THETAを仕事で持ち歩くようになって重宝しています。現場の状況を把握できる資料がワンショットで撮れるし、メモ代わりにサッと撮影できる。現場に何度も足を運ばなくて良くなりました。説明資料としても説得力があります。全て写ってるので、例えば会場の様子、展示内容、客数、他社の状況など。
家探しの時にも役に立ちました。コンセントの位置、電源や照明の位置、内装の確認など、360度じゃなければ撮り忘れも多々あるでしょう。
良いところまとめ
①WiFi画像転送処理スピードアップ
THETA Sと比較した動画をアップしました。下記条件で比較して4倍のスピードアップです。THETA VのWiFiは2.4GHzだけでなく5GHzにも対応しています。室内など5GHzが有効な場所では更なる高速転送となりますよ。注意点はWiFiが5GHz帯でないときは2.4GHzに設定する必要がありますが、設定した後にWiFiボタンを一度押して、WiFiを切ってからでないと設定は反映されません。WiFi 5GHz帯では転送速度が早くなるので、写真や動画をまとめて転送するときにはストレスフリーです。場所に応じて設定を変えて使おうと思います。2.4GHzでも動画の通り十分転送速度は早いです。
*同スペックのiPhone7plusとiPhone7にて比較。静止画4枚と22MBの動画転送による転送スピード比較。
②画質向上
ISOが静止画で64-3200まで拡張していますがノイズ処理能力も向上していました。個人的にはTHETA SのISO400とTHETA VのISO800が同等のノイズ処理と感じています。ISO64で撮影した夜景も良好です。ペンタックス一眼の画処理技術を採用しているということですが、明らかにホワイトバランスが改善しています。THETA Sはややグリーンが強いですが、THETA Vはマゼンダ寄りです。そのため人物や青空もより鮮明に映っています。逆光の際の黒つぶれや白飛びがかなり抑えられています。あきらかにダイナミックレンジが広いです。空の白とびは半ば諦めていたのですが改善していますね。さすがカメラメーカー、一眼レフを愛用する私でも満足いく画像処理です。
THETAの魅力の一つはスティッチング精度の高さですが、手持ち撮影の距離でも正確にスティッチングができるのはTHETAしかないでしょう。
ここまでの2点だけでもかなり満足ですが、まだまだ気付いた点はあるのでコメント続けます。
③待望の4K動画。しかも360°空間音声
映像だけでなく、音声も360度対応ですから、映像表現の幅が広がります。インドの喧騒の街、観衆も盛り上がるインド寺院でのインド古典音楽ライブの撮影で早く使ってみたいです。
早速アマゾンファイヤースティックを使い、リモート再生機能で4Kテレビに画像を転送してみましたが、4Kテレビで見る4K動画は当然ですがきれいでした。ヘッドフォンを使うと3Dオーディオも体感できます。
残念ながらiPhone7plusは4K再生には対応していないのですが、4K動画は大画面で見るのが一番ということで。
④BLE Bluetoothで常時接続
Bluetooth搭載なのでGPS情報がとれるようになりました。地図に旅先の画像を展開できるようになります。グーグルストリートビューに投稿している人はわかると思いますが、マップのリスティングをする必要がありません。
BLEなのでスリープモードになり起動時間が早いです。電池消費はBLEだから極小です。
⑤世界初のプラグイン拡張
これは今後の展開が楽しみです。アンドロイドOS搭載なので、スマホでできることはカメラでできるようになるということですね。早くプラグインのロードマップを公開してほしいです。1年経ってもカメラが古くならないどころか進化していくわけですから、それを考えるとこの価格は高くない、と思えてきます。
⑥リモート再生
我が家はソニー4Kテレビとアマゾンファイヤースティックの組み合わせです。設定は若干迷いましたが、動作はまずまず良好。写真や動画を友人や家族と見たい時にはほんと便利になりそうです。
■リモート再生の使い方(アマゾンファイヤースティックの場合)
1, THETA Vのモードボタンを3秒くらい長押しする(WiFiマークが緑色になり点滅し、シャッターボタンの上のランプが白く点灯)
2, ファイヤースティックのホームボタンを押す
3, 設定を選ぶ
4, ディスプレイとサウンドを選ぶ
5, ディスプレイミラーリングを有効にするを選ぶ
6, 数秒待つと、THETA Vに保存されている画像がテレビに転送されインデックス画像が映し出されます。
7, THETAをコントローラーにして、画像選択、ピンチイン、ピンチアウト、スワイプの操作ができます。基本的にシャッターボタンを押しながら操作し、クリックするときは指を離してボタンを押す感じです。
最初は戸惑いますが、慣れれば簡単です。
⑦水中ハウジング
これは発売が楽しみです。サンプル画質を見ると水中でもスティッチングが比較的きれいにできています。水中では視界が狭くなるので、見逃している魚が多いと思うんですよね。ベルトにぶら下げて360動画を撮ろうと思います。何が写っているか楽しみですよね。
⑧THETA+のアップデート
基本のTHETAアプリのUIも微妙に変更していて使いやすくなっていました。
THETA+に9種類のアニメーション機能が追加されています。360度の静止画からアニメーションを書き出す機能ですが、有料でもおかしくない機能と思います、おもしろいです。
■改善希望点
①メモリー容量アップ
メモリー19GBのみ。4K動画撮るなら256はほしい。(追記2018年7月:プラグインで外部メモリーに保存できるようになったのは良い!)次期モデル以降は内臓メモリー自体を増やしてほしい。もしくはmicroSD対応。
②バッテリーライフの向上とバッテリー交換できるようにしてほしい。
電池持ちは静止画で300枚とTHETA Sからは増量していますが。。4K動画1時間撮影し、スマホに転送できるくらいの電池持ちを希望。
参考になれば幸いです。