今号で『表現者』の第一期が終わり、次号から第二期の『表現者criterion』が始まるそうです。嘘ではありませんよ(笑)。
『表現者criterion』って、漢字とアルファベットの組み合わせで、個人的には悪い方向の中二病って感じがします。雑誌の題名としてどうなのでしょうね? criterion(クライテリオン)の意味が分からない人は手に取らないでしょうし、「基準」という意味だと分かったとしても、「表現者・基準」というものの意図が伝わりにくいと思いますし…。
今後の『表現者criterion』が成功するかどうかは未知数ですが、前途はかなり厳しいのではないかと思われます。なぜなら、現在の「表現者」執筆陣の原稿を読んでみても、西部邁流の大衆批判を悪い意味で引き継いでいる人たちばかりだと感じられるからです。日本を良くするためというよりも、自分が居張りたいだけの人たちばかりだと感じられるのです。
西部の大衆批判については、うなずけるところもあれば、否定的にならざるを得ないところもありました。しかし、そこには敬意を表さざるを得ないものがありました。それは、西部が自身の不利益を顧みずに大衆批判をしていたところです。東大駒場騒動で東大を辞め、イラク戦争で自身の読者を減らすことを覚悟でアメリカ批判を行ったからです。自身の不利益を覚悟した言説に、西部邁が本物である証(あかし)がありました。
安易に大衆批判を繰り広げる弟子たちに、その覚悟があるのかというと、彼らの実際の実践から、あまり感じられないというのが正直なところです。
また、西部の大衆批判が成功したと言えないのなら、戦略的に言説の修正や改正が必要になるはずです。

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表現者 2018年 01 月号 [雑誌] 雑誌 – 2017/12/16
世界大分裂の中の日本
登録情報
- ASIN : B077Y6RBZM
- 出版社 : MXエンターテインメント (2017/12/16)
- 発売日 : 2017/12/16
- 言語 : 日本語
- Amazon 売れ筋ランキング: - 964位人文・社会・政治の雑誌
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年12月22日に日本でレビュー済み
2018年1月21日に日本でレビュー済み
この号の一つ前の通刊75号を買って私は読んだ。「一九六七年の三島由紀夫」と題された寄稿があり(著者は、三浦小太郎)、本文に関する詳記はこの場では回避しますが、顧問の西部邁が引退されると一報される編集後記にて、
「『表現者』を若い世代がいかに引き継ぎ、真正保守の立場を貫きつつ、さらなる歩みをどのように展開するか、今皆で検討中です。」と、明記されている。西部氏と共に、愛娘の智子さんも共に本誌の編集から退かれた。そして、悲報が入り、西部氏が亡くなったとの報道で、多摩川に入水されたとある。
当の私自身は、JAPANISM(青林堂、隔月刊)の愛読者であり、「表現者」の熱心なる愛読者ではないが、西部氏のご冥福と、次世代の貴誌に新たな展望が見出せます事由を、ここは願うと共に、今宵の祈りと結びます。
貴誌のこの次の号は、買ってじっくり読みたく思いますのと、さらなる期待を込めます。
「『表現者』を若い世代がいかに引き継ぎ、真正保守の立場を貫きつつ、さらなる歩みをどのように展開するか、今皆で検討中です。」と、明記されている。西部氏と共に、愛娘の智子さんも共に本誌の編集から退かれた。そして、悲報が入り、西部氏が亡くなったとの報道で、多摩川に入水されたとある。
当の私自身は、JAPANISM(青林堂、隔月刊)の愛読者であり、「表現者」の熱心なる愛読者ではないが、西部氏のご冥福と、次世代の貴誌に新たな展望が見出せます事由を、ここは願うと共に、今宵の祈りと結びます。
貴誌のこの次の号は、買ってじっくり読みたく思いますのと、さらなる期待を込めます。