すてきなお話でした。
6巻越えるとだれるマンガが多いですが、このお話は最後まで読んで、良かったです。
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恋は雨上がりのように(10) (ビッグコミックス) Kindle版
橘あきら17歳。高校2年生。
ガーデンで過ごした大晦日から年が明け大雪の元旦。
部屋で一人黙々とペンを走らせる店長。
編み上げたマフラーを下げあきらは傘をさし、家を発つ。
「きっと、すぐやみますよ。」
あの出会いの日から季節はめぐり、二人が雨上がりの空に描くのは―――
『恋は雨上がりのように』ついに完結――!
ガーデンで過ごした大晦日から年が明け大雪の元旦。
部屋で一人黙々とペンを走らせる店長。
編み上げたマフラーを下げあきらは傘をさし、家を発つ。
「きっと、すぐやみますよ。」
あの出会いの日から季節はめぐり、二人が雨上がりの空に描くのは―――
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登録情報
- ASIN : B07CC4VBJH
- 出版社 : 小学館 (2018/4/27)
- 発売日 : 2018/4/27
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 44197 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 203ページ
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アニメ → 映画 → コミック1巻〜最終巻 まで
一気に通してしまいました笑
アニメ ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ (このエンディングもキレイでgood)
映画 ⭐︎⭐︎⭐︎ (微笑ましいが笑)
コミック ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ (感動の涙)
アニメや映画には、出てこなかった言葉ですが
この10巻であきらが「雨宿りしてただけだよ。もう大丈夫」と母にいうところで
やっぱりそういう(人生の雨宿りの)お話だったんだな〜と思いました。
改めてタイトルと一巻を見直しても、そういう物語の始まりだったのを感じます。
居心地の良い(こわくない)場所を出ていくには、いこうと思える理由、タイミング、
覚悟、悩んだり考えたりする時間が必要なんだと思います。
違った考えや常識を持つ二人が出会い、恋し、ぶつかり、理解し、尊敬し
それぞれから色々なことを学び、それぞれの勇気の源になりました。
いよいよ機が熟す頃合となり、近藤があきらの(自分の)背中を押しました。
もし今この時に送り出さないと、きっとあきらに後悔させることになるし、送り出さなかった
自分自身の行いをも悔やみ続けることになるだろうと近藤は考えたんじゃないでしょうか。
近藤はあきらが雨の中より青空の下の方が似合っていて、あきらも心の底ではそれを望んでいることを
よくよくわかっていたんですね!相手への想いを感じる日傘のプレゼントでした。
恋が叶ったのか叶っていないのかという話しは別として、今二人は雨上がりの空のように
爽やかな気持ちで前に進んでいると思います。
この先、二人がどうなるかは勝手に考えさせてもらいます笑
冴えない、どこにでもいる、すてきなおじさんを描いていただきました著者に感謝です。
一気に通してしまいました笑
アニメ ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ (このエンディングもキレイでgood)
映画 ⭐︎⭐︎⭐︎ (微笑ましいが笑)
コミック ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ (感動の涙)
アニメや映画には、出てこなかった言葉ですが
この10巻であきらが「雨宿りしてただけだよ。もう大丈夫」と母にいうところで
やっぱりそういう(人生の雨宿りの)お話だったんだな〜と思いました。
改めてタイトルと一巻を見直しても、そういう物語の始まりだったのを感じます。
居心地の良い(こわくない)場所を出ていくには、いこうと思える理由、タイミング、
覚悟、悩んだり考えたりする時間が必要なんだと思います。
違った考えや常識を持つ二人が出会い、恋し、ぶつかり、理解し、尊敬し
それぞれから色々なことを学び、それぞれの勇気の源になりました。
いよいよ機が熟す頃合となり、近藤があきらの(自分の)背中を押しました。
もし今この時に送り出さないと、きっとあきらに後悔させることになるし、送り出さなかった
自分自身の行いをも悔やみ続けることになるだろうと近藤は考えたんじゃないでしょうか。
近藤はあきらが雨の中より青空の下の方が似合っていて、あきらも心の底ではそれを望んでいることを
よくよくわかっていたんですね!相手への想いを感じる日傘のプレゼントでした。
恋が叶ったのか叶っていないのかという話しは別として、今二人は雨上がりの空のように
爽やかな気持ちで前に進んでいると思います。
この先、二人がどうなるかは勝手に考えさせてもらいます笑
冴えない、どこにでもいる、すてきなおじさんを描いていただきました著者に感謝です。
2021年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恋は雨上がりの空のように
ちょうど主人公のあきらの誕生日にコメントしたいなと思い駄文を書き連ねてみたいと思います。
連載終了から3年が経っていましたが、web広告を見て恋雨に出会い、駆け足で1巻から10巻まで読みました。結末には色々な意見があるようですが、冷静になってアウトロダクション含めて隅々までよく読んでみると、他の方もコメントされているように決して悲しい結末ではなく、二人の未来に希望と期待を持てる結末であることがよく分かります。あきらと店長は別れたというよりも、一時的に重なっていたがそもそも進むベクトルの違う二人は、お互いの未来のために「離れた」とも言えます。
以下、特に10巻の内容を見て感じた思った私なりの考えを書き連ねてみます。
◆「店長への手紙」
77話冒頭のやり取りを見ると、店長への好意を示した言葉が書かれていると推測出来ます。
が、「今、読むんですか?」とあきらが照れながら言っていることから、
目の前で読んで欲しくない内容が書かれているとも推測出来ます。
単に純粋な好意を伝えたいならすでに何度も直接告白していますから、
好意を伝えること自体はそれほど嫌でも恥ずかしくもなく(でも恥ずかしいといえば恥ずかしいかも)、
そんな状況にも関わらず敢えて手紙という形で伝えたい想いがあるということは、
好意を示す言葉だけでなく、
これまでの感謝の想いと今後に向けた決意などこれまでに店長に伝えていない言葉も
添えられている手紙だと思います。(ツバメで封をしていることからも)
店長の作品を読みたいは少し違うかなと思いました。
店長が小説を書こうとしていることを知ったのは手紙を渡したその日ですので。
◆「戻ってしまったらきっと、帰せなくなる」
これは言葉のとおり、あきらを元の陸上の世界に帰せなくなる、ということでしょう。
戻ると、例えば恋人同士にはならなくても、心地良いガーデンでの幸せに浸かってしまいますから。
◆「君にもあるんじゃないのか?待たせたままの・・・季節の続きが。」
この時のこの言葉で、古葉書のことを思い出し、陸上のことを忘れられないのなら
無理に忘れなくて良いとあきらは気付いたのでしょう。
そして、同時に店長にも待たせたままの季節の続きがあると認識しそれが小説を書くことだと
心の片隅で気付きます。しかし、まだこの時点では自分(店長)のことも忘れられないなら
忘れなくてよい、とは思っていないと思います。
◆「きょ、今日の店長、なんか変ですっ!」
いつも以上に文学的な言葉を多用し、自分に対し好意的な言葉を用いる店長に動揺するあきら。
いつも自分の一方的な片思いで想いは受け止められていないと思っていたから、
余計に変だと思ったのでしょう。
◆「・・・今日のこと、俺 きっと一生忘れないんだろうな。」
◆「あたしも・・・あたしも忘れません!」
◆「いや~橘さんは忘れるよ~」
◆「忘れません!絶対絶対忘れませんッ!!」
◆「いいんだよ。橘さんは忘れたっていいんだ。」
店長と同じ想いでありたいがため、対抗して忘れないと置いていかれたくないとの思いから
声を上げるあきらに見えます。
でも店長はあくまで大人。未来あるあきらが自分への想いに縛られることなく、
未来を生きて欲しいから、忘れたくないことは無理に忘れなくて良いけど、
でも忘れたっていいんだと伝えていると思います。
あきらの感情を否定せず、優しく諭す店長はやはり大人です。
この場面から将来的にあきらが店長のことを忘れるようになると捉えることも出来ますが、
最終回とアウトロダクションの時点では、あきらの心の中に店長の存在は強く残っており、
かつまだ想いは消えていないと受け取れる描写がありますので、
原作終了時点での二人はこのやり取りどおりお互いを忘れなくて良い存在として
認識しているということになるでしょう。
◆「折りたたみ傘?ありがとうございます・・・!じゃあ店長、また・・・ガーデンでっ!」
◆「ザアアアア・・・・・・・・・・(店長が何かを伝えた)」
まさかプレゼントを貰えるとは思えず、少しドキッとしながらもそれを嬉しく思うあきら。
敢えてどんな傘かは言わなかった店長。それは開けてのお楽しみということでしょうか。
陸上への思いを取り戻しながらも、店長への想いも両立しようとしたけど・・・
おそらくそれは出来ないと店長は思ったため、ガーデンという庭からあきらが巣立つための
言葉を伝えたのでしょう。
他の方のコメントにもあるように、季節が巡ったらまたお会いいたしませう、が合うと思います。
二人の表情からして、バイトはクビ!とかではないと思います(笑)
去っていく店長の車を見送る描写からも、古葉書をプレゼントされたことと、
そこに書かれていた言葉を思い出しながら、店長が遠ざかっていく姿を見ていたのでしょう。
二人の運命の歯車が廻り始めたデジャブの場面が店長視点で描かれていますが、
もしかすると、最後に伝えた言葉はこの場面で店長が伝えた、きっと、すぐやみますよ。に相当する
言葉の可能性もあるかもしれません。あきらは傘のプレゼントとその言葉でガーデンでの雨やどりは
必要無いことを認識し戻るべき世界に戻る決意をしたと受け取れます。
◆「雨やどりしてただけだよ。もう大丈夫。」
店長から背中を押されたことで戻るべき世界に戻る決意をしたあきら。
自分がいるべき場所がどこなのか、どこであるべきかを強く認識した場面だと思います。
ちょっと寂しさも混じった笑顔でもあります。
◆「あの人だって同じはず」
この言葉を発した時の表情、目はいつも店長を真剣に見つめていた時の表情、目と同じです。
(作中では「ゴミを見るような目」と形容されていたが、当の本人はまったくそう思っていないあの目)
つまり、過去の自分を越える時に過去の自分ではなく店長を見ていたと受け取れます。
ただもうガーデンという庭から飛び立ったのだから「店長」とは呼ばないし、呼べない。
なぜ「同じはず」と断定に近い表現をしたのか。陸上という夢の路に戻り進み始めた自分と
まだ小説家という夢の路に戻ろうとしている途中の店長が同じと思ったのか・・・
あの正月の日のやり取りで店長と自分が同じ思いであると悟ったのかも。
少なくとも店長のことを忘れていないことが読み取れます。
作中で店長が小説を書き続けようとしていることを知ったのは最後のあの一日です。
あの一日のことを半年以上も忘れずに思い続けていたわけです。
あの日に起きた出来事、やり取りの思い出は消えていないんです。
◆「日傘と笑顔」
さり気なく傘をさしていましたが、さす前に発した「これ、ただの傘じゃないの。」という
あきらの言葉。何気ない言葉のようにも思えますが、あきらにとっては
何物にも代え難い日傘なのでしょう。
ただの傘ではなくて、自分にとっては特別な傘なんだと。
自分を雨宿りから日の射す世界に戻してくれた店長の
プレゼントなのだから。店長はあきらが青空の世界に戻ってもそこは眩し過ぎる世界だから
きっと日傘が必要だと思って、日傘をプレゼントしたと思います。
一方のあきらは自分の戻りたい世界に戻ってきたけど、もう雨宿りは必要ないと思っているけど、
それでも、店長が必要なんだと無意識、いや心の中で意識的に想い続けているので
傘を差したような気がします。傘をさす前、正月の日に店長からプレゼントとして傘を受け取り、
その封を開けたときのあきらの気持ち。
作中で描かれることはありませんでしたが、折り畳み傘だと思っていたが実は違った。日傘だった。
こんなプレゼントをする店長を忘れることなんてあるでしょうか。
単純な感謝や恋など超越したいろいろな感情が渦巻いていたでしょう。
いままでの一方的な片思いがいかに浅はかだったんだろうと。
このあたりで、あの正月のやり取りから数か月経った夏の日あたりから、
「忘れらないのなら無理に忘れなくて良い」存在として店長を意識しているような気がします。
◆「アウトロダクションで見せた笑顔と最終シーン」
あきらが心の底から喜んでいるときにしか見せない笑顔が描かれています。
自分が選択したことに対してなんら後悔がないことが伺えます。
あと、以外にも触れている方があまりいないのですが、あきらの右足をよく見ると
アンクレットがうっすら描かれています。
鎖線のように描かれているので、過去の思い出としていずれ消えていくことを暗示しているようにも
見えますが、私は違うのではないかと思っています。ここで思い出して欲しいのです。
あきらがアンクレットを右足に着け始めたときのことを。
通常、アンクレットはゲン担ぎの意味合いが大きく、ここの描写もアキレス健断裂を
もう引き起こさない、ユイとの友情を大切に、との意味として受け取っている方が多いと思います。
でも4巻であきらがアンクレットを着け始めた時に願っていたことは、
アキレス健が断裂しないようにでも、ユイとの友情を大切にでもありません。
店長との仲が友情から恋人に変わることを願って着け始めているのです。
つまり、最終巻のさらに最終であるアウトロダクションの時点でも店長のことが心に残っている、
まだ想いは諦めていないとみることができるのです。
あきらを送り出した店長も実はシーグラスとしおりを職場に置いたままです。
結局のところ二人はお互いを忘れない存在として、無意識に想い続けているのではないかと思います。
妄想ばかりの長文でお見苦しいですが、当たらずとも遠からずという感じかなあと・・・
全体的に見て羅生門を意識されているのはあきらかですが、
結末を連載と単行本で意図的に変えている点も同じです。
これについても賛否両論があるみたいですが、
こうあるべき、これしかないと言い切らない終わり方があってもいいなと思います。
原作者の眉月さんは自分と学校等は全然違いますが同じ年であることが分かり、作中で言ういわゆる「同級生」とも言えるのですが、
同じ年齢の方が大衆に媚びず、本当に良い結末を、さわやかに描いてくれて、
またそういう作品に出逢わせてくれて感謝しています。
ちょうど主人公のあきらの誕生日にコメントしたいなと思い駄文を書き連ねてみたいと思います。
連載終了から3年が経っていましたが、web広告を見て恋雨に出会い、駆け足で1巻から10巻まで読みました。結末には色々な意見があるようですが、冷静になってアウトロダクション含めて隅々までよく読んでみると、他の方もコメントされているように決して悲しい結末ではなく、二人の未来に希望と期待を持てる結末であることがよく分かります。あきらと店長は別れたというよりも、一時的に重なっていたがそもそも進むベクトルの違う二人は、お互いの未来のために「離れた」とも言えます。
以下、特に10巻の内容を見て感じた思った私なりの考えを書き連ねてみます。
◆「店長への手紙」
77話冒頭のやり取りを見ると、店長への好意を示した言葉が書かれていると推測出来ます。
が、「今、読むんですか?」とあきらが照れながら言っていることから、
目の前で読んで欲しくない内容が書かれているとも推測出来ます。
単に純粋な好意を伝えたいならすでに何度も直接告白していますから、
好意を伝えること自体はそれほど嫌でも恥ずかしくもなく(でも恥ずかしいといえば恥ずかしいかも)、
そんな状況にも関わらず敢えて手紙という形で伝えたい想いがあるということは、
好意を示す言葉だけでなく、
これまでの感謝の想いと今後に向けた決意などこれまでに店長に伝えていない言葉も
添えられている手紙だと思います。(ツバメで封をしていることからも)
店長の作品を読みたいは少し違うかなと思いました。
店長が小説を書こうとしていることを知ったのは手紙を渡したその日ですので。
◆「戻ってしまったらきっと、帰せなくなる」
これは言葉のとおり、あきらを元の陸上の世界に帰せなくなる、ということでしょう。
戻ると、例えば恋人同士にはならなくても、心地良いガーデンでの幸せに浸かってしまいますから。
◆「君にもあるんじゃないのか?待たせたままの・・・季節の続きが。」
この時のこの言葉で、古葉書のことを思い出し、陸上のことを忘れられないのなら
無理に忘れなくて良いとあきらは気付いたのでしょう。
そして、同時に店長にも待たせたままの季節の続きがあると認識しそれが小説を書くことだと
心の片隅で気付きます。しかし、まだこの時点では自分(店長)のことも忘れられないなら
忘れなくてよい、とは思っていないと思います。
◆「きょ、今日の店長、なんか変ですっ!」
いつも以上に文学的な言葉を多用し、自分に対し好意的な言葉を用いる店長に動揺するあきら。
いつも自分の一方的な片思いで想いは受け止められていないと思っていたから、
余計に変だと思ったのでしょう。
◆「・・・今日のこと、俺 きっと一生忘れないんだろうな。」
◆「あたしも・・・あたしも忘れません!」
◆「いや~橘さんは忘れるよ~」
◆「忘れません!絶対絶対忘れませんッ!!」
◆「いいんだよ。橘さんは忘れたっていいんだ。」
店長と同じ想いでありたいがため、対抗して忘れないと置いていかれたくないとの思いから
声を上げるあきらに見えます。
でも店長はあくまで大人。未来あるあきらが自分への想いに縛られることなく、
未来を生きて欲しいから、忘れたくないことは無理に忘れなくて良いけど、
でも忘れたっていいんだと伝えていると思います。
あきらの感情を否定せず、優しく諭す店長はやはり大人です。
この場面から将来的にあきらが店長のことを忘れるようになると捉えることも出来ますが、
最終回とアウトロダクションの時点では、あきらの心の中に店長の存在は強く残っており、
かつまだ想いは消えていないと受け取れる描写がありますので、
原作終了時点での二人はこのやり取りどおりお互いを忘れなくて良い存在として
認識しているということになるでしょう。
◆「折りたたみ傘?ありがとうございます・・・!じゃあ店長、また・・・ガーデンでっ!」
◆「ザアアアア・・・・・・・・・・(店長が何かを伝えた)」
まさかプレゼントを貰えるとは思えず、少しドキッとしながらもそれを嬉しく思うあきら。
敢えてどんな傘かは言わなかった店長。それは開けてのお楽しみということでしょうか。
陸上への思いを取り戻しながらも、店長への想いも両立しようとしたけど・・・
おそらくそれは出来ないと店長は思ったため、ガーデンという庭からあきらが巣立つための
言葉を伝えたのでしょう。
他の方のコメントにもあるように、季節が巡ったらまたお会いいたしませう、が合うと思います。
二人の表情からして、バイトはクビ!とかではないと思います(笑)
去っていく店長の車を見送る描写からも、古葉書をプレゼントされたことと、
そこに書かれていた言葉を思い出しながら、店長が遠ざかっていく姿を見ていたのでしょう。
二人の運命の歯車が廻り始めたデジャブの場面が店長視点で描かれていますが、
もしかすると、最後に伝えた言葉はこの場面で店長が伝えた、きっと、すぐやみますよ。に相当する
言葉の可能性もあるかもしれません。あきらは傘のプレゼントとその言葉でガーデンでの雨やどりは
必要無いことを認識し戻るべき世界に戻る決意をしたと受け取れます。
◆「雨やどりしてただけだよ。もう大丈夫。」
店長から背中を押されたことで戻るべき世界に戻る決意をしたあきら。
自分がいるべき場所がどこなのか、どこであるべきかを強く認識した場面だと思います。
ちょっと寂しさも混じった笑顔でもあります。
◆「あの人だって同じはず」
この言葉を発した時の表情、目はいつも店長を真剣に見つめていた時の表情、目と同じです。
(作中では「ゴミを見るような目」と形容されていたが、当の本人はまったくそう思っていないあの目)
つまり、過去の自分を越える時に過去の自分ではなく店長を見ていたと受け取れます。
ただもうガーデンという庭から飛び立ったのだから「店長」とは呼ばないし、呼べない。
なぜ「同じはず」と断定に近い表現をしたのか。陸上という夢の路に戻り進み始めた自分と
まだ小説家という夢の路に戻ろうとしている途中の店長が同じと思ったのか・・・
あの正月の日のやり取りで店長と自分が同じ思いであると悟ったのかも。
少なくとも店長のことを忘れていないことが読み取れます。
作中で店長が小説を書き続けようとしていることを知ったのは最後のあの一日です。
あの一日のことを半年以上も忘れずに思い続けていたわけです。
あの日に起きた出来事、やり取りの思い出は消えていないんです。
◆「日傘と笑顔」
さり気なく傘をさしていましたが、さす前に発した「これ、ただの傘じゃないの。」という
あきらの言葉。何気ない言葉のようにも思えますが、あきらにとっては
何物にも代え難い日傘なのでしょう。
ただの傘ではなくて、自分にとっては特別な傘なんだと。
自分を雨宿りから日の射す世界に戻してくれた店長の
プレゼントなのだから。店長はあきらが青空の世界に戻ってもそこは眩し過ぎる世界だから
きっと日傘が必要だと思って、日傘をプレゼントしたと思います。
一方のあきらは自分の戻りたい世界に戻ってきたけど、もう雨宿りは必要ないと思っているけど、
それでも、店長が必要なんだと無意識、いや心の中で意識的に想い続けているので
傘を差したような気がします。傘をさす前、正月の日に店長からプレゼントとして傘を受け取り、
その封を開けたときのあきらの気持ち。
作中で描かれることはありませんでしたが、折り畳み傘だと思っていたが実は違った。日傘だった。
こんなプレゼントをする店長を忘れることなんてあるでしょうか。
単純な感謝や恋など超越したいろいろな感情が渦巻いていたでしょう。
いままでの一方的な片思いがいかに浅はかだったんだろうと。
このあたりで、あの正月のやり取りから数か月経った夏の日あたりから、
「忘れらないのなら無理に忘れなくて良い」存在として店長を意識しているような気がします。
◆「アウトロダクションで見せた笑顔と最終シーン」
あきらが心の底から喜んでいるときにしか見せない笑顔が描かれています。
自分が選択したことに対してなんら後悔がないことが伺えます。
あと、以外にも触れている方があまりいないのですが、あきらの右足をよく見ると
アンクレットがうっすら描かれています。
鎖線のように描かれているので、過去の思い出としていずれ消えていくことを暗示しているようにも
見えますが、私は違うのではないかと思っています。ここで思い出して欲しいのです。
あきらがアンクレットを右足に着け始めたときのことを。
通常、アンクレットはゲン担ぎの意味合いが大きく、ここの描写もアキレス健断裂を
もう引き起こさない、ユイとの友情を大切に、との意味として受け取っている方が多いと思います。
でも4巻であきらがアンクレットを着け始めた時に願っていたことは、
アキレス健が断裂しないようにでも、ユイとの友情を大切にでもありません。
店長との仲が友情から恋人に変わることを願って着け始めているのです。
つまり、最終巻のさらに最終であるアウトロダクションの時点でも店長のことが心に残っている、
まだ想いは諦めていないとみることができるのです。
あきらを送り出した店長も実はシーグラスとしおりを職場に置いたままです。
結局のところ二人はお互いを忘れない存在として、無意識に想い続けているのではないかと思います。
妄想ばかりの長文でお見苦しいですが、当たらずとも遠からずという感じかなあと・・・
全体的に見て羅生門を意識されているのはあきらかですが、
結末を連載と単行本で意図的に変えている点も同じです。
これについても賛否両論があるみたいですが、
こうあるべき、これしかないと言い切らない終わり方があってもいいなと思います。
原作者の眉月さんは自分と学校等は全然違いますが同じ年であることが分かり、作中で言ういわゆる「同級生」とも言えるのですが、
同じ年齢の方が大衆に媚びず、本当に良い結末を、さわやかに描いてくれて、
またそういう作品に出逢わせてくれて感謝しています。
2021年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恋愛について、年をとってみて初めて気付いたことがある。
振られたことは特にダメージになっていないのだ。
むしろ、自分から手放さなければならなかった恋の方が記憶に残る。
当方、店長より年上の爺であるが、振られたことを数えれば両手に余る。
「軽くジャブを打ったら、いきなりアッパーカットを食らった」のを含めたら
足の指を使っても足らない。もはやどれもが笑い話でしかない。
恨みたい相手なんか、一人もいない。
手放した恋は一つ二つだが、しかし心の底にしっかりと残っている。
第81話から。適宜間引いている。
店長「…今日のこと、俺、きっと一生忘れないんだろうな。」
あきら「絶対絶対忘れませんっ!!」
店長「橘さんは忘れたっていいんだ。」
この後に、「俺が覚えているから」というセリフが飲み込まれている。
この言葉は、相手に対して永遠に続く愛の告白なのではないか。
いくつかのレビューで指摘されているように、これで終わるのはどうか、
相思相愛なんだから最後までやれよ、という感想も理解できる。
現実なら、大雪の日、駅からアパートまで帰ってきて、
その後、二人は結ばれる……という結論を期待する。
少なくとも、抱きしめてキスくらいはするだろう。
それはそれで、あきらにとっては一つの幸せだろう。
しかし、店長はその幸せを与えることによって、
別の幸せをあきらが失ってしまうことを嫌った。
自分とあきらが結ばれることによって、あきらが失ってしまう幸せこそが、
彼女にとって本来的なものではないか。
店長はそう考えたのかもしれない。
以下余談。
店長が飲み込んだ(と私が勝手に思っている)「俺が覚えているから」というセリフは、奥瀬サキの『低俗霊狩り』に出てくる主人公、流香魔魅が霊を成仏させる時に言う「私が覚えておいてあげるから」とかぶる。
また、相思相愛ながら、年上が年下の将来を慮って身を引くのは、リヒャルト・シュトラウスの歌劇『薔薇の騎士』にも見られる。おそらく普遍的なテーマだろう。このオペラの伯爵夫人と店長が同じ立場になる。オクタヴィアンにあたる恋敵が加瀬だったのかもしれないが、義理の姉とのエピソードが出てきて、すぐに物語の背景に沈んでしまった(こっちは結ばれたかもしれない)。
振られたことは特にダメージになっていないのだ。
むしろ、自分から手放さなければならなかった恋の方が記憶に残る。
当方、店長より年上の爺であるが、振られたことを数えれば両手に余る。
「軽くジャブを打ったら、いきなりアッパーカットを食らった」のを含めたら
足の指を使っても足らない。もはやどれもが笑い話でしかない。
恨みたい相手なんか、一人もいない。
手放した恋は一つ二つだが、しかし心の底にしっかりと残っている。
第81話から。適宜間引いている。
店長「…今日のこと、俺、きっと一生忘れないんだろうな。」
あきら「絶対絶対忘れませんっ!!」
店長「橘さんは忘れたっていいんだ。」
この後に、「俺が覚えているから」というセリフが飲み込まれている。
この言葉は、相手に対して永遠に続く愛の告白なのではないか。
いくつかのレビューで指摘されているように、これで終わるのはどうか、
相思相愛なんだから最後までやれよ、という感想も理解できる。
現実なら、大雪の日、駅からアパートまで帰ってきて、
その後、二人は結ばれる……という結論を期待する。
少なくとも、抱きしめてキスくらいはするだろう。
それはそれで、あきらにとっては一つの幸せだろう。
しかし、店長はその幸せを与えることによって、
別の幸せをあきらが失ってしまうことを嫌った。
自分とあきらが結ばれることによって、あきらが失ってしまう幸せこそが、
彼女にとって本来的なものではないか。
店長はそう考えたのかもしれない。
以下余談。
店長が飲み込んだ(と私が勝手に思っている)「俺が覚えているから」というセリフは、奥瀬サキの『低俗霊狩り』に出てくる主人公、流香魔魅が霊を成仏させる時に言う「私が覚えておいてあげるから」とかぶる。
また、相思相愛ながら、年上が年下の将来を慮って身を引くのは、リヒャルト・シュトラウスの歌劇『薔薇の騎士』にも見られる。おそらく普遍的なテーマだろう。このオペラの伯爵夫人と店長が同じ立場になる。オクタヴィアンにあたる恋敵が加瀬だったのかもしれないが、義理の姉とのエピソードが出てきて、すぐに物語の背景に沈んでしまった(こっちは結ばれたかもしれない)。
2020年12月16日に日本でレビュー済み
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まあこれは賛否両論になる終わり方だわな。自分は結構好きだがね
2022年8月22日に日本でレビュー済み
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昔、運動部を挫折した身ですが、店長の「諦めだったら空を見上げるしか出来ない」みたいなセリフが刺さりました。
恋は最初から成就しないと解りきったテーマでしたが、如何せん調理の仕方が絶妙で、あと基本優しいキャラクターしかいません。
残念なのは加瀬くんと吉澤くんのその後が無かったところです。サブキャラクターまでも美味しい、食べ尽くしたくなるような作品でした。
恋は最初から成就しないと解りきったテーマでしたが、如何せん調理の仕方が絶妙で、あと基本優しいキャラクターしかいません。
残念なのは加瀬くんと吉澤くんのその後が無かったところです。サブキャラクターまでも美味しい、食べ尽くしたくなるような作品でした。