まず、私はいわゆる「ボカロ曲」を最後まで聞けたことがありません。下手な鍵盤ハーモニカの様に一本調子のボーカルばかりなので、飽きてしまうんですよ。
と言ってもKAMIJOファンとしては買わない訳にもいきません。正直な話、「ダメ元」だと思って購入しました。
イントロからの第一声は「意外と良いな」という感じ。細かく聞いていくと、プロならではの気遣いがあちこちに感じられます。しゃくりを入れたり、いきなりどぎついアタック音から始めるのを避けていたり。ヴィブラートのリズムもしっかり合っていて気持ちいいですね。
では、なぜ星四つなのか。
2曲目は初音ミクのソロなんですが、やっぱり独特の違和感が出てしまっています。低音も高音も全く同じ声だからかもしれません。まあ、ここら辺を克服してしまうと人間の仕事が減ってしまう可能性もありますから、これで良いのかもしれませんけれど。
ストーリーはしっかりSymphony of The Vampireとリンクしていますので、そこはご安心を。サンジェルマン伯爵ですら夢にも思わなかった、未来の歌手と現代に生きるヴァンパイアとのデュエットを楽しんでいただきたいですね。