サブタイトルにあるとおり本書は悪からわたしたち自身を護ることを目的とするとともに、すべての人間に内在する悪への自覚を促しています。悪に無自覚であれば他者の悪の脅威を回避できないばかりでなく、自分自身の悪に気づかないため知らずに人から恨みを買っていたり憎しみの対象になっていることがあり、二重の意味で危険に身を晒すことになります。
また悪への考察を通して資本主義において悪は構造的に組み込まれており人がいかに悪に陥りやすいか、著者が信仰するキリスト教プロテスタントが悪(原罪)に対して自覚的であるかに触れています。
『人のセックスを笑うな』のユリを例にとって指し示される悪魔のありようは、現実において具体的に悪がどのように顕れるかについてイメージを与えてくれます。
「何も命令せず、要請せずに、人を自在に動かす。権力における自らの優位性は手放さない。そんな人物には気を付けた方がいい。これこそ典型的な悪の技法にほかならない。」
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悪の正体 修羅場からのサバイバル護身論 (朝日新書) Kindle版
筋金入りのキリスト教徒であり神学を専門とする著者は、「悪」の研究を通じて、大混乱時代の現代を生き抜く知恵が習得できると説く。「いかに悪に陥らないようにするか」「もし、人の悪意に苦しめられたらどうするか」。聖書や神学書などを基に指南する。
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2017/6/13
- ファイルサイズ1455 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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登録情報
- ASIN : B072QC4N7V
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2017/6/13)
- 発売日 : 2017/6/13
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1455 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 197ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 409,770位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 441位宗教学 (Kindleストア)
- - 836位宗教学 (本)
- - 1,083位朝日新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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元外交官で文筆家。ロシア情報収集・解析のエキスパート。魚住昭/ジャーナリスト。ノンフィクションに著作多数。青木理/ジャーナリスト。元共同通信記者。『日本の公安警察』『絞首刑』など著作多数。植草一秀/経済学者。日本経済、金融論が専門。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 誰が日本を支配するのか!?政治とメディアの巻 (ISBN-13:978-4838721566)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
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2020年6月9日に日本でレビュー済み
レポート
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2017年6月25日に日本でレビュー済み
実社会に出れば、
どいつもこいつも悪人ばかり、
それは、表面だけでは、わからない。
そして、何も、それは大人の世界だけではなく、子供の世界も同様にイジメ問題などで大変である。
本書は、
クリスチャンの佐藤氏が挑む悪についての考察である。
そんなに力んで読む本ではないですが、佐藤氏独自の言葉で悪について論じられています。
どいつもこいつも悪人ばかり、
それは、表面だけでは、わからない。
そして、何も、それは大人の世界だけではなく、子供の世界も同様にイジメ問題などで大変である。
本書は、
クリスチャンの佐藤氏が挑む悪についての考察である。
そんなに力んで読む本ではないですが、佐藤氏独自の言葉で悪について論じられています。
2018年7月13日に日本でレビュー済み
副題には「サバイバル護身論」とあり、一部に、政治や時事的なことも書いてあるますが、全体としてこの本に書いてあるのは、キリスト教の教義で考察した「悪」です。イスラム教や仏教から見た悪についても言及していますが、全体を通しては、キリスト教では悪をこのようにとらえているということが書いてあります。読んでいくと、納得する部分も多いのですが、他のレビュアーも書いているように、利己的遺伝子という仮説を無批判に援用して説明しようとしているのには首をかしげてしまします。キリスト教的には「悪」をどのように理解し、説明しているのかはよく分かりました。そのようなことを知りたい方には大いに参考になる内容の本です。実用的な意味の「護身」については、それほど期待しないのがよいかもしれません。
2017年7月9日に日本でレビュー済み
私は佐藤さん程、神学の知識があるわけではないので、キリスト教の解釈については何とも言えません。
しかしながら、利己的遺伝子については思い込みが酷いです。
ローレンツを実証的に批判した、杉山幸丸著『子殺しの行動学』(講談社学術文庫、絶版)をご存じないのでしょうか?
私の母はローレンツやドーキンスなど知らない中学卒の無学な女性でしたが、オス猫が他のオス猫を父に持つ子猫をかみ殺すことを知っていました。
神のように完璧であれ、とは思いませんが、自分の知らないことについては謙虚である事が知識人の責務だと思います。
しかしながら、利己的遺伝子については思い込みが酷いです。
ローレンツを実証的に批判した、杉山幸丸著『子殺しの行動学』(講談社学術文庫、絶版)をご存じないのでしょうか?
私の母はローレンツやドーキンスなど知らない中学卒の無学な女性でしたが、オス猫が他のオス猫を父に持つ子猫をかみ殺すことを知っていました。
神のように完璧であれ、とは思いませんが、自分の知らないことについては謙虚である事が知識人の責務だと思います。
2017年6月15日に日本でレビュー済み
佐藤さんの文章は何時もわかりやすく書いて下さっていますが、ちょっと思っていた内容とは違っていました。でも、この本で啓示を受ける人もいると思います。
2017年8月3日に日本でレビュー済み
佐藤優の本を以前から読んできたが、最近の本には不満ばかり。左巻きの人との共著も多いし。