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男子劣化社会 Kindle版
- 言語日本語
- 出版社晶文社
- 発売日2017/7/7
- ファイルサイズ4011 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
ゲームやポルノにへばりつき、“劣化"する男たち
常日頃から、私はブツブツ言っている。女といっても今時嫁入り修行だけをしていては尊敬されないし、かといって職場に残れば今でもお局負け犬売れ残りのレッテルを免れないし、そもそも女性で順調に出世というのもやや非現実的なままである。
米心理学者による本書は、そんな私の文句に対して、男の方がさらに深刻な状況にあると示唆する。性から、あるいはもっと広く社会から自分を遠ざけ、ゲームやポルノにへばりついたまま社会生活を循環させてしまう。そもそもなぜ男が情けなく劣化の途を辿っているのか。その原因について、米の臨床現場における薬物療法の現状やポルノによる生殖機能が鈍る作用などトリビアルな研究結果を網羅的に紹介し、解決策を提案するまでが本書の主題である。
ユニークなのはゲーム、学校、ポルノ、ネット、などの劣化加速装置の列挙に続いて「女性の隆盛?」という章が設けられていることだ。確かにかつての男らしさは女に代替可能であることが証明され、特権は乗っ取られ、役割が曖昧になり、しかしいまだ女性は攻撃的な俳優にドキッとしたまま、当然デート代の割り勘にも否定的である。男女双方に染み付いた家父長制の匂いと、正しく優しくあろうとする今時の男の相性が悪いのは当然で、長くこの世を窮屈だと思っていた女性としてはその身の置き場のなさはちょっとわかる。
窮屈な男らしさや女らしさからの解放が私たちにありえないほどの選択肢を用意したのは間違いないが、その先にあったのが、寄りかかるものをなくしてひたすらスマホの中に逃げ込む男の姿であったとしたら、それはちょっと笑えない。こちらも色々とアンビバレンツな方向に突き進むのに忙しいので、救ってあげようなんて思わないが、終章の一文はとても刺さる。「男性が女性たちの問題に無関心だったように、今、勢いづいている女性たちが男性たちの問題に無関心なら、それは進歩とは言えない」。
評者:鈴木涼美
(週刊文春 2017.09.14号掲載)著者について
登録情報
- ASIN : B078K8BR3P
- 出版社 : 晶文社 (2017/7/7)
- 発売日 : 2017/7/7
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 4011 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 341ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 43,252位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 948位社会学概論
- - 1,356位社会学 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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現代社会の私達を取り巻く環境はポルノとゲームや肥満といったものに
アクセスし易く依存症や嗜好症に陥り易い構造となっており、特に男性は
熱中し易く、それらを介して社会的不適応になり易く、真の人生を歩む道を
回避して成熟していく道を自ら閉ざしがちであります。結果的に旧態依然の
古き良き安定したライフスタイルの方が生活にマッチしているという逆説的
な皮肉にもなっております。テクノロジーを発展、進化させ続けた結果、
人間に易しく無い社会が出来上がりまして特に男性にとって生きづらい世の中
になっております。なんだかんだで男性が稼いで女性をリードして保護して
家族を持つという家父長制の幻影が支配的なような気もしますし、親や世間から
の期待も大きいように思いました。ネットやポルノで山田昌弘『希望格差社会』の
いうところのパイプラインに亀裂が生じてしまい這い上がれなくなってしまう現象
が生じているのだと思います。またドロップアウトと『反逆の神話』の関係性も
想起されます。またマクルーハンのメディア論とも相性が良いと感じました。
STEM系の高給取りが取り沙汰されていますが、子供の進学コストを考えると
無理も無いのかも…。今でもダグラス・サーク監督の『天が許し給うすべて』
な分断した愛になってしまうとなると…。男性性は都合が良い時にしか必要と
されなくなるのかも…。どこでも成熟への道は険しいみたいです。
話は面白いので空いた時間にスラスラと読み進められるが何と比較しているのかよくわからないまま%ばかり羅列される文章と表グラフがないところがわかりにくいポイントであった。
例)アメリカのA社では女性の社会進出が著しく正社員の男女比率は3:7である。これは男性が10年前と比べてインターネットやゲームばかりしているからである。1日に13時間これを毎日行っているというから驚きだ。その行為によるドーパミンの異常放出で仕事や恋愛、QOLの低下を起こし果ては少子化に繋がる。これはこの会社だけの話ではなく日本のB社とフランスのC社にも同様のことが起こっており、これはまさに男子が弱くなって女子が強くなったからだ。(会社=病院、ナースは現在も女性のほうが多い)みたいな内容。
※この例が書籍にあるわけではないが終始こんな感じの内容。
内容をそのまま鵜呑みにするのは危ういが参考程度に覚えておくのは有りだと思います。
男性の正常な発育を自分たちに都合の良いようになればいいなという妄想で書いてる感じ
内容はツッコみたいところもありましたが、
感情的な男性批判ではなく、社会的な要因をあげて説明していたのが読んでいて好きでした。
例えば、どうして草食系男子が増えたのか?(マイルドに言うと)にたいして、離婚率上昇で母子家庭が増えていることで、男性のロールモデルが原因であることなどをあげていて、個人的には説得力ありました。
ただ他のかたのレビューにもあるとおり、タイトルに悪意があるので、その分マイナスですかね。
広く捉えると現代の病的な事も感じました。