
▼「具体と抽象の往復」で仕事の質を上げる
▼「ビジネス分析のセンス」を対比で養う
▼「似たようなもの」の差を見抜く
▼「経済思想」をキャリアに生かす
▼「ファクト」を押さえるスキルを上げる
▼「最重要の20%」を頭に叩き込む
▼「バイアス」を外して本質をつかむ
▼「句動詞」で英語力を一気に上げる
▼「難解な概念」を簡単な問題で理解する
▼「幅広い知識」を効率よく頭に入れる
▼「そもそもの視点」で思考のオリジナリティを磨く
▼「経済ニュース」からビジネスチャンスを見出す
ただ漫然と本や資料を読むのではなく、
ビジネスで結果を上げるために重要な知識を
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プレゼンや議論等で役に立つ論理力を大きく伸ばす方法について
何をどのように何回読むかといったところまで、
手取り足取り実践的に指南する、まったく新しい「独学術」。
ますます流れの加速していくビジネスの世界で、
能力を確実に向上させながら成果を上げていきたい
ビジネスパーソンにとって貴重な一冊になるはずだ。
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手取り足取り実践的に指南する、まったく新しい「独学術」。
ますます流れの加速していくビジネスの世界で、
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ビジネスパーソンにとって貴重な一冊になるはずだ。
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2017/6/14
- ファイルサイズ8616 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
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商品の説明
著者について
侍留啓介(しとみ・けいすけ)
岡山県生まれ。早稲田大学卒業後、三菱商事にて金融投資業務を担当。その後、シカゴ大学経営大学院にてMBA(経営学修士)を取得。帰国後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、金融・消費財・製造業など幅広い業界において経営コンサルティング業務に従事。現在は、外資系投資ファンドであるCLSAキャピタルパートナーズにて投資実行・経営支援に従事。大手学習塾の取締役を務めるなど教育ビジネスにも精通。また、京都大学博士後期課程にてファイナンス理論(専門はコーポレートガバナンス)を研究している。
岡山県生まれ。早稲田大学卒業後、三菱商事にて金融投資業務を担当。その後、シカゴ大学経営大学院にてMBA(経営学修士)を取得。帰国後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、金融・消費財・製造業など幅広い業界において経営コンサルティング業務に従事。現在は、外資系投資ファンドであるCLSAキャピタルパートナーズにて投資実行・経営支援に従事。大手学習塾の取締役を務めるなど教育ビジネスにも精通。また、京都大学博士後期課程にてファイナンス理論(専門はコーポレートガバナンス)を研究している。
登録情報
- ASIN : B072C2Z2TP
- 出版社 : ダイヤモンド社; 第1版 (2017/6/14)
- 発売日 : 2017/6/14
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 8616 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 254ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 238,946位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 8,586位倫理学・道徳 (Kindleストア)
- - 8,623位自己啓発 (Kindleストア)
- - 12,711位人生論・教訓
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
佐藤優さんの推薦があったので購入。申し訳ないけど、私は素人なので。著者のことは知りません。
さて、学習法については、一応、なるほどと思えるところもあるのですが、このノリで考えると、大学受験直後の学生に仕事をさせるのが最も効率的と、とれなくもないなあと思ったりして。
たしかに、何の流行りか知りませんが、転職時の採用試験で、高校受験レベルの問題を解かされたりする経験は何度かあって。
何かしらの資格試験の合格を、採用基準に取り込む会社もありますが、そういった知識は、汎用性があるとは言い難いものも多いので。
ある程度、自立して仕事を勧めてくれる人が欲しい会社は、基礎学力が高い人の方を選択する傾向にありますねー。
例えば、簿記検定や宅建に合格していても、漢字を読めない、書けない。中学数学ができない人はお断り。という会社は少なくない気がします。
ところで、個人的には、コンサルが失敗する例として、そもそも、会社が何をしたいのか定まっていないというケースが多くあると感じています。
経営者や管理職の能力が低いと、そもそも、会社が抱えている問題を正確にとらえることができておらず、何を持って解決としたいのかがハッキリしないケースが多いのでしょう。
個人的には、会社が抱える問題を正確に理解していない経営者が、コンサルタントと接しても、時間の無駄にしかならないと思っております。
能力不足の経営者は、「コンサルタントに頼めば、魔法のような解決法を提示してもらえる」と思いこむ人が多いし、一般従業員は、「どうせ外部の人間なんて、俺たちのことなんかわかっちゃいない」と、そもそも問題解決の意欲すら無い場合は少なくありません。
IT技術の進展が目覚ましかった時代は、新技術の導入と、数理的計算をメインに、ごり押しでコンサルできた案件もあったでしょうが、段々と「病気を治すのは病人の自然治癒力だ」的な方向に方針転換しなければいけなくなるんだろうなぁと、診ております。
さて、学習法については、一応、なるほどと思えるところもあるのですが、このノリで考えると、大学受験直後の学生に仕事をさせるのが最も効率的と、とれなくもないなあと思ったりして。
たしかに、何の流行りか知りませんが、転職時の採用試験で、高校受験レベルの問題を解かされたりする経験は何度かあって。
何かしらの資格試験の合格を、採用基準に取り込む会社もありますが、そういった知識は、汎用性があるとは言い難いものも多いので。
ある程度、自立して仕事を勧めてくれる人が欲しい会社は、基礎学力が高い人の方を選択する傾向にありますねー。
例えば、簿記検定や宅建に合格していても、漢字を読めない、書けない。中学数学ができない人はお断り。という会社は少なくない気がします。
ところで、個人的には、コンサルが失敗する例として、そもそも、会社が何をしたいのか定まっていないというケースが多くあると感じています。
経営者や管理職の能力が低いと、そもそも、会社が抱えている問題を正確にとらえることができておらず、何を持って解決としたいのかがハッキリしないケースが多いのでしょう。
個人的には、会社が抱える問題を正確に理解していない経営者が、コンサルタントと接しても、時間の無駄にしかならないと思っております。
能力不足の経営者は、「コンサルタントに頼めば、魔法のような解決法を提示してもらえる」と思いこむ人が多いし、一般従業員は、「どうせ外部の人間なんて、俺たちのことなんかわかっちゃいない」と、そもそも問題解決の意欲すら無い場合は少なくありません。
IT技術の進展が目覚ましかった時代は、新技術の導入と、数理的計算をメインに、ごり押しでコンサルできた案件もあったでしょうが、段々と「病気を治すのは病人の自然治癒力だ」的な方向に方針転換しなければいけなくなるんだろうなぁと、診ております。
2018年9月22日に日本でレビュー済み
ビジネスパーソンとしてパフォーマンスを上げるための知識量を増やし、論理力を磨くにはどうすればいいのか。
海外のプロフェッショナルと比べて、日本のビジネスパーソンが明らかに劣っている点は学習量だ。
海外のビジネススクールでは大量の課題をこなしているし、外資系コンサルタントとして働く人も膨大なインプットをこなしている。
つまり、仕事でつかえる知識を身に着けるには、圧倒的なインプット量が必要だということだ。
ところが日本のビジネスパーソンとして、インプットに重きを置いている人は少ない。
だが、世界は超学歴化社会に突入しており、社会人になってもどれだけインプットし続けられるかが勝負となっている。
本書はどの分野でどのような学習方法をするべきかを解説している。
すごく体系化されているわけでもなく、特別新鮮なことも書いてある印象はないが、自分の学習方法を振り返るうえではきっかけとなりえるだろう。
海外のプロフェッショナルと比べて、日本のビジネスパーソンが明らかに劣っている点は学習量だ。
海外のビジネススクールでは大量の課題をこなしているし、外資系コンサルタントとして働く人も膨大なインプットをこなしている。
つまり、仕事でつかえる知識を身に着けるには、圧倒的なインプット量が必要だということだ。
ところが日本のビジネスパーソンとして、インプットに重きを置いている人は少ない。
だが、世界は超学歴化社会に突入しており、社会人になってもどれだけインプットし続けられるかが勝負となっている。
本書はどの分野でどのような学習方法をするべきかを解説している。
すごく体系化されているわけでもなく、特別新鮮なことも書いてある印象はないが、自分の学習方法を振り返るうえではきっかけとなりえるだろう。
2018年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
受験参考書で学ぶ、という事は高校生向けの本を読む事なので大人として何か少し気恥ずかしい感覚を起こさせるものである。しかし、筆者の主張に触れそれらが優れた知へのアクセスを提供するデータベース、インタフェースであると認識するようになった。
本来、教養とはある事象そのものではなく背景を貫く原因や因果にフォーカスしてより一般的に応用可能な知恵を導くものであるべきである。しかし、現代ビジネスパーソンの時間の無さを反映してか大人向けのビジネス書には個々の事象に関する知識を一夜漬け的に身に付けさせることを謳うモノが溢れている。
いま受験参考書としてラベリングされた書籍群は、「学び直し」という文脈ではなく、本来的には「人生を通して身に付けるべき教養とその学び方」としてジャンル分けを見直すべきと感じた。
本来、教養とはある事象そのものではなく背景を貫く原因や因果にフォーカスしてより一般的に応用可能な知恵を導くものであるべきである。しかし、現代ビジネスパーソンの時間の無さを反映してか大人向けのビジネス書には個々の事象に関する知識を一夜漬け的に身に付けさせることを謳うモノが溢れている。
いま受験参考書としてラベリングされた書籍群は、「学び直し」という文脈ではなく、本来的には「人生を通して身に付けるべき教養とその学び方」としてジャンル分けを見直すべきと感じた。
2018年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
企業戦士として、おもに文系(?)で営業や人材などの
「人と関わる」仕事のプロフェッショナル向けの本です。
大学受験で使った参考書を使って教養を深める、という趣旨なので
研究開発職や、一部のフリーランス向けには直接関係ない内容が多めです。
ただ、そういう部分も含めて
普段接することができない分野に興味を持つ、という意味でも
本著は読む価値がありますし、
高校時代の勉強が、大人になってからの勉強の
礎になっている、ということを再確認できる
良書であることもまた事実です。
最後に紹介されていた、他の参考著書やメルマガ情報を
確認して購入する、購読するだけでも
この本を買う価値はあると思います。
「人と関わる」仕事のプロフェッショナル向けの本です。
大学受験で使った参考書を使って教養を深める、という趣旨なので
研究開発職や、一部のフリーランス向けには直接関係ない内容が多めです。
ただ、そういう部分も含めて
普段接することができない分野に興味を持つ、という意味でも
本著は読む価値がありますし、
高校時代の勉強が、大人になってからの勉強の
礎になっている、ということを再確認できる
良書であることもまた事実です。
最後に紹介されていた、他の参考著書やメルマガ情報を
確認して購入する、購読するだけでも
この本を買う価値はあると思います。
2023年4月25日に日本でレビュー済み
まず前提として、大学に入ると学習しなくなるというのは、
大学の講義がつまらなすぎることと、自分が興味があり、やりたいものがない。
そして強制されない。つまり、自己責任。
あれだけ多額のお金を払いながら手に入れられるものは自堕落な生活のみ。
大学では知識を与えられるのではなく、この世で最も大事な時間を奪われている。
本来、人生の絶頂期であるはずの年齢で無料動画よりも退屈な授業を受ける。
これほどの機会損失を私は知らない。
Youtubeの優秀な動画にお金を払った方がいい。
これが日本の大学の欠点であり、最大の特徴。
二流大学はいったん解体して、日本の教材はYoutubeにあるいいコンテンツを
厳選した方がよほど経費削減になり、文部省などの官僚が不要になる。
自由な時間というがそれは裕福な仕送りがある家庭だけである。
そして、普通の大学生はお金がなく、バイトをしながら卒業をすることが
生きていくうえでの最低条件である。
就職してからもブラックな環境で生きていくため、学習をしないのは当然である。
この本の内容は高校生ですでに会得している必要がある。
しかし、この当たり前のような内容を学校では教えてくれない。
作文と小論文の違いや書き方のフレームワークを強制してくれる人がいたら、
文章を書くことを嫌いにならなかった。
ただ自分が学生に戻ったとしても、これを実行できたかというと怪しい。
今だからこそこの本の内容を理解することができるが、
知識とは相手に伝えられてこそ、初めて知識は身に付く。
つまり、学習に求められているのは分かりやすく伝えられる技術。
大学の講義がつまらなすぎることと、自分が興味があり、やりたいものがない。
そして強制されない。つまり、自己責任。
あれだけ多額のお金を払いながら手に入れられるものは自堕落な生活のみ。
大学では知識を与えられるのではなく、この世で最も大事な時間を奪われている。
本来、人生の絶頂期であるはずの年齢で無料動画よりも退屈な授業を受ける。
これほどの機会損失を私は知らない。
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これが日本の大学の欠点であり、最大の特徴。
二流大学はいったん解体して、日本の教材はYoutubeにあるいいコンテンツを
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自由な時間というがそれは裕福な仕送りがある家庭だけである。
そして、普通の大学生はお金がなく、バイトをしながら卒業をすることが
生きていくうえでの最低条件である。
就職してからもブラックな環境で生きていくため、学習をしないのは当然である。
この本の内容は高校生ですでに会得している必要がある。
しかし、この当たり前のような内容を学校では教えてくれない。
作文と小論文の違いや書き方のフレームワークを強制してくれる人がいたら、
文章を書くことを嫌いにならなかった。
ただ自分が学生に戻ったとしても、これを実行できたかというと怪しい。
今だからこそこの本の内容を理解することができるが、
知識とは相手に伝えられてこそ、初めて知識は身に付く。
つまり、学習に求められているのは分かりやすく伝えられる技術。
2017年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに本当に下らない本を読んだという感想を持った。読み進めながら「なんて下らないんだろう!」と感動してしまうレベル。真っ黒な星を5つあげたい。外資系コンサルって、たぶんいろんなことを勘違いしちゃう人たちなのかもしれないですね。黒川康正「独学術」(ごま書房)が懐かしい。
2019年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新品同然でした。