最初からめちゃくちゃ詰んでます。
前に敵、後ろも味方面した敵、臣下ももちろん敵…あんまりや(笑)。味方はシュテファンだけ。
主人公に従うはずの貴族はやりたい放題、終始舐めくさった態度。
マリアタの皿のブドウ勝手に食うなよ〜!!
しかし!我らが殿は自らの汚名も意に介さず、不愉快な大貴族にも淡々と頭を下げる冷静ぶり。
と思いきや、密かに怒ってます。
さらっと描かれてるから、たまに見落とします。
が、読み返すと、気づきがあり、ハッとする、噛めば噛むほど味わい深いスルメ漫画!
マリアタが逆境の中で味方を得ていく過程も淡々としつつ胸熱…!!
「確かに今の私には、貴族を御す事も税を軽くする事もできません。ですが、だからと言って何もしないつもりはない。」
静かに燃えるマリアタの信念。
抑えた描写がたまりません。
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ヴラド・ドラクラ 1巻 (HARTA COMIX) Kindle版
残虐の暴君か、国を護りし英雄か――。
15世紀中期。南にヨーロッパを席巻するオスマン帝国、西に大国ハンガリー。
ふたつの強国に挟まれた小国・ワラキア(現・南ルーマニア)にひとりの若き公が戴冠する。
その名は、ヴラド三世。
国内政治は貴族に支配され、外交は大国の情勢に左右される中、
ヴラドは故国・ワラキアを護るため、その才を発揮していく――。
“串刺し公”の異名を取り、ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』のモデルとなったヴラド三世。
その実の姿に迫る、歴史ロマン。
15世紀中期。南にヨーロッパを席巻するオスマン帝国、西に大国ハンガリー。
ふたつの強国に挟まれた小国・ワラキア(現・南ルーマニア)にひとりの若き公が戴冠する。
その名は、ヴラド三世。
国内政治は貴族に支配され、外交は大国の情勢に左右される中、
ヴラドは故国・ワラキアを護るため、その才を発揮していく――。
“串刺し公”の異名を取り、ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』のモデルとなったヴラド三世。
その実の姿に迫る、歴史ロマン。
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2018/2/15
- ファイルサイズ97778 KB
この本はファイルサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる場合があります。Kindle端末では、この本を3G接続でダウンロードすることができませんので、Wi-Fiネットワークをご利用ください。
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登録情報
- ASIN : B079JGVGMH
- 出版社 : KADOKAWA (2018/2/15)
- 発売日 : 2018/2/15
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 97778 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
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- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 215ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 37,812位Kindle マンガ
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月19日に日本でレビュー済み
レポート
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5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハルタでは以前『かささぎ卿と骨』を連載していた大窪晶与による歴史ロマン作品。
ヴラド三世は後の壮年期の串刺し公やドラキュラの元となった人物というイメージが強いが
こちらは1456年の24歳ごろの青年期からスタートしている。
日本の漫画で若き日のヴラド三世から描いた漫画作品はほぼないのでは無いだろうか。
オスマン帝国とハンガリー王国に挟まれた地政学的に難しい位置の国のため政権が不安定。
そのため地主貴族の権力が強大化し、トップである公はお飾りである弱い立場だった。
ワラキア公として戴冠したヴラド三世が自国を守るため如何に貴族たちを排除していくか――
これがこの巻の大まかな流れとなります。
ワラキアの置かれた立場や主要人物のバックボーンに関しては適宜説明が展開。
クドさが無くわかり易い内容で詳細な歴史知識に乏しくとも楽しめる作りとなっています。
まだ敵対する貴族やオスマン帝国兵を串刺しにするような物理的苛烈さはありませんが、
知略を駆使し徐々に力を付け貴族たちに対抗していく中に冷徹さは見え隠れしています。
扱うテーマが公と貴族たちとの対立がメインとなっているため登場人物はほぼ男。
まだ髭も生やしていない若きヴラドやそのいとこシュテファン(後のモルダヴィア大公)たちといった
甘いマスクの登場人物が強大な権と財を有する老獪な貴族アルブたちに立ち向かう構図は明確で面白い。
ブラドは上記の通り冷徹さもあるのですが誰彼問わず終始丁寧語なのも逆に空恐ろしさがある。
作者の画力が高く、どこか陰と湿気を思わせる絵柄が作品の内容に実にマッチ。
作中の人物は大げさなリアクションをせず淡白だけれども緻密な線によって描かれている。
それでいて読み疲れするほどのこってりした描写では無いためスルッと読めます。
紙では表紙にヴラド三世、裏表紙に彼が対抗する地主貴族たちが描かれています。
カバーを外すと黒地に銀の印刷で聖書風の装丁で実に渋い作り。
Kindle版では奥付が白地に変更されているものの裏表紙とカバー折り返しは収録。
残念ながらカバー下は再現されていませんが裏表紙があるだけマシでしょう。
ただしハルタコミックスの電書版は解像度が高めとは言え細かい線が潰れているため
可能ならば紙の方をお勧めします。
掲載誌ハルタでは年6回掲載で、単行本の続きは2018年3月15日発売のハルタに掲載予定です。
すなわち、単行本1巻を買えばすぐに連載に追いつくことも可能。
直近だと52号(3月)・54号(5月)・56号(7月)・57号(8月)に掲載予定。
ヴラド三世は後の壮年期の串刺し公やドラキュラの元となった人物というイメージが強いが
こちらは1456年の24歳ごろの青年期からスタートしている。
日本の漫画で若き日のヴラド三世から描いた漫画作品はほぼないのでは無いだろうか。
オスマン帝国とハンガリー王国に挟まれた地政学的に難しい位置の国のため政権が不安定。
そのため地主貴族の権力が強大化し、トップである公はお飾りである弱い立場だった。
ワラキア公として戴冠したヴラド三世が自国を守るため如何に貴族たちを排除していくか――
これがこの巻の大まかな流れとなります。
ワラキアの置かれた立場や主要人物のバックボーンに関しては適宜説明が展開。
クドさが無くわかり易い内容で詳細な歴史知識に乏しくとも楽しめる作りとなっています。
まだ敵対する貴族やオスマン帝国兵を串刺しにするような物理的苛烈さはありませんが、
知略を駆使し徐々に力を付け貴族たちに対抗していく中に冷徹さは見え隠れしています。
扱うテーマが公と貴族たちとの対立がメインとなっているため登場人物はほぼ男。
まだ髭も生やしていない若きヴラドやそのいとこシュテファン(後のモルダヴィア大公)たちといった
甘いマスクの登場人物が強大な権と財を有する老獪な貴族アルブたちに立ち向かう構図は明確で面白い。
ブラドは上記の通り冷徹さもあるのですが誰彼問わず終始丁寧語なのも逆に空恐ろしさがある。
作者の画力が高く、どこか陰と湿気を思わせる絵柄が作品の内容に実にマッチ。
作中の人物は大げさなリアクションをせず淡白だけれども緻密な線によって描かれている。
それでいて読み疲れするほどのこってりした描写では無いためスルッと読めます。
紙では表紙にヴラド三世、裏表紙に彼が対抗する地主貴族たちが描かれています。
カバーを外すと黒地に銀の印刷で聖書風の装丁で実に渋い作り。
Kindle版では奥付が白地に変更されているものの裏表紙とカバー折り返しは収録。
残念ながらカバー下は再現されていませんが裏表紙があるだけマシでしょう。
ただしハルタコミックスの電書版は解像度が高めとは言え細かい線が潰れているため
可能ならば紙の方をお勧めします。
掲載誌ハルタでは年6回掲載で、単行本の続きは2018年3月15日発売のハルタに掲載予定です。
すなわち、単行本1巻を買えばすぐに連載に追いつくことも可能。
直近だと52号(3月)・54号(5月)・56号(7月)・57号(8月)に掲載予定。
2020年10月22日に日本でレビュー済み
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事実は小説より奇なり。バルカン半島の込み入った歴史がわかりやすい!何より面白い
2018年9月8日に日本でレビュー済み
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今までずっと読みたかった、ブラド3世を主人公にした歴史伝記物漫画。
全体的に落ち着いた淡々とした雰囲気の渋い漫画。『イノサン』のような激しいオペラチックなところはない。
ルーマニアの言葉や15世紀当時のワラキアの政治システム、法律、歴史を調べた上で描いているところがすごいと思いました。
2度目にワラキア公になったばかりのま24歳のところから物語は始まる。
常にとなり同士のハンガリーやオスマントルコ帝国などの大国に内政干渉され、公の地位が不安定で、地主貴族の地位が公より上で、公が傀儡でしかなかったという厳しい現実。
どうやってブラド3世は公として道を切り開き、中央集権国家を作っていったのか。
何故、彼が串刺し公と呼ばれるようになっていったのか。
ドラキュラのモデルになった男の実像に迫る物語。
作者の視点と表現は極めて冷静です。
全体的に落ち着いた淡々とした雰囲気の渋い漫画。『イノサン』のような激しいオペラチックなところはない。
ルーマニアの言葉や15世紀当時のワラキアの政治システム、法律、歴史を調べた上で描いているところがすごいと思いました。
2度目にワラキア公になったばかりのま24歳のところから物語は始まる。
常にとなり同士のハンガリーやオスマントルコ帝国などの大国に内政干渉され、公の地位が不安定で、地主貴族の地位が公より上で、公が傀儡でしかなかったという厳しい現実。
どうやってブラド3世は公として道を切り開き、中央集権国家を作っていったのか。
何故、彼が串刺し公と呼ばれるようになっていったのか。
ドラキュラのモデルになった男の実像に迫る物語。
作者の視点と表現は極めて冷静です。
2020年3月7日に日本でレビュー済み
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ネット広告から試し読みして一目惚れで購入しちゃいました。
歴史知らなくても全然大丈夫、とても分かりやすく、歴史ドラマにのめり込むことが出来ます。
一国の君主なのにお飾りであり貴族に無下に扱われている主人公が、権謀を駆使して権力を強めていく様は、成り上がりモノのような痛快さがあります。
君主なのに成り上がり。
しかしお美しいですねえヴラド様。
現在、2巻まで読みましたが、丁寧口調なのに要所要所で暗黒モードスイッチ入るヴラド様が素敵すぎてたまりません。
ひたすら権力闘争している渋い物語ですが、ヴラド様の素敵さだけで女性にも推せます!
歴史知らなくても全然大丈夫、とても分かりやすく、歴史ドラマにのめり込むことが出来ます。
一国の君主なのにお飾りであり貴族に無下に扱われている主人公が、権謀を駆使して権力を強めていく様は、成り上がりモノのような痛快さがあります。
君主なのに成り上がり。
しかしお美しいですねえヴラド様。
現在、2巻まで読みましたが、丁寧口調なのに要所要所で暗黒モードスイッチ入るヴラド様が素敵すぎてたまりません。
ひたすら権力闘争している渋い物語ですが、ヴラド様の素敵さだけで女性にも推せます!
2020年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長谷川哲也著ナポレオンと切り口が似ていて気に入っている方なら同じように楽しめると思う。
ただこちらの方が繊細だから逆はどうか分かりません。
1カット1カットの構図や表情やセリフに一人一人の重臣たちの立場や考え方や過去などが反映されていて
魅入るように繰り返し1シーンを読み込んだりしてしまう。
スクリーントーンが少なく細い線で描かれた絵はもう少しシャープにコントラストも出して決めてくれたら絵も感激なんだけどなと贅沢な希望も。
ストーリーが抜群でこんなに詳細な記録残っているんだろうかと思うけれどどうなんだろう?
想像で描き切ったのなら作者の構想力は天才ですね。
中でも当時の公と貴族と商人の関係をわかりやすく描いている所は勉強にもなります。
ただこちらの方が繊細だから逆はどうか分かりません。
1カット1カットの構図や表情やセリフに一人一人の重臣たちの立場や考え方や過去などが反映されていて
魅入るように繰り返し1シーンを読み込んだりしてしまう。
スクリーントーンが少なく細い線で描かれた絵はもう少しシャープにコントラストも出して決めてくれたら絵も感激なんだけどなと贅沢な希望も。
ストーリーが抜群でこんなに詳細な記録残っているんだろうかと思うけれどどうなんだろう?
想像で描き切ったのなら作者の構想力は天才ですね。
中でも当時の公と貴族と商人の関係をわかりやすく描いている所は勉強にもなります。
2020年7月8日に日本でレビュー済み
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乙嫁からこの漫画を知り、ドハマりしてしまった。
次巻出るのが待ち遠しくて仕方がない。
話の運びや緻密な絵と表情が凄い。
次巻出るのが待ち遠しくて仕方がない。
話の運びや緻密な絵と表情が凄い。
2018年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大人向けの漫画はあまり読んだことがありませんが、良いと思ったところを挙げておきます。
・絵が上手い。緻密な絵で漫画的なデフォルメは控えめです。よく動く華やかな画面が好きな人はちょっと寂しく感じるかも。寂しいといえば女性がほとんど出てきません。
・よく調べてある(?)。詳しい……のだと思います。たぶん。ホームレスを集めて焼く逸話など巧みに処理してあって、主人公に反感を持ちにくい形になっています。こういうのは他ではあまり見たことがないと思う。参考図書が知りたい……
ちなみに、主人公が超ーーーポーカーフェイスです。ほとんど喋らない。
あと貴族は敵っぽい感じですが何かよく分かりません。欲深い、我が強い、日和見みたいなイメージは何となく伝わってきますが。先生が舐められてる学級会みたいだなとちょっと思いました。でも何であんなに偉そうなのかとか、そういうのは特に理由がなさそう。政治ってこういうものなのかな?
なのでこの漫画を読んで感動するかとか、スッキリするかと言えばしないかも。
でもとにかく続きが読みたいので高評価です。二巻も期待しています。
・絵が上手い。緻密な絵で漫画的なデフォルメは控えめです。よく動く華やかな画面が好きな人はちょっと寂しく感じるかも。寂しいといえば女性がほとんど出てきません。
・よく調べてある(?)。詳しい……のだと思います。たぶん。ホームレスを集めて焼く逸話など巧みに処理してあって、主人公に反感を持ちにくい形になっています。こういうのは他ではあまり見たことがないと思う。参考図書が知りたい……
ちなみに、主人公が超ーーーポーカーフェイスです。ほとんど喋らない。
あと貴族は敵っぽい感じですが何かよく分かりません。欲深い、我が強い、日和見みたいなイメージは何となく伝わってきますが。先生が舐められてる学級会みたいだなとちょっと思いました。でも何であんなに偉そうなのかとか、そういうのは特に理由がなさそう。政治ってこういうものなのかな?
なのでこの漫画を読んで感動するかとか、スッキリするかと言えばしないかも。
でもとにかく続きが読みたいので高評価です。二巻も期待しています。