以前に図書館から借りて読んだが、充分には読みこなせなかったので今回は購入して読んだ。
ウエールズの多岐に亘る面が記載されていて(このシリーズは全てそうだが)、全体が俯瞰できた気になった。2019年発行だが問題はなさそうに思いました。
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物語 ウェールズ抗戦史 ケルトの民とアーサー王伝説 (集英社新書) Kindle版
ケルトの民ブリトン人の島だったブリテン島をローマ軍が征服し、属州として支配を開始したのは一世紀中頃。五世紀に入るとローマは撤退、アングロサクソン人が侵入を始める。以来ブリトン人は、のちにウェールズと呼ばれる島の西の隅に追いやられ蹂躙されながらも、外敵イングランドに抵抗を続けた。そして1485年、ついに「勝利」の日が訪れる。それはあまりにもドラマチックな大逆転劇だった――。本書は、救世主「アーサー王」の再来を信じ、1500年にわたり強大な敵に抗い続けた、ウェールズの誇りと栄光の物語である。 【目次】プロローグ 「よそ者」と呼ばれた人たち/第一章 ブリトン人から、ウェールズ人へ/第二章 ノルマン人西へ、ウェールズへ/第三章 独立を懸けた最後の戦い/第四章 赤竜の旗のもとに/エピローグ ウェールズよ、UKよ、何処へ/ブリテン島およびウェールズの年表/参考文献等
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2017/10/22
- ファイルサイズ9074 KB
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商品の説明
著者について
【著者略歴】桜井 俊彰(さくらい としあき)一九五二年、東京都生まれ。歴史家、エッセイスト。一九七五年、國學院大學文学部史学科卒業。一九九七年、ロンドン大学ユニバシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)史学科大学院中世学専攻修士課程(M.A. in Medieval Studies)修了。主な著書に『消えたイングランド王国』『イングランド王国と闘った男』『イングランド王国前史』『英国中世ブンガク入門』『英語は40歳を過ぎてから』など
登録情報
- ASIN : B0778332TC
- 出版社 : 集英社 (2017/10/22)
- 発売日 : 2017/10/22
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 9074 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 231ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 137,731位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 397位集英社新書
- - 894位世界史 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アーサー王の原型アンブロシウスの偉業はサクソン人を追い払った25年の平和でだった。本来はブリテンの滅亡もなく平凡な死だったものは歴史に残らなかった。だからこそ、ウェルズの悲劇の原因にモードレッドが作られたんだろう。ジェラルドのウェルズとノルマンの混血のジレンマは遺伝的に関係ない漢民族やユダヤ人の意識と同じ。ジェラルドの生き方から、今まで思いもよらない民族の在り方が勉強できた。民族のアイディンティティは血とは別の部分からもなりたつ。混血していき血が薄くなっても、そのルーツに誇りをもつ。これは、ヘンリー7世の祖父がオワインがウェルズの血をつぎ、アーサー王を意識した。アーサ王はこれにより、ウェールズの英雄だけでなく、イギリスの英雄へと昇華した瞬間かもしれない。
2020年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イギリスの歴史の中でも日本人に馴染みの薄いウェールズを取り上げた本書は、すらすらと読めて面白いのですがこの面白さが曲者です。人物のキャラクター付けやストーリーの方向性が明確にウェールズ寄りになっており、タイトルに「物語」と付いているとはいえ、小説でもないのにウェールズに感情移入しすぎな感が否めません。読み物としては面白いのですが歴史として何処まで信用してよいのか判断に困ります。
特に最後のリチャード三世とヘンリー七世の部分にその傾向が顕著で、リチャードはとにかく悪い奴として描かれます。リチャードの悪人イメージは本人の生前ではなくリチャードを殺して王位を奪ったチューダー朝の時代に広まったものですが、本書では「約三千人が悪名高きイングランド国王リチャード三世を倒すため」のように当時から悪名高かったと言い切ります。なんとリチャードは敵からも味方からも嫌悪されていたそうです。ただし嫌悪されていたという具体的な根拠は示されません。リチャードはそれはもう悪い奴であるらしいのであらゆる事を悪く表現されます。リチャードが戦場で自ら突撃すれば、それは勇敢でも無謀でもなく「獰猛」なのだそうです。リチャードの部下が敵の罠ではないかと不安になるのは「邪推」です。どちらも歴史の本ではあまり聞かない表現ですね。
反対にヘンリー七世は「アーサー王の再来」などとウェールズの希望の星であり皆が待望する英雄として描かれます。本書によれば敵も味方も皆がリチャードを嫌悪しつつヘンリーを待望していたのだそうです。もちろん根拠は示されません。辛い少年時代を乗り越え悪逆非道な暴君を倒した英雄王万歳!といったノリで、リチャードを皆に憎まれる悪党としヘンリーを皆が待ち望む英雄とする露骨な描写が続くので、歴史というよりはむしろ英雄譚のようです。
当然ですが英雄であるヘンリーにふさわしくない事実は書かれていません。ヘンリーはランカスター家の傍系で血統的に弱い立場であるせいか、即位するやいなや王位継承権を持つ十歳のウォリック伯エドワードをロンドン塔に幽閉し後に処刑しています。ヘンリーはヨーク家の中で王位に近い人間をあらかた殺すという冷酷な一面を持ちますが、そういう部分には一切触れません。エドワード4世の息子達(リチャードの甥)の殺害を当時から誰もが知っていたリチャードの悪行であると何度も繰り返し取り上げますが、リチャードを殺して戦争に勝利したヘンリーが議会で告発したリチャードの悪行リストに甥殺しは含まれていません。リチャードが殺したと考えると不自然な点が多いことから、ヨーク家の要注意人物としてヘンリーが殺したとする説も根強いのですが、そんな事は完全に無視です。本書ではとにかく全部リチャードが悪くてヘンリーは英雄なのです。
本書の根底にはウェールズに関係する人物には好意的で、それに敵対する奴には批判的という単純な二元論があるように思います。そう考えると、他の部分も私に知識が無いから分からないだけで不当な評価をしてるのではないか、そういえばカンタベリー大司教も悪く言われすぎなのではないか等々いくつも疑問が浮かびます。
勧善懲悪の物語なので読み物としては分かりやすく面白いのですが、歴史記述としてはかなり偏っている恐れがあります。とっつきやすいのは間違いないですから、あまり知られていないウェールズの歴史の入門書に適しているとは思いますが、何処まで信用してよいのかという疑念がどうしても拭えません。
特に最後のリチャード三世とヘンリー七世の部分にその傾向が顕著で、リチャードはとにかく悪い奴として描かれます。リチャードの悪人イメージは本人の生前ではなくリチャードを殺して王位を奪ったチューダー朝の時代に広まったものですが、本書では「約三千人が悪名高きイングランド国王リチャード三世を倒すため」のように当時から悪名高かったと言い切ります。なんとリチャードは敵からも味方からも嫌悪されていたそうです。ただし嫌悪されていたという具体的な根拠は示されません。リチャードはそれはもう悪い奴であるらしいのであらゆる事を悪く表現されます。リチャードが戦場で自ら突撃すれば、それは勇敢でも無謀でもなく「獰猛」なのだそうです。リチャードの部下が敵の罠ではないかと不安になるのは「邪推」です。どちらも歴史の本ではあまり聞かない表現ですね。
反対にヘンリー七世は「アーサー王の再来」などとウェールズの希望の星であり皆が待望する英雄として描かれます。本書によれば敵も味方も皆がリチャードを嫌悪しつつヘンリーを待望していたのだそうです。もちろん根拠は示されません。辛い少年時代を乗り越え悪逆非道な暴君を倒した英雄王万歳!といったノリで、リチャードを皆に憎まれる悪党としヘンリーを皆が待ち望む英雄とする露骨な描写が続くので、歴史というよりはむしろ英雄譚のようです。
当然ですが英雄であるヘンリーにふさわしくない事実は書かれていません。ヘンリーはランカスター家の傍系で血統的に弱い立場であるせいか、即位するやいなや王位継承権を持つ十歳のウォリック伯エドワードをロンドン塔に幽閉し後に処刑しています。ヘンリーはヨーク家の中で王位に近い人間をあらかた殺すという冷酷な一面を持ちますが、そういう部分には一切触れません。エドワード4世の息子達(リチャードの甥)の殺害を当時から誰もが知っていたリチャードの悪行であると何度も繰り返し取り上げますが、リチャードを殺して戦争に勝利したヘンリーが議会で告発したリチャードの悪行リストに甥殺しは含まれていません。リチャードが殺したと考えると不自然な点が多いことから、ヨーク家の要注意人物としてヘンリーが殺したとする説も根強いのですが、そんな事は完全に無視です。本書ではとにかく全部リチャードが悪くてヘンリーは英雄なのです。
本書の根底にはウェールズに関係する人物には好意的で、それに敵対する奴には批判的という単純な二元論があるように思います。そう考えると、他の部分も私に知識が無いから分からないだけで不当な評価をしてるのではないか、そういえばカンタベリー大司教も悪く言われすぎなのではないか等々いくつも疑問が浮かびます。
勧善懲悪の物語なので読み物としては分かりやすく面白いのですが、歴史記述としてはかなり偏っている恐れがあります。とっつきやすいのは間違いないですから、あまり知られていないウェールズの歴史の入門書に適しているとは思いますが、何処まで信用してよいのかという疑念がどうしても拭えません。
2019年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方のレビューを読んでこの本を購入しました。イギリスには何度か行っているのに、ウェールズについて何も知らず通り過ぎるだけでした。この本はわかりやすく、読みやすい文章で丁寧に書かれていながらもロマンを感じさせ、第四章は読み終わるのが寂しくなるほど面白く夢中で読んでしまいました。
この本を読んで、もう一度あらためてウェールズの魅力、歴史を認識し、ウェールズへ行ってみたいと思いました。ケルトに惹かれてこの本を手に取りましたが、ウェールズのことをもっと知りたくなりました。
この本を読んで、もう一度あらためてウェールズの魅力、歴史を認識し、ウェールズへ行ってみたいと思いました。ケルトに惹かれてこの本を手に取りましたが、ウェールズのことをもっと知りたくなりました。
2017年11月19日に日本でレビュー済み
著者は1952年生まれのエッセイスト、歴史家。一昨年末(2015年12月)に著した『
消えたイングランド王国
』(集英社新書)では、ノルマン・コンクエストの歴史を血沸き肉躍る絵巻として活写していました。その著者による、英国中世物語第2弾です。
この書で描かれる英国史は、ブリテン島の南西に暮らすウェールズのそれです。古代ローマによるブリテン島侵略から始まり、アングロサクソン人の侵入、ノルマン人の西進といった異民族の圧力によって西へ西へと追いやられたケルト系ブリトン人の歴史を、テューダー朝初代の王ヘンリー7世までたどっていきます。
この書の主な登場人物は以下のとおり。
支配者であるローマ帝国に大規模な反乱を起こしたブリトン人部族の女王ボウディッカ。
ローマ人の血筋をひくブリトン人の軍指揮官としてアングロサクソン人と戦い、アーサー王の原型とも称されるアンブロシウス・アウレリアヌス。
カンタベリー大司教と対抗してウェールズの大司教を目指したジェラルド・オブ・ウェールズ。
ウェールズの独立を企図してヘンリー4世と対立したオワイン・グリンドール。
そしてリチャード3世を破って薔薇戦争を決着させたヘンリー・テューダー(後のヘンリー7世)らです。
著者は前著ではノルマン人襲来に抗して倒れたイングランド王ハロルドの視点からノルマン・コンクエストを描き、今回は外敵によって蹂躙され続けたウェールズ人の側から歴史をたどります。そうした敗者の側から歴史をたどることは貴重であり、著者の優しいまなざしを感じます。
しかし、ウェールズの歴史は単なる敗者の歴史に終わりません。苦節の末、イングランド王についたのは、ウェールズの血が流れ、幼少期をその地で過ごしたヘンリー・テューダーです。アーサー王の再来を信じ、ウェールズの抵抗と忍従に満ちた1500年近い歴史は、一発逆転の結末を迎えるのです。その物語は一気に読ませます。
思い出したのは、今年のノーベル文学賞に輝いたカズオ・イシグロの最新作『 忘れられた巨人 』のことです。あの物語が描く時代はアーサー王が身罷(みまか)ってさほどの歳月が過ぎていないころ。ブリトン人の老夫婦アクセルとベアトリスが文化習俗の異なるサクソン人の騎士や少年と行動を共にしながら息子の記憶をたどるというお話でした。この『ウェールズ抗戦史』を読んだ後であれば、あの小説の味わいもまた違ったかもしれません。
この書で描かれる英国史は、ブリテン島の南西に暮らすウェールズのそれです。古代ローマによるブリテン島侵略から始まり、アングロサクソン人の侵入、ノルマン人の西進といった異民族の圧力によって西へ西へと追いやられたケルト系ブリトン人の歴史を、テューダー朝初代の王ヘンリー7世までたどっていきます。
この書の主な登場人物は以下のとおり。
支配者であるローマ帝国に大規模な反乱を起こしたブリトン人部族の女王ボウディッカ。
ローマ人の血筋をひくブリトン人の軍指揮官としてアングロサクソン人と戦い、アーサー王の原型とも称されるアンブロシウス・アウレリアヌス。
カンタベリー大司教と対抗してウェールズの大司教を目指したジェラルド・オブ・ウェールズ。
ウェールズの独立を企図してヘンリー4世と対立したオワイン・グリンドール。
そしてリチャード3世を破って薔薇戦争を決着させたヘンリー・テューダー(後のヘンリー7世)らです。
著者は前著ではノルマン人襲来に抗して倒れたイングランド王ハロルドの視点からノルマン・コンクエストを描き、今回は外敵によって蹂躙され続けたウェールズ人の側から歴史をたどります。そうした敗者の側から歴史をたどることは貴重であり、著者の優しいまなざしを感じます。
しかし、ウェールズの歴史は単なる敗者の歴史に終わりません。苦節の末、イングランド王についたのは、ウェールズの血が流れ、幼少期をその地で過ごしたヘンリー・テューダーです。アーサー王の再来を信じ、ウェールズの抵抗と忍従に満ちた1500年近い歴史は、一発逆転の結末を迎えるのです。その物語は一気に読ませます。
思い出したのは、今年のノーベル文学賞に輝いたカズオ・イシグロの最新作『 忘れられた巨人 』のことです。あの物語が描く時代はアーサー王が身罷(みまか)ってさほどの歳月が過ぎていないころ。ブリトン人の老夫婦アクセルとベアトリスが文化習俗の異なるサクソン人の騎士や少年と行動を共にしながら息子の記憶をたどるというお話でした。この『ウェールズ抗戦史』を読んだ後であれば、あの小説の味わいもまた違ったかもしれません。
2018年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そう言っては少々大袈裟かも知れませんが、様々な民族の抗争の歴史が英国にはあって、その縮図がウェールズなんですね。この本に出会うまで気づきませんでした。でもそれが世界のーーと、言うと本当に大袈裟になってしまいますが、少なくとも英国や仏国にかかわる人の間ではーー常識なんでしょうね。今まで知らなかったことが恥ずかしく思えます。
アーサー王伝説からシェークスピアまで、ウェールズとの関連は多様です。
レビューを見ると色々難もあるように書かれていますが、そうであったとしても、私にとっては見過ごしていた世界を歩くための地図を授けてくれた本です。
アーサー王伝説からシェークスピアまで、ウェールズとの関連は多様です。
レビューを見ると色々難もあるように書かれていますが、そうであったとしても、私にとっては見過ごしていた世界を歩くための地図を授けてくれた本です。
2019年1月22日に日本でレビュー済み
中世が終わるまで、イギリス本島(グレート・ブリテン)は、戦国時代のようなものだった。イングランド、スコットランド、ウェールズの3地域の角逐のなか、もっとも早くに脱落したのがウェールズだった。この本では、敗者・ウェールズの歴史を中心に、ブリテン島の歴史が描かれている。その語り口は抜群におもしろく、一気に読めてしまう。
クライマックスは、英国の中世を終わらせたヘンリー・チューダーのイングランド制覇だろう。ヘンリー・チューダー、つまりはヘンリー7世がウェールズ王室系の血をひくことはなんとなく知っていたが、著者はこの一点に焦点を当てて書き進めていく。ヘンリー7世がチューダー朝を開いたとき、敗者ウェールズはイングランドに「勝った」ともいえる。読んでいて、熱くなる。
クライマックスは、英国の中世を終わらせたヘンリー・チューダーのイングランド制覇だろう。ヘンリー・チューダー、つまりはヘンリー7世がウェールズ王室系の血をひくことはなんとなく知っていたが、著者はこの一点に焦点を当てて書き進めていく。ヘンリー7世がチューダー朝を開いたとき、敗者ウェールズはイングランドに「勝った」ともいえる。読んでいて、熱くなる。
2021年2月18日に日本でレビュー済み
「長州ファイブ」が気に入り、本書に辿り着く。馴染みの薄いウェールズの年代史だが、読み易い文体で登場人物たちが興味深く描かれており、惹き込まれる。
筆者の思い入れが所々に顔を見せるからだろうか、イングランドとの抗争でも思わずウェールズ側に感情移入してしまう。気軽に読めて楽しい一冊。
筆者の思い入れが所々に顔を見せるからだろうか、イングランドとの抗争でも思わずウェールズ側に感情移入してしまう。気軽に読めて楽しい一冊。