今まで、働く意味について語っている何人かのエッセイ本を見てきました。
「高みを目指すことそのものに意味がある」といったような語り口が多いように感じて、自分にはそんなモチベーションはないような気がしていました。
でも、ここからは筆者の言葉の力強さとともに、働く意義について納得させられたし、生きる勇気をもらったように感じます。
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この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。 Kindle版
彼女を非難できる人は幸せかもしれない。
自尊心を失い、喉を掻きむしる地獄を知らないからだ。
精神障害を抱えても、自殺未遂をしても、生活保護を受けても、終わりじゃない。
それでも人や社会と繋がることをあきらめず、生き直した人がここにいる。
<主婦 / 『夫のちんぽが入らない』著者 こだまさん>
うつ、自殺未遂、生活保護、親との軋轢、貧困ビジネス……。
問題ばかりの人生を生き抜く、自伝的エッセイ!!
月給12万、ボーナスなし、社会保険なし、休みなし。
エロ漫画雑誌の編集者としてブラック企業で働いた結果、心を病んで自殺未遂。
仕事を失い、うつ病と診断され、生活保護を受給することに。
社会復帰を目指すも、やる気のないケースワーカーに消耗させられ、
患者を食い物にするクリニックの巧妙なビジネスに巻き込まれる日々。
自由もなく“ただ生きている”ことへのうしろめたさからよみがえる希死念慮。
未来の見えない絶望の中、ふたたび巡り合った「漫画の編集」という仕事で運命を拓こうとするが……!?
女一人、「再生」するまでの記録。
普通に働いて、普通に生きたかった。
その「普通」が、いかに手に入れるのが困難なものかを知った。
宝石も高価な服も要らない。
ただ、その日その日をつつましく生きたいと願っていた。(本文より)
“生きづらさ”を感じる多くの方に読んで頂きたい一冊です。
<目次>
はじめに
第1章 精神障害、生活保護、自殺未遂
第2章 ケースワーカーとの不和
第3章 「お菓子屋さん」とクリニックのビジネス
第4章 漫画の単行本をつくる仕事
第5章 普通に働き、普通に生きる
第6章 ケースワーカーに談判、そして
第7章 人生にイエスと叫べ!
おわりに
特別収録 コミック「女編集者残酷物語」
自尊心を失い、喉を掻きむしる地獄を知らないからだ。
精神障害を抱えても、自殺未遂をしても、生活保護を受けても、終わりじゃない。
それでも人や社会と繋がることをあきらめず、生き直した人がここにいる。
<主婦 / 『夫のちんぽが入らない』著者 こだまさん>
うつ、自殺未遂、生活保護、親との軋轢、貧困ビジネス……。
問題ばかりの人生を生き抜く、自伝的エッセイ!!
月給12万、ボーナスなし、社会保険なし、休みなし。
エロ漫画雑誌の編集者としてブラック企業で働いた結果、心を病んで自殺未遂。
仕事を失い、うつ病と診断され、生活保護を受給することに。
社会復帰を目指すも、やる気のないケースワーカーに消耗させられ、
患者を食い物にするクリニックの巧妙なビジネスに巻き込まれる日々。
自由もなく“ただ生きている”ことへのうしろめたさからよみがえる希死念慮。
未来の見えない絶望の中、ふたたび巡り合った「漫画の編集」という仕事で運命を拓こうとするが……!?
女一人、「再生」するまでの記録。
普通に働いて、普通に生きたかった。
その「普通」が、いかに手に入れるのが困難なものかを知った。
宝石も高価な服も要らない。
ただ、その日その日をつつましく生きたいと願っていた。(本文より)
“生きづらさ”を感じる多くの方に読んで頂きたい一冊です。
<目次>
はじめに
第1章 精神障害、生活保護、自殺未遂
第2章 ケースワーカーとの不和
第3章 「お菓子屋さん」とクリニックのビジネス
第4章 漫画の単行本をつくる仕事
第5章 普通に働き、普通に生きる
第6章 ケースワーカーに談判、そして
第7章 人生にイエスと叫べ!
おわりに
特別収録 コミック「女編集者残酷物語」
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2017/12/15
- ファイルサイズ18611 KB
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商品の説明
出版社からのコメント
【編集担当より】
貧困や心の病気を扱った重たいテーマである一方で、
淡々とした書きぶりからか、不思議と、さらっと読める1冊です。
暗澹たる日々から抜け出そうとする決意の強さに勇気づけられます。
本書の特設ページをオープンしました!
本文試し読みの他、作家さん、書店員さんからの反響コメントを掲載中です。
https://konojigoku.tumblr.com/
貧困や心の病気を扱った重たいテーマである一方で、
淡々とした書きぶりからか、不思議と、さらっと読める1冊です。
暗澹たる日々から抜け出そうとする決意の強さに勇気づけられます。
本書の特設ページをオープンしました!
本文試し読みの他、作家さん、書店員さんからの反響コメントを掲載中です。
https://konojigoku.tumblr.com/
著者について
1977年生まれ。茨城県出身。短大卒業後、エロ漫画雑誌の編集に携わるも自殺を図り退職、のちに精神障害者手帳を取得。現在も精神科に通院を続けながら、NPO法人で事務員として働く。ミニコミ「精神病新聞」を発行するほか、漫画家としても活動し、ウェブ上で発表された「宮崎駿に人生を壊された女」が話題となる。同人誌即売会「文学フリマ」にて頒布された『生活保護を受けている精神障害者が働くまで(仮)』を大幅に加筆修正した本書が初の著書。
登録情報
- ASIN : B077GLNRPR
- 出版社 : イースト・プレス (2017/12/15)
- 発売日 : 2017/12/15
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 18611 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 183ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 160,674位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 2,927位エッセー・随筆 (Kindleストア)
- - 4,023位近現代日本のエッセー・随筆
- カスタマーレビュー:
著者について
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1977年茨城生まれ。短大卒業後、エロ漫画雑誌の編集に携わるも自殺を図り退職、のちに精神障害者手帳を取得。現在は通院を続けながら、NPO法人で事務員として働いたのち、東京大学経済学部・大学院経済学研究科にて特任専門職員として勤務。ミニコミ「精神病新聞」の発行終了後は、フリーペーパー「エリコ新聞」の刊行を続けている。
デビュー作『この地獄を生きるのだ』(イースト・プレス2017)が話題を呼び、EテレハートネットTVにて放送、雑誌、新聞など各種メディアで注目される。
その他の著作に『生きながら十代に葬られ』(イースト・プレス2019)、『わたしはなにも悪くない』(晶文社2019)、『家族、捨ててもいいですか?』(大和書房2020)、『私がフェミニズムを知らなかった頃』(晶文社2021)『私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに』(幻冬舎2021)がある。
『この地獄を生きるのだ』と『家族、捨ててもいいですか?』は韓国でも翻訳出版された。
また、『エリコの失敗日記』(スキマ2017)で漫画家デビューも果たしている。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
働かずともお金が入金され、社会から解放された楽な生活ができる、今までそんな印象でした。
しかし本書にもあったように、貯金、生活品、住む場所などの制限をされ、決して快適な生活ではない。
この生活をいつまで続ける?社会復帰できる?等、不安がつきまとう。
生活の保障があっても、心は救われず楽ではないと感じました。
私も仕事が嫌になって、働かず生活保護できれば今の悩みは消えるだろう、と思ってましたが、本書を読んで考えを改めました。
ストレスはあっても社会との繋がりは断ち切っていけない。生活保護は、社会復帰する為の準備期間だと。
しかし本書にもあったように、貯金、生活品、住む場所などの制限をされ、決して快適な生活ではない。
この生活をいつまで続ける?社会復帰できる?等、不安がつきまとう。
生活の保障があっても、心は救われず楽ではないと感じました。
私も仕事が嫌になって、働かず生活保護できれば今の悩みは消えるだろう、と思ってましたが、本書を読んで考えを改めました。
ストレスはあっても社会との繋がりは断ち切っていけない。生活保護は、社会復帰する為の準備期間だと。
2018年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
(レビューではないが、この本が刺激になって。)
何もなくても関係ない、友達がいなくても、仕事がなくても、関係ない。
頭がよくても、悪くても関係ない。
楽しく身体を動かして、ぐっすり眠れば、だれでも幸福になれる。
イギリスやフランスは、大地がゆるやかに起伏していて、歩くと展望が変化して楽しい。
アウトドアが楽しいから、やさしい個人主義が育った。
楽しい人間関係が、絆を育て、人を支えるように、楽しく身体を動かせば、身体が人を支える。
町で、知り合いを見かけると、「あいつだ」と思う。
知り合いの顔を見て、彼の記憶の全体が漠然と働いたのだ。
このように、他人の顔は、他人の記憶全体の記憶の絆だ。
同じことが、自分についても言える。
ただし、自分の顔は、自分の記憶の絆には、なれない。
なぜなら、人は、ふだん自分で自分の顔を見ないからだ。
そのかわり、直立活動する人間は、直立姿勢を維持するために、腹筋と背筋を働かせている。ここに安定した身体感覚を持っている。
このため、自分の記憶は、自分の身体感覚に結びついている。
山国日本には、イギリスやフランスのように、豊かな展望を持ったアウトドアが、身近にない。
でも、日々、楽しく身体を動かすのは、簡単だ。
いろんなスポーツや運動器具をためして、私が行きついたのが、ジョーバに乗りながら、テレビゲームをやる方法だ。
もっとも、気軽で、おもしろく、効果的だ。
2017年3月以来、これをやりつづけている。
中古のジョーバを1万6千円くらいで、アマゾンで買って、最低速度で揺られながら、テレビゲームを楽しんでいる。
私は、テレビゲームは、子供の遊び、時間の浪費だと思っている。
でも、ジョーバ+テレビゲームは、最良のスポーツだ。
効果の現れは、寝つきの良さだ。
あらゆる精神病や脳神経の病の最大の原因は、不眠だ。
身体は、記憶の絆だ。
楽しく身体を動かせば、自分の記憶全体の絆は、強くなる。
逆に、仕事でいやいや自分を酷使したり、親のいいなりで、好きでもないことをやり続けていると、身体の絆は、弱くなる。
楽しく身体を動かせば、自分の記憶全体が働くから、記憶全体が疲労して、記憶細胞全体の興奮が低下して、睡眠が誘発される。
これに対して、いやいや身体を動かして、身体の絆が弱まると、記憶の全体性が弱まり、記憶細胞の部分的な興奮が継続するために、眠れなくなる。
毎日、1時間でギリギリ。
2時間続ければ、タフだ。
あらゆるバッシングにめげなくなる。
テレビ画面の中心を、視線より高くすることが、肝心だ。
姿勢がよければ、身体感覚が安定するからだ。
他人の絆と自分の身体の絆が、結びついているものは、同じく、あなたの記憶全体だ。
だから、日々楽しく身体を動かせば、孤独に悩むこともない。
コンビニの弁当コーナーで、すべての弁当を一望できれば、あなたには、何が今一番食べたいか、自然に見えてくる。
同じように、記憶全体が安定して働いていれば、最良の可能性は、いつも自然にみえてくる。
だから、あなたは、どんな状況であろうとも、その最良の可能性を追って、前へ前へと進むだけだ。
それが、幸福であり、他にはない。
ジョーバ+テレビゲームの問題点
2017年3月にジョーバ+テレビゲームを始めてから、2年間、毎日2時間以上楽しんできて、問題点が見つかりました。
ジョーバが腸を前後左右に揺するため、腸に負担がかかるためか、下痢になったことです。
直ちに、ジョーバ+テレビゲームを中止して、フィトネスバイク(=エアロバイク)+テレビゲームに変更しました。
3か月続けたところ、腸の負担は改善しました。
フィトネスバイク(=エアロバイク)+テレビゲームの効果
その効果は、ジョーバ+テレビゲームの7~8割だと思います。
フィトネスバイクは、座席を高めにして、膝を落とし気味にすると、歩きながらテレビゲームを楽しむ感じに近づきます。
もちろん、フィトネスバイクの負荷の調整は、最低にしています。
時期を見て、限定的にジョーバ+テレビゲームを取り入れる予定です。
何もなくても関係ない、友達がいなくても、仕事がなくても、関係ない。
頭がよくても、悪くても関係ない。
楽しく身体を動かして、ぐっすり眠れば、だれでも幸福になれる。
イギリスやフランスは、大地がゆるやかに起伏していて、歩くと展望が変化して楽しい。
アウトドアが楽しいから、やさしい個人主義が育った。
楽しい人間関係が、絆を育て、人を支えるように、楽しく身体を動かせば、身体が人を支える。
町で、知り合いを見かけると、「あいつだ」と思う。
知り合いの顔を見て、彼の記憶の全体が漠然と働いたのだ。
このように、他人の顔は、他人の記憶全体の記憶の絆だ。
同じことが、自分についても言える。
ただし、自分の顔は、自分の記憶の絆には、なれない。
なぜなら、人は、ふだん自分で自分の顔を見ないからだ。
そのかわり、直立活動する人間は、直立姿勢を維持するために、腹筋と背筋を働かせている。ここに安定した身体感覚を持っている。
このため、自分の記憶は、自分の身体感覚に結びついている。
山国日本には、イギリスやフランスのように、豊かな展望を持ったアウトドアが、身近にない。
でも、日々、楽しく身体を動かすのは、簡単だ。
いろんなスポーツや運動器具をためして、私が行きついたのが、ジョーバに乗りながら、テレビゲームをやる方法だ。
もっとも、気軽で、おもしろく、効果的だ。
2017年3月以来、これをやりつづけている。
中古のジョーバを1万6千円くらいで、アマゾンで買って、最低速度で揺られながら、テレビゲームを楽しんでいる。
私は、テレビゲームは、子供の遊び、時間の浪費だと思っている。
でも、ジョーバ+テレビゲームは、最良のスポーツだ。
効果の現れは、寝つきの良さだ。
あらゆる精神病や脳神経の病の最大の原因は、不眠だ。
身体は、記憶の絆だ。
楽しく身体を動かせば、自分の記憶全体の絆は、強くなる。
逆に、仕事でいやいや自分を酷使したり、親のいいなりで、好きでもないことをやり続けていると、身体の絆は、弱くなる。
楽しく身体を動かせば、自分の記憶全体が働くから、記憶全体が疲労して、記憶細胞全体の興奮が低下して、睡眠が誘発される。
これに対して、いやいや身体を動かして、身体の絆が弱まると、記憶の全体性が弱まり、記憶細胞の部分的な興奮が継続するために、眠れなくなる。
毎日、1時間でギリギリ。
2時間続ければ、タフだ。
あらゆるバッシングにめげなくなる。
テレビ画面の中心を、視線より高くすることが、肝心だ。
姿勢がよければ、身体感覚が安定するからだ。
他人の絆と自分の身体の絆が、結びついているものは、同じく、あなたの記憶全体だ。
だから、日々楽しく身体を動かせば、孤独に悩むこともない。
コンビニの弁当コーナーで、すべての弁当を一望できれば、あなたには、何が今一番食べたいか、自然に見えてくる。
同じように、記憶全体が安定して働いていれば、最良の可能性は、いつも自然にみえてくる。
だから、あなたは、どんな状況であろうとも、その最良の可能性を追って、前へ前へと進むだけだ。
それが、幸福であり、他にはない。
ジョーバ+テレビゲームの問題点
2017年3月にジョーバ+テレビゲームを始めてから、2年間、毎日2時間以上楽しんできて、問題点が見つかりました。
ジョーバが腸を前後左右に揺するため、腸に負担がかかるためか、下痢になったことです。
直ちに、ジョーバ+テレビゲームを中止して、フィトネスバイク(=エアロバイク)+テレビゲームに変更しました。
3か月続けたところ、腸の負担は改善しました。
フィトネスバイク(=エアロバイク)+テレビゲームの効果
その効果は、ジョーバ+テレビゲームの7~8割だと思います。
フィトネスバイクは、座席を高めにして、膝を落とし気味にすると、歩きながらテレビゲームを楽しむ感じに近づきます。
もちろん、フィトネスバイクの負荷の調整は、最低にしています。
時期を見て、限定的にジョーバ+テレビゲームを取り入れる予定です。
2021年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は自己肯定感は低いけれどプライドは高いタイプの方なのかな、とまず思いました。私自身がそうなので同じ傾向の感覚にはつい敏感になってしまいます。
通所していたデイケアを「大人の幼稚園」と表現したり、自分以外の利用者を徹頭徹尾下に見ているところ。不本意ながら進学した短大をわざわざ「底辺の短大」と呼ぶところ。また、役所で見せられた生活保護の書類が小学一年生のテストのように大きな文字で書かれご丁寧に漢字にはルビまで振ってあったことに「私はこんな文字も読めない人間にカテゴライズされてしまった」と嘆く場面。
前半の章の暗さは、これらの世界に対して本来自分は「そっち側」に属する人間ではない!という著者の強い否定の感情に起因する暗さでした。
後半、著者は職を得て少しずつ暮らしは安定に近づくのですが、それに従い「誰でも障害者になり得る」「弱者に優しい社会は健常者にも優しい」と論調を変えます。
私には、著者の上述の言葉が、どん底を味わった人の腹から出た言葉というより、晴れてそこを抜け出して「こっち側」の世界に復帰し、物書きという立場を得た余裕から生まれた言葉ではないかなと感じられました。
「障害者に優しい社会は健常者にも優しい」例として著者は駅のエレベーターを挙げますが、それよりも、大きな文字とルビが振られた書類も視力が弱かったり読み書きに困難を抱える方にとって必要なものであること、此処(生活保護課)でそのようなニーズがあることの意味、その上で「こんな文字も読めない人間にカテゴライズされてしまった」と嘆いた自身のことを振り返ってほしかった。読み終えて、著者の中には依然として一種の境界線があると感じました。
通所していたデイケアを「大人の幼稚園」と表現したり、自分以外の利用者を徹頭徹尾下に見ているところ。不本意ながら進学した短大をわざわざ「底辺の短大」と呼ぶところ。また、役所で見せられた生活保護の書類が小学一年生のテストのように大きな文字で書かれご丁寧に漢字にはルビまで振ってあったことに「私はこんな文字も読めない人間にカテゴライズされてしまった」と嘆く場面。
前半の章の暗さは、これらの世界に対して本来自分は「そっち側」に属する人間ではない!という著者の強い否定の感情に起因する暗さでした。
後半、著者は職を得て少しずつ暮らしは安定に近づくのですが、それに従い「誰でも障害者になり得る」「弱者に優しい社会は健常者にも優しい」と論調を変えます。
私には、著者の上述の言葉が、どん底を味わった人の腹から出た言葉というより、晴れてそこを抜け出して「こっち側」の世界に復帰し、物書きという立場を得た余裕から生まれた言葉ではないかなと感じられました。
「障害者に優しい社会は健常者にも優しい」例として著者は駅のエレベーターを挙げますが、それよりも、大きな文字とルビが振られた書類も視力が弱かったり読み書きに困難を抱える方にとって必要なものであること、此処(生活保護課)でそのようなニーズがあることの意味、その上で「こんな文字も読めない人間にカテゴライズされてしまった」と嘆いた自身のことを振り返ってほしかった。読み終えて、著者の中には依然として一種の境界線があると感じました。
2019年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直2章までは「ああそう可哀そうね、はよ死ねば?」って感じに読んでました。2章まではね。
私の見方が変わったのは3章の施設の方針に対して疑問を抱いた辺りです。
なんだ、そういう物の見方もできる人なんだ、と。全然頭いいじゃん、と。
最後の方はさすが国語元学年一位の文章力で割とグッとくる〆方をしてきます。
とにかく3章までは読みましょう。きっと読了後には何かあたたかいもの、強いものをもらえると思います。
作中に出てきた精神障害持ちの3人の女性が作った「うつまま日記」という四コマ漫画がアマゾンでも売っています。小林さんが立ち直るきっかけを与えてくれた本です。信者になったら買いでしょう!(笑)
ついでに、精神科医の仕事に疑問を持った方は「内海聡」で検索しましょう。
さらについでに、新薬と病気の不思議な関係に気付いた方は「クレイジー・ライク・アメリカ」や「新薬の罠」辺りを読んでみてもいいと思います。
私の見方が変わったのは3章の施設の方針に対して疑問を抱いた辺りです。
なんだ、そういう物の見方もできる人なんだ、と。全然頭いいじゃん、と。
最後の方はさすが国語元学年一位の文章力で割とグッとくる〆方をしてきます。
とにかく3章までは読みましょう。きっと読了後には何かあたたかいもの、強いものをもらえると思います。
作中に出てきた精神障害持ちの3人の女性が作った「うつまま日記」という四コマ漫画がアマゾンでも売っています。小林さんが立ち直るきっかけを与えてくれた本です。信者になったら買いでしょう!(笑)
ついでに、精神科医の仕事に疑問を持った方は「内海聡」で検索しましょう。
さらについでに、新薬と病気の不思議な関係に気付いた方は「クレイジー・ライク・アメリカ」や「新薬の罠」辺りを読んでみてもいいと思います。
2020年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エロ漫画編集者→心を病んで自殺未遂→ニート→生活保護→NPOの事務員となり再生と、普通とは少し違う興味深い人生を読ませてもらいました。
生活保護受給者は働かずに楽をしているという見方もありますが、実際に生活保護を受ける者としての苦しみや後ろめたさが語られているところが良かった、勉強になりました。
生活保護受給者は働かずに楽をしているという見方もありますが、実際に生活保護を受ける者としての苦しみや後ろめたさが語られているところが良かった、勉強になりました。
2019年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
身体障害者は程度の差はあれ疾患名でおよそ、その人の抱えている悩みは推測できます。
しかし、精神障害は疾患名自体あやふやで、主治医の主観やトレンド(新薬の発売等)に左右されます。
だから精神障害を抱えている人がこの手の本を手に取った場合、「この程度で辛いなんて甘えている!」から、「こんなにしんどい思いをしている人がいるなら自分はまだ幸せだ」までその感想は千差万別でしょう。
著者の場合、自殺を繰り返しても後遺症はないし、足踏みしながらも最終的に、自分の長所を活かせる仕事で社会復帰できているし、かなり恵まれていると思います。
当事者に限ればこの程度で…と憤りを感じる人の方が多いのではないでしょうか。
しかし、甘えや弱さが目立つ前半からは考えられない程、後半は著者の自律的で社会復帰に向けての意志の強さが伝わって来ました。まるでフィクションのように恵まれてた結末に嫉妬を感じながらも、後半における筆者の前へ進む強さには頭が下がる思いでした。
障害の有無を問わず、レールを外れてしまい、周囲から社会復帰を勧められながらも最初の一歩を踏み出せない、そういった方に是非読んでほしい一冊です。
しかし、精神障害は疾患名自体あやふやで、主治医の主観やトレンド(新薬の発売等)に左右されます。
だから精神障害を抱えている人がこの手の本を手に取った場合、「この程度で辛いなんて甘えている!」から、「こんなにしんどい思いをしている人がいるなら自分はまだ幸せだ」までその感想は千差万別でしょう。
著者の場合、自殺を繰り返しても後遺症はないし、足踏みしながらも最終的に、自分の長所を活かせる仕事で社会復帰できているし、かなり恵まれていると思います。
当事者に限ればこの程度で…と憤りを感じる人の方が多いのではないでしょうか。
しかし、甘えや弱さが目立つ前半からは考えられない程、後半は著者の自律的で社会復帰に向けての意志の強さが伝わって来ました。まるでフィクションのように恵まれてた結末に嫉妬を感じながらも、後半における筆者の前へ進む強さには頭が下がる思いでした。
障害の有無を問わず、レールを外れてしまい、周囲から社会復帰を勧められながらも最初の一歩を踏み出せない、そういった方に是非読んでほしい一冊です。
2019年7月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
障害者。それが身体的なものであれ、精神的なものであれ
どんな人なのかと身構えてしまう。
人間は自分達とは違うものを非難したり、排除しようとしたりする。
一部はそういう人がいるかもしれない。しかし、それは健常者も同じだ。
本書は精神障害者が何に苦しんでいるか、何が苦しいのかという理解を深める一冊だと思う。
もちろん、一括りにするわけではない。作者の方は自分と周りの人の力によって「再生」出来た。
でも、「再生」出来ない人の方が多いのではないか。
そう考えると作者は光であり、架け橋である。それと同時にその背景にある闇。これについてどう考えてほしいと強く訴えかけられている気がする。
どんな人なのかと身構えてしまう。
人間は自分達とは違うものを非難したり、排除しようとしたりする。
一部はそういう人がいるかもしれない。しかし、それは健常者も同じだ。
本書は精神障害者が何に苦しんでいるか、何が苦しいのかという理解を深める一冊だと思う。
もちろん、一括りにするわけではない。作者の方は自分と周りの人の力によって「再生」出来た。
でも、「再生」出来ない人の方が多いのではないか。
そう考えると作者は光であり、架け橋である。それと同時にその背景にある闇。これについてどう考えてほしいと強く訴えかけられている気がする。