このutopiaはその名が示す通りの音楽が展開されます。鳥のさえずりとフルートの平穏であり煌々とした眩しい光のような音色が楽園を演出しております。前作にvulnicuraがものすごく暗さと不安さを出していたのとまったく逆です。utopiaは聞いてると今自分がいる現実が現実では無くなるような夢幻感がものすごいです。地に足がついていない感じというか…フワフワしてます。vulnicuraはすごく重力というか、とにかく重かったのでホントに真逆ですね。bjorkはどのアルバムもとても作りこまれていて、先鋭的で雰囲気は違えど毎回多種の感動を与えてくれます。今回も買ってよかったと思えるアルバムです。一曲目のarisen my sensesでホントに感覚が持ち上げられましたね。日本版にはライナールーツが入ってるのでアルバム制作の背景などもわかってよかったです。すでに雑誌とかで詳細を知ってる方は輸入盤でいいと思います。対訳もbjorkは歌詞で時々見たこともない単語が使われてたりするのであると解釈に助かります。こういった自分みたいな人には日本版がおすすめです。