さすらいの航海 [Blu-ray]
フォーマット | 色, ワイドスクリーン, 字幕付き |
コントリビュータ | マルコム・マクダウェル, キャサリン・ロス, オーソン・ウェルズ, フェイ・ダナウェイ, ジェームズ・メイソン, スチュアート・ローゼンバーグ, マックス・フォン・シドー |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 2 時間 35 分 |
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商品の説明
船は木の葉のように波間を揺れ、涙はとめどなく頬を流れる……
神よ、私達が何をしたというのですか!
1939年5月、ハンブルグ港から937人の乗客とともに客船セントルイス号はキューバに向けて出航した。乗客の大半がユダヤ人だった。
冷静で責任感のある船長シュレーダー(M・フォン・シドー)はクリスチャンだが、ユダヤ人に同情的だった。船にはゲシュタポに追われている弁護士のカール(S・ワナメイカー)と、妻(L・グラント)と美しい娘アンナ(L・フレドリック)
、 高名な大学教授のクライスラー(O・ウェルナー)と、妻(F・ダナウェイ)、娘の元へ向かうハウザー夫人(M・シェル)、教師のジョセフ(J・プライス)、船長付のグンター(M・マクダウェル)らがそれぞれの思いを持って乗っていた。
やがて、キューバに到着するが、ナチによる反ユダヤ感情の煽りを受けて、キューバ政府が上陸を拒否し、船内に暗雲が立ち込めた。すぐさまユダヤ救済機関のトローパー(B・ギャザラ)は、乗客の上陸許可を求めて手を尽くそうとするのだが・・・。
実話をもとに、第二次大戦直前、大国のエゴに翻弄され難民となったユダヤ人たちの悲劇を描いたオールスター・キャストの人間ドラマ。
監督は「暴力脱獄」(67)のスチュアート・ローゼンバーグ。グランドホテル形式を取りながら、登場人物の過去にフラッシュバックせず、亡命への希望と、強制送還の恐怖に怯える乗客たちの運命を進行形で描いた。
・この商品はオンデマンドではなく、プレス製品となります。
【スタッフ】
監督:スチュアート・ローゼンバーグ
原作:ゴードン・トーマス/マックス・モーガン=ウィッツ
脚本:スティーヴ・シェイガン/デヴィッド・バトラー
撮影:ビリー・ウィリアムズ
音楽:ラロ・シフリン
【キャスト】
フェイ・ダナウェイ、オスカー・ウェルナー、マックス・フォン・シドー、オーソン・ウェルズ、ジェームズ・メイソン、マルコム・マクダウェル、キャサリン・ロス、リン・フレデリック、リー・グラント、 マリア・シェル、サム・ワナメイカー、ベン・ギャザラ、ジョナサン・プライス
【特典】
12Pリーフレット
解説:遠山純生
1920×1080i FULL HD(オリジナル:ビスタサイズ)/カラー/音声:英語(2ch.モノラル)/日本語字幕
© Intercontinental Film Productions (London) Ltd 1976. All rights reserved. Licensed by ITV Studios Global Entertainment.
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 80 g
- EAN : 4589609949157
- 監督 : スチュアート・ローゼンバーグ
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン, 字幕付き
- 時間 : 2 時間 35 分
- 発売日 : 2017/9/11
- 出演 : フェイ・ダナウェイ, マックス・フォン・シドー, オーソン・ウェルズ, ジェームズ・メイソン, マルコム・マクダウェル
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : 復刻シネマライブラリー
- ASIN : B075CQR9Z4
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 151,535位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 10,249位ブルーレイ 外国映画
- - 14,939位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
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-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
エラいシャンが出ておるなあと思ったらフェイ・ダナウェイでした。
険のある鋭い顔つき。
史実に基づく映画です。
1939年ドイツ。ユダヤ人の迫害も厳しさを増すころに、なぜかある客船一隻分の乗客が募られハバナへの渡航が許される。しかしそこには当局の思惑があり・・・。
ドイツ人の中にも、当然だがナチスを嫌悪していた人たちがいたことも忘れてはならないですよね。
胸を打つ映画でした。
「水晶の夜」の後、激化した反ユダヤ政策下のナチス・ドイツから出航を認められたドイツ系ユダヤ人927人。
彼等は客船セントルイス号に乗り、パスポートが下りたキューバ経由で米国入国を目指していたが、その航海には新キューバ大統領と組んだナチスの反ユダヤプロバガンダの罠が待ち受けていた…。
大戦前夜のユダヤ人流浪の悲劇的事件として有名な「セントルイス号の悲劇」を元にしたグランドホテル方式のオールスター・メロドラマ。
ワザと出国を許可したユダヤ人が結局は何処も引き取り手が無くドイツに戻らざるを得ない状況を作り出し、世界を反ユダヤの共犯に仕立て上げる非情のプロバガンダに翻弄される乗客を抑えたタッチで描いています。
本作で描かれた時代の反省から人道上受け入れた移民の問題に悩む西欧の様子を想起させる今日的テーマも含んでいます。
上映当時はTVで話題を呼んだミニ・シリーズ「ホロコースト」や、「エンテベの勝利」「特攻サンダーボルト作戦」そしてフランスではヴェル・ディヴ事件を扱った「パリの灯は遠く」等世界的に新旧のユダヤ人の悲劇を描いた作品が多く発表されました。
ユダヤ問題を扱った客船物と言えば「愚か者の船(’65 スタンリー・クレイマー監督)」が御座いますが、類似点が多々有る物の、未だナチスが露骨な反ユダヤ政策を打ち出す前の「愚か者~」に比べると遥かに逼迫した状況を描いて居る為に、重くるしく悲劇的な雰囲気が漂っています。
ローゼンバーグ監督(「暴力脱獄」「マシンガン・パニック」「ブルベイカー」)は過度の演出を抑え、淡々と乗客たちの様子を描写しています。
ドイツ人ながらキリスト教的博愛主義と職業倫理からユダヤ人に同情的に接するシュレーダー船長(マックス・フォン・シドー)に救いが有りますが彼もまた微力です。
アカデミー賞受賞者、ノミネート者合わせて10人以上の豪華キャストの中では、当時絶頂期だったフェイ・ダナウェイの美貌、ユダヤ人救出組織で奔走するベン・ギャザラや、乗客のユダヤ美少女(リン・フレデリック)を愛してしまうクルー(マルコム・マグダウェル)、半狂乱になる婦人(リー・グラント)、そして異国で身体を売って稼いだ大金を両親に手渡す娘(キャサリン・ロス)等が印象的です。
国際的な陰謀・悲劇を彩る重量級役者として、オーソン・ウェルズ、フェルナンド・レイ、ジェームズ・メイスン、マリア・シェル、ステラ・アドラー、ウェンディ・ヒラー等も出演。
後の名優、ジョナサン・プライス(「未来世紀ブラジル」)も収容所帰りのユダヤ系教師役で映画初出演。
その相棒で、他の映画では小悪党ばかり演じている印象のポール・コスロ(「マジェスティック」「マシンガン・パニック」「ロボ・ジョックス」)が抑圧への恭順から遂に爆発する人物役で好演。
他では、熱狂的なナチ党員と言うタイプキャストでヘルムート・グリーム(「地獄へ堕ちた勇者ども」「マッケンジー脱出作戦」)も。
「愚か者の船」の演技評価が高かった、オスカー・ウェルナー(「突然炎のごとく」「華氏451度」「暁前の決断」)とホセ・フェラー(「シラノ・ド・ベルジュラック」「赤い風車」「アラビアのロレンス」)も役柄を変えて出演しています。
ウェルナー最期の映画主演作で、40代半ばまでは20代後半に見えた美貌がアルコール依存症で衰えている様子が窺えます。
最近、同じ復刻ライブラリーから発売された「さらば愛しき女よ」「大いなる眠り」と同様、ITCカンパニーの製作。
本作を名画としながらも史実よりも犠牲者数を水増ししている事に触れた辛口の解説付。
本Blu-Rayは、Rでは無くプレスされた物。
復刻ライブラリーさんに問い合わせた所、Blu-RayはRで焼くよりプレスの方がコスト減に成る為、今後もプレスで出す予定との事です。
画質はBlu-Rayとしては標準か少し落ちる程度。
日本語字幕のON/OFF機能とチャプターは付いていますが他の映像・音声特典は御座いません。
で印象としては、他のレビュー同様に地味だけれどぐいぐい引き込まれる展開の巧みさで成立している作品との感じで、せっかくならと過去に一度、日本国内でもリリースされている182分版が無性に見たくなるね。
正直、キューバ政府の中枢の大物たちの立ち位置と言うか、誰がどの範囲に顔を利かせれて、誰がどう利権を手中にしているのかなどの個々の立場の把握がしにくく(ま、私が単に不勉強なだけでしょうけど)、今見てもイマイチ分かりづらいのだから、公開当時に見ていたら人物相関がさっぱり分からなかっただろうし、ならばきっと「長いばっかりで、つまんない映画だ」と思っていただろうなぁ...と思います。
その政府高官たちを演じるのは重鎮の男優陣であり、貫禄の芝居で作品に厚みを増していて、その場その場ののらりくらりさにイライラするものの見せ場となっていますし、やっかいごとを背負いたくない、人命も金次第だとかの冷たく守銭奴的本音のなかに、他国も積極的に受け入れようとはしない「同じ穴の貉」な態度を痛烈に指摘したりと、他所から来て受け入れを強要させようと脅したりスカしたりの内政干渉を鋭く突いて批判する台詞はいかにも政治ショーで、その背後で迫害からやっとの思いで逃れてきた人々を憂う気持ちは微塵もないとこが対岸の火事的で、切迫した事情もどこ吹く風な凄みをみせ、そんななかで幼い姉妹が人情と人道的配慮で唯一下船出来るようになる展開がよりドラマチックに映えるような脚色として役立っていて、全体が長尺で平坦なようでいて案外考え抜かれた演出が活きており、監督のペース配分が光ってましたね。
あと、度々オーソン・ウェルズの横にいる女性は「愛のエマニエル」や「アマゾンの腹裂き族」などキワモノ・エロ映画の主演女優ラウラ・ジェムサーでは?と思って調べたら、やっぱり御本人で、ノンクレジットでの出演で台詞も一切ありませんが、意外な所で意外な人とばったりお会いし、無性に嬉しかったです。
それから既に廉価版が通常版となっているようですが、2017年発売の初回版ブルーレイには遠山純生氏が史実と映画との差異に関し言及されてたブックレットが付属されていて、より原題の意味するとこの「呪われたさすらい人」たちがいかに政治判断に愚弄、翻弄されていたかが分かる記事を手短に執筆なさっているので、機会が御座いましたら初回版の購入でも損はさせない充実さがあると個人的には感じましたし、オススメですね。
でも淡々としていて、そしてほとんどが客船の中の会話劇であるというにもかかわらず2時間30分まったくだれることがないのは、個性的なスターが熱演しているのがやはり大きい。女優さんたちの感情溢れる演技や可憐さ、男優の貫禄あったり脆かったり憎たらしかったりの熱いドラマには本当に引き込まれます。これならできればVHSでは出ていたという3時間バージョンで見たかったと思うくらいです。
画質は他のレビュアーさんから厳しい意見が出ていますが、(私は海外版は未見なので)この時代の映画としては十分なのではないかなと思いました。確かに冒頭から明るさが落ち着かなかったりといった古いフィルムにありがちな見辛さは若干ありますが、フィルムに焼付けの地名や日付の文字を見るとかなりクッキリしていますし、シーンによって画質にバラつきはあるものの、それも現存する一番いいフィルムを探してきてくれたのかと勝手にいいように解釈してます。個人的にはプレスで出してくれただけで有り難いところです。まぁスティングレイあたりが出していたら3時間バージョン入りの画質ピカピカなんてこともあったかも知れませんが・・・。
あとこれなら"ロリマドンナ戦争“もプレスで出してほしいな。プレス化が始まった復刻シネマライブラリーには本当に期待しているんです。
「最期の脱出」(1970年)。「ニコライとアレクサンドラ」(1971年)。「吸血鬼サーカス団」(1971年)。「フェイズIV」(1974年)。
「熱愛」(1975年)(DVD化されてない)。「荒野の処刑」(1975年)。「スペース1999(TV) シーズン2 第40話」。(1975年)。
「さすらいの航海」(1976年)。「ゼンダ城の虜(1979年版)」(1979年)(DVD化されてない)。
「熱愛」と「ゼンダ城の虜(1979年版)」がビデオ化されるといいな。
ストリーは、ドイツを追われたユダヤ人が、船に乗せられ出航するが、この難民をどこの国も受け入れないという、戦争における政治的な悲劇。
船から降りられないユダヤ人が、しだいに絶望感をもちはじめる。現代の難民問題を感じさせられる。
ブルーレイ版は。12ページの解説リーフレットが付いている。アップした画像は42型モニターを撮影したもの。デジタルに慣れてしまったこの時代から見ると、このブルーレイ画像は物足りないが。VHSよりはるかにまし。
これでも、思い出は、充分甦る。

「最期の脱出」(1970年)。「ニコライとアレクサンドラ」(1971年)。「吸血鬼サーカス団」(1971年)。「フェイズIV」(1974年)。
「熱愛」(1975年)(DVD化されてない)。「荒野の処刑」(1975年)。「スペース1999(TV) シーズン2 第40話」。(1975年)。
「さすらいの航海」(1976年)。「ゼンダ城の虜(1979年版)」(1979年)(DVD化されてない)。
「熱愛」と「ゼンダ城の虜(1979年版)」がビデオ化されるといいな。
ストリーは、ドイツを追われたユダヤ人が、船に乗せられ出航するが、この難民をどこの国も受け入れないという、戦争における政治的な悲劇。
船から降りられないユダヤ人が、しだいに絶望感をもちはじめる。現代の難民問題を感じさせられる。
ブルーレイ版は。12ページの解説リーフレットが付いている。アップした画像は42型モニターを撮影したもの。デジタルに慣れてしまったこの時代から見ると、このブルーレイ画像は物足りないが。VHSよりはるかにまし。
これでも、思い出は、充分甦る。




売れなかったからだと思いますがこういう作品こそ見るべき映画と思います。