パターソン [DVD]
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ジム・ジャームッシュ, 永瀬正敏, ゴルシフテ・ファラハニ, アダム・ドライバー |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 58 分 |
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メーカーによる説明
アダム・ドライバー×ジム・ジャームッシュのタッグ再び!! 愛すべきオンリーワンのゾンビ映画 デッド・ドント・ダイ Blu-ray&DVD 2020年11月4日(水)発売

Blu-ray&DVDのジャケット写真は、豪華キャスト陣と今作の魅力が詰め込まれた、日本公式ポスター第2弾を使用。ロッキン・ジェリービーンがイラストとロゴを描き下ろし、デザイナーの大島依提亜がアートワークを手がけた本ビジュアルは、SNSでも大反響を呼びました。さらにBlu-ray限定特典として、ジャームッシュからラブコールを受けたグラミー歌手、スタージル・シンプソンが書き下ろした楽曲で劇中にも登場する「The Dead Don’t Die」のCDジャケットイラストのステッカーが封入されます。
「ジャームッシュゾンビ」ファン必見!手元に置いておきたくなること間違いなし!
赤いコンパクトカーで登場したかと思えば「KILL THE HEAD!(頭を殺れ)」を合言葉にナタでゾンビを切りまくるアダム・ドライバーをはじめ、監督の独特な世界でゆるくも生き生きと存在感を放つキャラクターたちを演じるのは、ジャームッシュファミリーとも言える豪華な顔ぶれ。本作でジャームッシュとは4度めのタッグとなるビル・マーレイのほか、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ブシェミ、トム・ウェイツ、セレーナ・ゴメス、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズたちが、ゾンビになってもWi-Fiを求めさまよう、愛すべきゆる~いゾンビの集団に相対する。
この他にも、ヒップホップ歌手のRZAや、今作と同名タイトルの楽曲を描き下ろしたスタージル・シンプソンなど、「わかる人にはわかる」嬉しい出演者や小ネタで溢れた今作は、見れば見るほど楽しめる1本だ。
≪キャスト≫
ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ブシェミ、ダニー・グローヴァー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、イギー・ポップ、セレーナ・ゴメス、 トム・ウェイツ
≪スタッフ≫
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
(C)2019 IMAGE ELEVEN PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED. ARTWORK (C)2019 FOCUS FEATURES LLC.
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価格 | — | ¥4,228¥4,228 | — | ¥3,646¥3,646 |
仕様 | Blu-ray 11/4発売 | Blu-ray 11/4発売 | DVD 11/4発売 | DVD 11/4発売 |
特典 | クリアファイル(A4サイズ) | × | クリアファイル(A4サイズ) | × |
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価格 | — | — | — | — | ¥4,309¥4,309 | ¥3,360¥3,360 |
仕様 | Blu-ray | DVD | Blu-ray | DVD | Blu-ray | DVD |
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価格 | — | — | — | — | — | — |
仕様 | Blu-ray | DVD | Blu-ray | DVD | Blu-ray | DVD |
商品の説明
「パターソン」
Blu-ray&DVD 3月7日(水)発売
●[DVD]
品番:VPBU-14677 POS :4988021146777 \3,800+税
ディスク:本編1枚
仕様:本編118分
【本編】片面二層/カラー/16:9ビスタ/音声:1. 英語ドルビーデジタル5.1ch、2.英語ドルビーデジタル2.0ch /字幕:1.日本語字幕
★特典映像★(予定)
・劇場予告編
・オリジナル予告編
【初回限定特典】(予定)
・特製スリーブケース+デジパック
・7連ポストカード
*ジャケット及び仕様・特典等は予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承下さい。
【ポイント】
●ジム・ジャームッシュ監督4年ぶりの新作は集大成的作品
最も旬な俳優アダム・ドライバー主演、永瀬正敏は27年ぶりの出演
その名を世に知らしめた『ストレンジャー・ザン・パラダイス』などで世界の映画人たちから大きな称賛と敬意を寄せられてきた巨匠、ジム・ジャームッシュ。
4年ぶりとなる今作は、その集大成的な作品として第69回カンヌ国際映画祭を始めとする各映画祭や映画賞等で絶賛された。主人公のパターソンに扮するのは、
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』といったメジャー作品からインディペンデンド作品まで、多彩な活躍を見せるアダム・ドライバー。
作品のラストでパターソンと出会い、彼に影響を与える日本人の詩人役には、27年ぶりのジャームッシュ作品出演となる永瀬正敏。
『ミステリー・トレイン』を彷彿とさせる役柄は、ジャームッシュが彼を想定して当て書きしたものだという。
またカンヌを虜にし、見事パルム・ドッグ賞を受賞した愛犬役のブルドッグ、ネリーの演技も必見。
●第69回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品〈パルム・ドッグ賞〉受賞
第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞〈主演男優賞〉受賞
第20回トロント映画批評家協会賞〈主演男優賞〉受賞
世界が絶賛!! 日本でもロングラン上映&興収1億超の大ヒット!!
情報や物で溢れた社会でそれぞれの豊かさを求める、現代の風潮とも溶け合うパターソンの物語は、日本でも多くの人々の心に染み渡った。
初期作品公開当時に劇場で鑑賞した往年のジャームッシュ・ファンは勿論、公開中に広がった口コミにより20代・30代の若者シェアが増え、幅広い年代の熱望を受けて
都内劇場を中心にロングラン上映となり、興行収入は1億超えのヒットを達成した。
【ストーリー】
妻にキスし、バスを走らせ、愛犬と散歩する、いつもと変わらない日々。
それは美しさと愛しさに溢れた、かけがえのない物語。
ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。
いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめていく。
帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。
そんな一見代わり映えのしない毎日。
パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。
★スタッフ★
監督 ・脚本:ジム・ジャームッシュ
撮影:フレデリック・エルムズ
編集:アフォンソ・ゴンサルヴェス
音楽:SQURL
詩:ロン・パジェット
★キャスト★
出演:アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏 ほか
2016年/アメリカ/原題:PATERSON/日本語字幕:石田泰子
(C)2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved.
全国劇場公開作品
提供:バップ、ロングライド
発売元・販売元:バップ
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 140 g
- EAN : 4988021146777
- 製造元リファレンス : 43215-7419
- 監督 : ジム・ジャームッシュ
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 58 分
- 発売日 : 2018/3/7
- 出演 : アダム・ドライバー, ゴルシフテ・ファラハニ, 永瀬正敏
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 5.1), 英語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : バップ
- ASIN : B078211B4B
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 5,860位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 459位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
日常生活の貴重さは、今ウクライナで、ロシアで、特にロシアでは戦争の大義も納得出来ないまま、若者が戦場に駆り出されている時だから、この貴重さがいやさら身に染みる。
ニュー・ジャジー州パターソン市のバス運転手パターソンの日常生活を日記風に描く映画である。作品はその一週間分が切り取られている。バスの車庫近くの小さな一戸建住宅に住む一家。と言っても、パターソンと妻のローラ、ローラに「恋して」いて夫が妻にキスするたびに嫉妬して吠える生意気な飼い犬ブルドックのマーヴィンだけの極小家庭。「草食男子」風の夫に対し、「専業主婦」の妻は何事にも積極的だ。芸術家肌で毎日家中を作り替えたり、絵を描いたりしている。今週は夫にねだって、ギターと教則本を通販で買った。カントリ・シンガーになるのだという。「年を取ったら積極的にならなきゃだめよ」と夢見がち。今週末は自家製のカップケーキをバザーに出すと張り切っている、毎夜夢を見て夫に話す。月曜日はローラが双子を産んだ話だ。面白がる夫。
寡黙な夫は詩作が趣味だ。「秘密のノート」に書きつけているが、たまに妻に読んでやる外には発表する気はなさそうだ。ローラはそれをじれったがり、何度もコピーが欲しいとせがむ。どこかに売り込む気なのだ。夫は6時半に起き、一人でシリアルを食べ、弁当を持って出かける。点呼とは逆に家庭の些事を嘆くインド人の検査員を慰めて発車、昼休みは一人で弁当を食べながら、ノートに詩を書き込み、夕方帰宅すると妻の一日の報告を聞いてやり、夕食後は飼犬を曳いて(実は犬に曳かれて)散歩。途中バーに立ち寄ってビールを一杯飲んで帰宅。判を押したような日常。
監督はパターソン一家だけを撮りたいのではなく、同名のパターソン市も撮りたいらしい。市は人口15万人弱の中庸都市、黒人人口比が33%と一番多い。パターソンのバスは黒人街を走るのか、乗客のほとんどは黒人だ。華美ではないが不満なく暮らしている住民の様子がうかがえる。今朝双子の話が出たせいか、パターソンの目線は双子に向きがち。双子の幼児から老人まで、彼らの顔つきからも街の平安が示唆されるシーンだ。イタリアのウンベルト一世を暗殺したのはこの街の住人だったと、バスの中で物知り顔に話す女子大生。さりげなく激動の歴史も語られる。今は市の観光スポットになっている落差70メートルの「グレートフォール」で発電し、紡績工場で栄えたのが市の発祥だという。古びたレンガ造りの建物が歴史の古さを示す。
コメディアンのルー・コステロ (1906-1959)の銅像が広場に立っており、パターソン出身の詩人(ローラがカルロス・ウィリアムズ・カルロスと呼び間違えた)、ウィリアム・カルロス・ウィリアムズ(1883-1963)や、 アレン・ギンズバーグ (1926-1997)の名が作中でも上がる。この街の詩人は彼だけでは無いらしい。「Water Fall」を雨に見立てた少女の詩(ジャームッシュの作だそうだが)は謎かけが奇抜だ。ウィリアム・C・ウィリアムズの足跡を訪ねてこの街にやってきた日本人詩人(大江健三郎そっくりの風貌)は何でも「誌的」にしてしまう。彼との奇妙な会話がこれまた楽しい。
「穏やかな市パターソン」を象徴するもう一つのシーン。パターソンが通うバーで、若い黒人男女の色恋沙汰が続いている。「もう終わった」と嫌がる女性に愛を懇願する俳優志願のやわな男性が、にわかにピストルを出し、受け入れてくれなければここで死ぬと自分のこめかみに向ける。咄嗟に男に飛びついてピストルを取り上げるパターソンだが、おもちゃのガンだった。パターソン市が「違法な銃に反対する市長の連盟」に加盟する有力な都市であることを示すもう一つのエピソードの映像化と読める。
その反対に、私には見過ごすことのできない小道具もあった。ベッドの横の写真立て収まっている軍服姿のパターソン。映画は何も語らないが、この映画公開の2016年が「作品内現在」だとすれば、パターソンは志願して、イラク戦争またはアフガニスタン戦争に行ったことを示す証拠をさりげなく示していると読める。あの静かな男パターソンの怒りは何だったのだろうか。戦争から何を学んだのだろうか。私の違和感は続くが、周到に仕組まれたものだから仕方ない。
妻のカップケーキ完売を祝して外出するパターソン夫妻。その留守に「嫉妬に狂った」飼犬が、パターソンがうっかり置き忘れた「秘密のノート」を食い千切ってしまう。気落ちするパターソンだが、お仕置きとして愛犬をガレージに押し込めるローラをいさめる。気晴らしの(犬を連れない)散歩の帰り道、次のような詩を口ずさむ。ここは記すだけにして解説は任せよう。
The line
There’s an old song
My grandfather used to sing
That has the question,
“or would you rather be a fish?”
In the same song
Is the same question
But with a mule and a pig,
But the one I hear sometimes
In my head is the fish one.
Just that one line
Would you rather be a fish?
As if the rest of song
Didn’t have to be there
嫌なことがあったときでも、良いことがあったときでも。
部屋を少し暗くして何も考えずに見ると、この映画でしか摂取できない栄養がある気がします。
日本人目線の感想かも知れないが、最終場面で永瀬演じる日本人が、
若い旅人だった頃とは対照的に、控えめで思慮深い人物として描かれているのが印象的だった。
経済的な成功から取り残された普通の米国人である主人公も、
地味な仕事をしつつ淡々とした日常を送る、静かで知的な人物として描かれている。
Jokerのように暴発することなく、熟成が進んでいる普通の人々が両国に少なからず生息することを信じたい。
ジム・ジャームッシュとは縁が無く、最近まで未見でございました。
ところが偶然、先日初めてジム・ジャームッシュ作品を見ました。
「デッド・ドント・ダイ」という映画です。
Amazonプライムで星4つの高評価、さらにゾンビ映画らしい。
ゾンビ映画で高評価は珍しい。
ということで、、何気なく見始めたのです。
タイトルバックでアダム・ドライバーの名前があり、
さらにスティーヴ・ブシェミ、ダニー・グローヴァーなど大好きな俳優がいっぱい出てきます。
アダム・ドライバーは「ザ・レポート (2019年)」での演技が素晴らしく、
個性的な顔と存在感のあるたたずまいで気になっていた役者さんです。
「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 (2013年)」の低音担当も良かった。
そして監督はジム・ジャームッシュのクレジット。
おお、やっとこの監督作品を見ることができる、と期待は膨らむ一方でしたが・・・。
ああ、これはなんということでしょう!
これが、あの有名なジム・ジャームッシュの作品なのか。
そんなハズはない。
だって、ジム・ジャームッシュって有名じゃん。
その作品がこんなハズはない。
少なくとも星4つではないぞ!絶対。
ということで、次の日、この「パターソン」を鑑賞したのでした。
おまけにアダム・ドライバーが主演!
「パターソン」は、たいへん良い映画でした。
二つだけ感想を・・・
永瀬正敏が出るシーンは、この静かな物語のクライマックスにふさわしい。
日本人が突然現れ、流暢な英語でアダム・ドライバーと静かな会話。
静謐な物語が少しだけ変化した素晴らしい瞬間でした。
もう一つは、奥さんがまったく外界と接触するシーンが無い。
奥さんが綺麗すぎるのもあるのですが、もしかして存在していないのではないか?
映画を見ている間、ずっとそう感じていました。
この映画が最後まで静かに進むのは、
奥さんが主人公の想像の産物だからかもしれない。
想像の産物だから、会話のもつれもないし、愛情の行き違いもない。
などと思いました。
想像の産物では無い友人のカップルは始終騒がしいし、
会社の同僚は家族の悩みを吐き続けてるし、
行きつけのバーのマスターでさえ奥さんか恋人に怒鳴られてますからね。
想像の愛の物語は、静かに静かに進む。まるで詩の世界みたいに。
世の中には、旅に行けとか、いつもと同じでつまらないの?とか、外国は素晴らしいよ、とか言ってくる人間もいて、まあそれもそうかな、なんても思ったりすることもある。
でも、毎日同じ時間に起きて、シリアルを食べて、仕事行って、帰ってきて、犬の散歩がてらにバーで一杯だけビールを飲む生活のなかにだって、いくらでも素敵なものを見つけられる。
この物語の主人公であるパターソンは、そういった小さな煌めきを見つけて、ノートに詩として書き留める。劇的な変化だけが、人間を感動させたり、感化させたりするわけじゃない。細胞が死んで、新しく生まれているみたいに、同じ朝日はないし、同じ生活もない。滝の落ちるスピードや、知り合いの大失恋とか、バスで聴こえた何気ない会話とか、そういうのが積もりに積もって、世界の裏側を見せてくれることもあるのだと思う。
そういう大切なことを思い出させてくれる映画です。
お気に入りはたくさん双子が出てくるところ!