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新数学スタンダード演習 2018年 04 月号 [雑誌]: 大学への数学 増刊 雑誌 – 2018/3/31

4.5 5つ星のうち4.5 3個の評価

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B07BF39RLX
  • 出版社 ‏ : ‎ 東京出版 (2018/3/31)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/3/31
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 3個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年4月10日に日本でレビュー済み
 書斎で勉強する息子の算数・数学の勉強をみる傍ら、私自身も脳トレの一環として数学の再学習にとりかかりました。数学を離れて25年近くたちましたが1年半で高校数学の範囲までは再学習でき、今では息子が月刊誌中学への算数・高校への数学を読んでいる一方で、私は大学への数学を読みながら思考力・発想力強化をし、のんびりと数学を楽しんでいる身です。大学への数学では学力コンテストにも応募でき、ランキングに名前が載るくらいの数学力が回復しました。そんな背景の読者としてのレビューと思って読み流してください。

 じっくりと2周解き終えての感想です。まずは昨年分と内容の変更はありません。変わっているのは広告部分のみです。まあ一部の誤植が訂正されていました。昨年分を持っていれば買い直しの必要はないですね。

 余談になりますが、新数学スタンダード演習は私が受験生の頃にはなかった位置づけの演習書です。私が受験生の頃は日々の演習だった様な気がします。読者層としては教科書および傍用問題集を終え、標準的な入試問題の演習を開始するくらいのレベルの人達になるかと思います。

 この新数学スタンダード演習は月刊誌大学への数学の日々の演習と同レベルの問題が収録されています。全体で約250問ですね。数式の取り扱い・集合と論理・数列などからベクトル・微分法・積分法まで、全13章に分けられています。数学I・II・A・Bにおいてデータ分析以外の分野がほぼ網羅されています。問題のレベルとしては入試の標準レベル(大学への数学で言うところのBレベル、つまり本番ではこれが解けないと厳しいレベル)が8割以上を占めており、残りはAレベルとCレベルが半々といったところでしょうか。つまり大部分の問題が制限時間内に解けるようになることが受験生にとっては目標となるわけですね。

 個人的には図形と整数およびベクトルの分野で難しめの問題(それでもCレベルまでですが・・・)が含まれていますが、他は比較的サクサクとこなしていける標準(〜やや難)レベルに感じました。中でも微分・積分はどうしても数IIIがある分、数IIの範囲に限定すると易しめになるのでしょうね。また確率や場合の数はもう少し難しめの問題を採用してもよい様に感じます。受験生であれば1周目は何とか時間をかけてでも踏ん張り、自力で考えて解ききっていく訓練としても使用できますし、2周目以降にはサクサクと解いていけるレベルまで反復練習していくとよいのではないでしょうか。

 解説は自然な解法でかなり分かりやすく、一般的な解き方を紹介するだけにとどまらず、目から鱗的なエレガントな解き方も紹介してくれています。難関大学を目指す理系学生も(通過点なのでしょうが)十分に満足できる内容でしょう。もちろん記述試験が課される文系学生にとっては(一橋大や東大など難問が出るところを除き)ここまでやれば十分というレベルです。しかし、途中計算やある程度省略されていたり、着眼点や式変形・図形のとらえ方において、ある程度基礎知識や技術があることが前提として記載されているところも多々あり、教科書および傍用問題集で十分な基礎知識・基礎力がないと理解不能に陥ってしまう可能性があります。この点は注意が必要でしょう。使い方を間違うと時間を大きくロスします。

 同等の参考書に同社の1対1シリーズがあります。この新数学スタンダード演習と比較すると同レベルないし、こちらの方がやや難しいくらいかと感じました。その理由です。まず1対1シリーズはチャートや標準問題精講シリーズと同様に、例題・問題の上にアポロニウスの円とか重複順列などといったテーマが記載されてしまっています。そして例題の下にある演習問題も当然同じテーマです。問題を解く上ではこれは大きなヒントになります。つまり解き方というか方向性がすでに与えられているわけです。一方この新数学スタンダード演習では分野分けこそされていますが、問題が羅列されているだけで詳細なテーマは解説を見るまで分かりません。つまり方向性を示すヒントがないのです。一般に模擬試験や入試問題はこうした形で出ます。この点では問題演習の本としてはとても大切かと思います。

 分野ごとにそしてその分野の重要なテーマごとに勉強し理解し練習し、そして実力を積み上げていく過程においては1対1シリーズ・チャートや標準問題精講シリーズがよいと思います。今の時点で学んでいることのテーマが明確になっているからです。その次のステップとしてはやはりこの本になるのでしょう。つまり数学の勉強時期次第で参考書の選び方も違ってくるということになります。

 この問題集をやり終える(2周はしたい!)と東大や京大・阪大あるいは単科医科大学のような一部の難問出題校を除いては十分に対応できるレベルまで達することでしょう。もちろん理系は数学IIIスタンダード演習もやるべきでしょう。数学を得点源にしたければ、この上の問題集新数学演習もやりましょう。ただし、新数学スタンダード演習はそれほど難しくなく、サクサクとこなしていくことができます(そうでないと時間制限のある入試では対応できないわけで・・・)が、新数学演習は一筋縄では行かない問題が多く時間がかかりますよ。でも一筋縄では行かない問題を時間をかけて解きほぐすのも楽しみの一つであり、そうした過程や練習が数学力向上の秘訣でもあると思います。

 さてこの問題集ですが、一部小改定されている部分を除いては2000年前半の問題が中心であり、さすがに問題が古くさくなっている感じです。演習価値のある良問は時を経ても色あせないという理論はあるのでしょうが、そろそろ新数学演習のように全面改定(一部差し替えではなく・・・)してもよい時期に来ているのではないでしょうか。期待してます。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
問題の質、量ともに申し分ない。プラチカや上級問題精講と比べても良い参考書。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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