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五木寛之

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親鸞文庫版全6巻セット(講談社文庫) 文庫 – 2017/7/23

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講談社文庫版
「親鸞 (上)」　　　「親鸞 (下)」
「親鸞激動篇(上)」「親鸞激動篇(下) 」
「親鸞完結篇(上)」「親鸞完結篇(下)」
の全6巻セットです。

『親鸞』　　　京都を舞台に比叡山で修行に励みつつ煩悩に苦しむ、8歳から35歳の若き日の親鸞が青春群像劇として生き生きと描かれます。

『親鸞激動篇』越後へ追放され、そして関東を流浪する親鸞。土地の人々と交わるなかで、師の教えに追いつき追い越そうと苦悩する、36歳から61歳の姿が活写されます。

『親鸞完結篇』京都へ帰還した親鸞。最も多くの業績を残したといわれる61歳から90歳までの、師を超えていく聖人の軌跡が、活気あふれる群像劇として綴られます。

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出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2017/7/23)
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五木寛之

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1932年、福岡県生まれ。66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門・筑豊編』ほかで吉川英治文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より：本データは『愛について　(ISBN-13:978-4591117514)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2024年3月26日に日本でレビュー済み

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欲しい本を適切な価格で入手できました。アマゾンにしかありません、

2024年3月6日に日本でレビュー済み

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購入して良かったです。親鸞聖人の生き様がとても良く理解でしました！

2018年6月13日に日本でレビュー済み

お坊さんが主人公の小説ですが、とても分かりやすく、自分の進むべき道に悩んだり、恋をして家族を作ったりと、人間くさくてとても面白いと思いました。
激動編の上巻あたりまでは山あり谷ありの展開で面白かったのですが、「南無阿弥陀仏」と唱えれば誰でも救われますよという教えが、悪行をなしてもよいと勘違いされたり、念仏に対しての誤解を解くのに必死な後半生だったように思われます。
越後に流刑になり、奥さんの育った土地で、子どもを育てながら過ごしていたまではよかったのですが、東国に派遣されてからは、自分の念仏に対する考えをどうまとめていくかということに焦点が絞られ、あまり親鸞に動きがないので、そこが少し残念でした。
完結編では、なぜ親鸞が奥さんと別れてまで都に帰還したのか、親鸞が都でやりたかったこととは何かということがあまりよく分かりませんでした。
青春篇が一番面白くて、あとは年を取れば取るほど、親鸞についての謎が深まるばかりでした。特に家族に対する親鸞の思いは謎すぎます。
とはいえ、ここまで読み終わった本の主人公について深く考えることは私は普段あまりないので、親鸞はそれだけ魅力的な人物なのだと思います。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

和小路

親鸞の生き方に感動する、面白い、一気に読める

2023年3月29日に日本でレビュー済み

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親鸞の生きた時代にタイムスリップしたような気分で読める。リアル的で、時代の空気、景色、人々の様子がまるで、映画やドラマのように、映し出されているように読める。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

J

Readable fiction

2022年2月4日に日本でレビュー済み

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As above

2021年12月28日に日本でレビュー済み

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初版本でありながら、綺麗でした。

2018年12月26日に日本でレビュー済み

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　親鸞の生きた時代は、寛喜の飢饉（1230～32）、正嘉の飢饉（1258～60）、元徳の飢饉（1330）、毎年繰り返される地震（正応６大地震では、死者は２-３万人に及ぶ）、阿蘇山が数度にわたって噴火、寒冷、旱魃・洪水・虫害・疫病など頻発、政治情勢は不安定、承久の乱をはじめとした大小の戦乱……現代と違い、当時の民衆は全くの無防備、自衛隊の救援活動もない、ボランティアもいない、ひとたび飢饉が訪れれば骨肉相食む生き地獄ーーあの世での成仏を求めて、ホトケにすがる以外に救いはなし。敗戦後の荒廃日本に新興宗教が雨後の竹の子のごとく発生したのと、同じ事情。

　かような時代であるから、吉田兼好法師が宣うところの「凍飴の苦しみ」耐えがたく、「恥をも忘れ盗みもしつべき」悪人が世に満ち満ちる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「世を捨てた人の、よろづにするするなるが、なべてほだし多かる人の
よろづにへつらひ、望み深きを見て、むげに思ひくたすは僻事なり。
その人の心になりて思えば、まことにかなしからむ親のため
妻子のためには、恥をも忘れ盗みもしつべきことなり。
されば盗人を戒め、僻事をのみ罪せむよりは、世の人の飢えず
寒からぬように、世をば行はまほしきなり。
人垣の産なき時は恒の心無し。人窮まりて盗みす。
世治まらずして凍飴の苦しみあらば、科の者絶ゆべからず。
人を苦しめ、法を犯さしめて、それを罪なはむこと、不便のわざなり。
さて、いかがして人を恵むべきとならば、上のおごり費やすところを止め
民を撫で農を勧めば、下に利あらむこと疑ひあるばからず。
衣食尋常なる上に僻事せむ人をぞ、真の盗人とはいふべき。」
（徒然草　142段）
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
　かくして、親鸞や兼好らの「知識人」からみた「悪人」とは、
　「善人（自力作善の人）は自己の能力で悟りを開こうとし，仏に頼ろうとする気持が薄いが，煩悩にとらわれた凡夫（悪人）は仏の救済に頼るしかないとの気持が強いため，阿弥陀仏に救われるとした」と説教されるような、インテリ好みの抽象的、思想的に演繹されるような存在ではなかった。ズバリ、貧しき人々、下層階級、ビンボー人である。貧しさゆえに、悪に手を染める大衆である。特権階級、支配階級、上流階級のように、みずから罪を犯す必要も無く衣食住に苦労しない「善人」が成仏できるなら、「悪人」「罪人」とならずに生きられないビンボー人にこそ御仏の慈悲が注がれて当然であると、親鸞級の宗教インテリなら、当時、みんな看破していた。しかし、親鸞（弟子唯円の親鸞像）ほど、明確に、言語化した宗教人はいなかった。親鸞が唱えた言説は、法然の思想にも、そもそも仏教そのものにも潜在して思想で、別に親鸞の独創というわけではない。親鸞ほど明確に、堅固不抜に提唱（エクリチュール）した者がいなかったのである。その僅かな差が、「歎異抄」で唯円が伝え残した親鸞増が、親鸞を古今未曾有の大思想家にした。パンセの断片語録がパスカルを偉人にしたようなものである。(￣Д￣)ﾉ

（結論）
　〈善人なおもて往生をとぐ，いはんや悪人をや〉は、パラドックスではない。いわんや、抽象化された思想でもない。ばたばた飢え死にしていく民衆、窃盗・強盗殺人の罪を重ねて必死に生きのびようとする「悪人達」を目の前にして、親鸞は一喝したのである→ →「善人なおもて往生をとぐ、いはんや悪人をや！！」
　この親鸞思想に解説も、付け加えも、現代化も一切、必要なし。五木寛之の「親鸞」も、「歎異抄」親鸞像に、何も追加していない。最終巻「あとがき」にあるとおり、親鸞小説というより、親鸞の時代小説なんである。「青春の門」の鎌倉時代版なんである。
　　　　　　　　　　 d(￣￣)

6人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

知名克尚

「残念」な作品

2023年12月20日に日本でレビュー済み

親鸞の思想を追求する「思想小説」の面とエンターテインメント路線の「伝奇小説」の二面からなります。
物語性を膨らませた結果、韓流ドラマ的なご都合主義に走ってしまっている。
親鸞の思想とがっぷりよつに取り組み、深く掘り下げた形跡が窺えるだけに「残念」な作品です。

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