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メディアは死んでいた 検証 北朝鮮拉致報道 Kindle版
日本社会は北朝鮮の拉致犯罪になぜ気付かなかったのか。
気付いてからも他人事だったのはなぜか。
1980年、北朝鮮による拉致事件をスクープして以来、拉致問題に取り組んできた記者が、40年目の真実を初めて語った!
産経新聞人気連載「私の拉致取材-40年目の検証」待望の書籍化
あの日、報道各社は北朝鮮をめぐるトップ級のニュースを報じなかった。
産経、日経はベタ記事、朝日、読売、毎日には一行もなく、
NHK、民放も無視した。メディアの役割を放棄したのだ……。
どう取材したか、しなかったか、どう報道したか、しなかったか、が正しく記憶されるべきではないだろうか。なぜならば、それらをも含めて拉致事件と考えるからだ。
《主な内容》
第一章 日本海の方で変なことが起きている
偏った空気/夜回り/地方紙/富山県警/事件現場/オバQ/被害者証言/不審船/動機/読売記事/家出人/恋人作戦/共通点/接岸地/背乗り/掲載見送り/柏崎/夏の意味/1面トップ/宇出津事件/だまされ拉致/黙殺
第二章 メディアが死んだ日
お墨付き/続報/赤塚不二夫/遺留品破棄/辛光洙/フグ/任務完了/免許証/逮捕/李恩恵/88年3月26日/梶山答弁/幻/自責の念
第三章 産経も共産党も朝日もない
金丸訪朝団/ソウル出張/金賢姫/田口八重子/朝日・毎日訪朝団/共産党の同志/双子の情報/横田家/行方知れずの姉/裏取り/実名報道/安明進/反発
第四章 いつまで“疑惑”なのか
家族会/政治色/丁字路/政府認定/受賞スピーチ/不自然/漱石/土井たか子/テポドン/大阪/2種類の風/タブー/追跡/自爆スイッチ/ターニングポイント
第五章 金正日が私の記事を証明した
欧州ルート/U書店/1枚の写真/よど号/八尾証言/国会決議/不破発言/政党/電撃訪朝/謝罪/断定/潮目/蓮池家再訪/別人/潮時/朝日新聞/前兆/38度線/棘
第六章 横田家の40年
大きな組織/消耗/濃厚な足跡/不思議な国
気付いてからも他人事だったのはなぜか。
1980年、北朝鮮による拉致事件をスクープして以来、拉致問題に取り組んできた記者が、40年目の真実を初めて語った!
産経新聞人気連載「私の拉致取材-40年目の検証」待望の書籍化
あの日、報道各社は北朝鮮をめぐるトップ級のニュースを報じなかった。
産経、日経はベタ記事、朝日、読売、毎日には一行もなく、
NHK、民放も無視した。メディアの役割を放棄したのだ……。
どう取材したか、しなかったか、どう報道したか、しなかったか、が正しく記憶されるべきではないだろうか。なぜならば、それらをも含めて拉致事件と考えるからだ。
《主な内容》
第一章 日本海の方で変なことが起きている
偏った空気/夜回り/地方紙/富山県警/事件現場/オバQ/被害者証言/不審船/動機/読売記事/家出人/恋人作戦/共通点/接岸地/背乗り/掲載見送り/柏崎/夏の意味/1面トップ/宇出津事件/だまされ拉致/黙殺
第二章 メディアが死んだ日
お墨付き/続報/赤塚不二夫/遺留品破棄/辛光洙/フグ/任務完了/免許証/逮捕/李恩恵/88年3月26日/梶山答弁/幻/自責の念
第三章 産経も共産党も朝日もない
金丸訪朝団/ソウル出張/金賢姫/田口八重子/朝日・毎日訪朝団/共産党の同志/双子の情報/横田家/行方知れずの姉/裏取り/実名報道/安明進/反発
第四章 いつまで“疑惑”なのか
家族会/政治色/丁字路/政府認定/受賞スピーチ/不自然/漱石/土井たか子/テポドン/大阪/2種類の風/タブー/追跡/自爆スイッチ/ターニングポイント
第五章 金正日が私の記事を証明した
欧州ルート/U書店/1枚の写真/よど号/八尾証言/国会決議/不破発言/政党/電撃訪朝/謝罪/断定/潮目/蓮池家再訪/別人/潮時/朝日新聞/前兆/38度線/棘
第六章 横田家の40年
大きな組織/消耗/濃厚な足跡/不思議な国
- 言語日本語
- 出版社産経新聞出版
- 発売日2018/5/28
- ファイルサイズ31910 KB
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- 販売: Amazon Services International LLC
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商品の説明
著者について
阿部雅美(あべ・まさみ)
1948年生まれ。東京都出身。72年、産経新聞社入社。80年1月、「アベック3組ナゾの蒸発」「外国情報機関が関与?」の記事で拉致事件をスクープ、97年、「20年前、13歳少女拉致」で横田めぐみさん拉致を報じ、17年を隔てた2件のスクープで新聞協会賞受賞。産経新聞社会部長、サンケイスポーツ編集局長、産経新聞編集局長、産経デジタル代表取締役社長などを歴任した。
1948年生まれ。東京都出身。72年、産経新聞社入社。80年1月、「アベック3組ナゾの蒸発」「外国情報機関が関与?」の記事で拉致事件をスクープ、97年、「20年前、13歳少女拉致」で横田めぐみさん拉致を報じ、17年を隔てた2件のスクープで新聞協会賞受賞。産経新聞社会部長、サンケイスポーツ編集局長、産経新聞編集局長、産経デジタル代表取締役社長などを歴任した。
登録情報
- ASIN : B07D9KQVN5
- 出版社 : 産経新聞出版 (2018/5/28)
- 発売日 : 2018/5/28
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 31910 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 285ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 284,227位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 7,177位ノンフィクション (Kindleストア)
- - 70,193位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月5日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
ポッドキャストを聴いて本を購入しました。拉致が起こった時代、自分は子どもで何も分かっていませんでしたが、拉致被害者家族に対する世間の雰囲気が今より悪かったのは何となく覚えています。無知とは恐ろしいものです。
役に立った
2018年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に重たい本でした。腹が立って立ってなかなか読み進まなかったですが、読めました。
私も海外で少し住んでいました。2年未満でしたが、海外でなにか日本人にあっても、日本政府は何もしてくれません。
何年たっても、これは変わりません。
拉致被害者も同じ。
土井たか子は「拉致」を「でっち上げだ!」とほざきましたが、
最後まで、日本では「おたかさん」でとおりました。。。。
辻本清美なんか、何回も手土産持って、北朝鮮に行っているのに。。何も出来ない。その問題に触れようともしない。
それで正義の味方でとおっている。
本気になれば、今でも日本軍は世界一強く、軍のマシ-ンだって、本気になれば、世界最高基準が作れる。
ド頭だけでしか考えない文系のエリ-トが邪魔しなければ世界最強です。
ちょっと勉強できた人が「偽善」で「口先だけ」で邪魔するから、未だに何もできない。
真実だけを、書いてあるこの本ですから、真実を知って貰って、頭の良いかたに考えを変えてもらうよう本を差し上げたいと思います。
私も海外で少し住んでいました。2年未満でしたが、海外でなにか日本人にあっても、日本政府は何もしてくれません。
何年たっても、これは変わりません。
拉致被害者も同じ。
土井たか子は「拉致」を「でっち上げだ!」とほざきましたが、
最後まで、日本では「おたかさん」でとおりました。。。。
辻本清美なんか、何回も手土産持って、北朝鮮に行っているのに。。何も出来ない。その問題に触れようともしない。
それで正義の味方でとおっている。
本気になれば、今でも日本軍は世界一強く、軍のマシ-ンだって、本気になれば、世界最高基準が作れる。
ド頭だけでしか考えない文系のエリ-トが邪魔しなければ世界最強です。
ちょっと勉強できた人が「偽善」で「口先だけ」で邪魔するから、未だに何もできない。
真実だけを、書いてあるこの本ですから、真実を知って貰って、頭の良いかたに考えを変えてもらうよう本を差し上げたいと思います。
2020年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
拉致問題のみならずメディア不信が渦巻く昨今、
日本人として必読の書。
長期に及ぶ徹底的な取材から
報道とはかくあるべきとの良書です。
横田滋さんが亡くなったあとの
ご遺族の記者会見を拝見したので
改めて読み直してみます。
日本人として必読の書。
長期に及ぶ徹底的な取材から
報道とはかくあるべきとの良書です。
横田滋さんが亡くなったあとの
ご遺族の記者会見を拝見したので
改めて読み直してみます。
2020年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和、平成を経て令和を生きる人は必ず読んでほしい一冊です。
拉致事件について書かれた書物ですが、私たち一人ひとりが自分自身の物語としても読めるとおもいます。
横田めぐみさんが拉致される数年前、すでに拉致され戸籍を奪われた方、命と我が子を奪われた方が存在していたこと。殺人も辞さない集団に被害者の方々は拉致されたのだと、今更ながら理解することができました。
私はkindleで読みましたが、最後の一頁まで行き届いた、言葉で生きてこられた人の著書でした。
拉致事件について書かれた書物ですが、私たち一人ひとりが自分自身の物語としても読めるとおもいます。
横田めぐみさんが拉致される数年前、すでに拉致され戸籍を奪われた方、命と我が子を奪われた方が存在していたこと。殺人も辞さない集団に被害者の方々は拉致されたのだと、今更ながら理解することができました。
私はkindleで読みましたが、最後の一頁まで行き届いた、言葉で生きてこられた人の著書でした。
2018年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書を読んでいると
まず、自分自身の記憶の曖昧さに何度も驚かされる。
一例を挙げると
「北朝鮮による拉致事件を認識したのは
横田めぐみさんの誘拐事件を知った時」と
勝手に脳内の記憶装置に書き込んでいたが
本書を読みながら、よ~~く記憶を辿ると
私の記憶が全くの出鱈目であることに気付いた。
私が「北朝鮮による拉致事件」を始めて認識したのは
大韓航空機爆破事件で逮捕された元北工作員・金賢姫が
日本人化教育の教官として”李恩恵”という人物の名前を出し
「日本から拉致してきた人」と供述したとの報道があった時だ。
「北朝鮮による日本人拉致」という
日本国民なら絶対に忘れてはいけない国家犯罪について
ある程度、時系列に沿って詳述されているので
読み物として非常に面白いのだが
やはり、保存用資料としての側面が強い。
最も印象に残ったのは
「産経も共産党も朝日もない」との小見出しが付けられた項。
私の不勉強で本書を読むまで全く知らなかったが
「拉致事件の追及」、「家族会の結成」には
共産党 (あるいは共産党所属議員の秘書) が深く関わっていることを知り
非常に驚いた。
本文中に「特定の報道機関を批判するための本ではない」
ということが書かれており、確かに抑制的な筆致で
自己反省の記述が多数見受けられる。
ただし、朝日新聞とNHKは
やはり「拉致事件」、「拉致被害者」、「被害者家族」に対して
ちょっと冷たい報道姿勢だなとの印象を受けた。
まず、自分自身の記憶の曖昧さに何度も驚かされる。
一例を挙げると
「北朝鮮による拉致事件を認識したのは
横田めぐみさんの誘拐事件を知った時」と
勝手に脳内の記憶装置に書き込んでいたが
本書を読みながら、よ~~く記憶を辿ると
私の記憶が全くの出鱈目であることに気付いた。
私が「北朝鮮による拉致事件」を始めて認識したのは
大韓航空機爆破事件で逮捕された元北工作員・金賢姫が
日本人化教育の教官として”李恩恵”という人物の名前を出し
「日本から拉致してきた人」と供述したとの報道があった時だ。
「北朝鮮による日本人拉致」という
日本国民なら絶対に忘れてはいけない国家犯罪について
ある程度、時系列に沿って詳述されているので
読み物として非常に面白いのだが
やはり、保存用資料としての側面が強い。
最も印象に残ったのは
「産経も共産党も朝日もない」との小見出しが付けられた項。
私の不勉強で本書を読むまで全く知らなかったが
「拉致事件の追及」、「家族会の結成」には
共産党 (あるいは共産党所属議員の秘書) が深く関わっていることを知り
非常に驚いた。
本文中に「特定の報道機関を批判するための本ではない」
ということが書かれており、確かに抑制的な筆致で
自己反省の記述が多数見受けられる。
ただし、朝日新聞とNHKは
やはり「拉致事件」、「拉致被害者」、「被害者家族」に対して
ちょっと冷たい報道姿勢だなとの印象を受けた。
2018年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の内容については、他のレビューアーの方が詳細に寄稿されているので敢えて繰り返しません。
ただ、拉致被害者家族の方たちが待ちに待った6月12日のトランプー金正恩会談はトランプが一方的の金正恩の言い分を呑んでしまった感がある。
トランプは安倍首相の再三にわたる要請を受けて、金正恩に拉致問題について話をしてくれたという。その結果、金正恩がどんな返事をしたのか分からない。
北朝鮮は、この会談後も依然と同じように「拉致問題は解決済み」と主張している。
こんな恐ろしい国家主導によるテロを世界は許すのだろうか。
北朝鮮による拉致だと今日でははっきりしているが、1970年代から日本海沿岸各地で奇妙なアベック失踪事件が頻発していた。
そのうちの一組が逃げ出して語ったところによると、頭から南京袋をかぶせられ、手足を縛られて林の中に放置されていたのを(拉致犯人は人の気配がしたのでアベックを放っておいて逃げ出した)なんとか脱出に成功、近所の家に助けを求めた。
他に「人さらい」にさらわれたと思われるアベックが、新潟、富山、鹿児島に3組いて、産経新聞の阿部記者(著者)が1980年に大々的に報道したが、他の新聞はこの事件をほとんど無視していた。
この辺の事は、私もリアルタイムで週刊誌報道などを見て知っていた。私は当時商社勤務で、北朝鮮と取引しようとしたが、上役から「あんな人さらいの国とは商売するな。」と止められたことがある。
しかし、拉致事件の犯人が韓国でスパイとして逮捕され、裁判記録から日本人拉致の実態が報じられたにもかかわらず、政界はほとんど無視。
1988年、国会で梶山静六国家公安員が、北朝鮮による拉致の疑い濃厚と答弁したにも関わらず、メディアは一切無視した。
政治家も社民党や共産党などは北朝鮮擁護に熱心で「拉致は疑惑に過ぎない」として産経の拉致報道を批判した。
私の記憶しているかぎり、ヨーロッパで拉致された有本恵子さんの両親が、北朝鮮にパイプを持つという社民党の土井たか子党首に直接陳情に行ったが冷たくあしらわれて追い返された。
社民党は横田めぐみさんの拉致が明らかになった後でも北朝鮮擁護の姿勢をしばらくは変えなかった。こんにちの社民党の凋落ぶりも無理もないことなのである。
各論に深入りしていてもきりがないが、拉致問題を数十年に亘って追い続け、報道し続けた著者の熱意には頭が下がる。
拉致問題をこれだけ総合的にまとめた書物は他に見当たらない。
すべての日本人にお奨めしたい一冊である。
ただ、拉致被害者家族の方たちが待ちに待った6月12日のトランプー金正恩会談はトランプが一方的の金正恩の言い分を呑んでしまった感がある。
トランプは安倍首相の再三にわたる要請を受けて、金正恩に拉致問題について話をしてくれたという。その結果、金正恩がどんな返事をしたのか分からない。
北朝鮮は、この会談後も依然と同じように「拉致問題は解決済み」と主張している。
こんな恐ろしい国家主導によるテロを世界は許すのだろうか。
北朝鮮による拉致だと今日でははっきりしているが、1970年代から日本海沿岸各地で奇妙なアベック失踪事件が頻発していた。
そのうちの一組が逃げ出して語ったところによると、頭から南京袋をかぶせられ、手足を縛られて林の中に放置されていたのを(拉致犯人は人の気配がしたのでアベックを放っておいて逃げ出した)なんとか脱出に成功、近所の家に助けを求めた。
他に「人さらい」にさらわれたと思われるアベックが、新潟、富山、鹿児島に3組いて、産経新聞の阿部記者(著者)が1980年に大々的に報道したが、他の新聞はこの事件をほとんど無視していた。
この辺の事は、私もリアルタイムで週刊誌報道などを見て知っていた。私は当時商社勤務で、北朝鮮と取引しようとしたが、上役から「あんな人さらいの国とは商売するな。」と止められたことがある。
しかし、拉致事件の犯人が韓国でスパイとして逮捕され、裁判記録から日本人拉致の実態が報じられたにもかかわらず、政界はほとんど無視。
1988年、国会で梶山静六国家公安員が、北朝鮮による拉致の疑い濃厚と答弁したにも関わらず、メディアは一切無視した。
政治家も社民党や共産党などは北朝鮮擁護に熱心で「拉致は疑惑に過ぎない」として産経の拉致報道を批判した。
私の記憶しているかぎり、ヨーロッパで拉致された有本恵子さんの両親が、北朝鮮にパイプを持つという社民党の土井たか子党首に直接陳情に行ったが冷たくあしらわれて追い返された。
社民党は横田めぐみさんの拉致が明らかになった後でも北朝鮮擁護の姿勢をしばらくは変えなかった。こんにちの社民党の凋落ぶりも無理もないことなのである。
各論に深入りしていてもきりがないが、拉致問題を数十年に亘って追い続け、報道し続けた著者の熱意には頭が下がる。
拉致問題をこれだけ総合的にまとめた書物は他に見当たらない。
すべての日本人にお奨めしたい一冊である。
2018年6月29日に日本でレビュー済み
確かにさんざん既出の話かもしれないが、こういった書籍で振り返ってみると、拉致事件の非道さ、表面化しなかったこと、解決が進まないことに対するに疑問というか反省というかがつのってくる。それは拉致問題を当初から追いかけてきた著者が書いたからだろう。
タイトルにもなっている「メディアは死んでいた」について、本書ではその理由を解明できていなかったので☆を一つ減らしたが、それでも十分な内容で(本書で初めて明らかになる事実もある)お勧めできる本である。
タイトルにもなっている「メディアは死んでいた」について、本書ではその理由を解明できていなかったので☆を一つ減らしたが、それでも十分な内容で(本書で初めて明らかになる事実もある)お勧めできる本である。
2018年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1977年9月から連続して北朝鮮による日本人拉致が実行された。産経新聞が外国情報機関の関与と報じたのは、約2年半後の1980年1月である。これが拉致報道の最初であった。その後も、分かっているだけでも1983年7月まで拉致は継続した。
この産経新聞の一報に、他のメデアは懐疑的で且つ批判的であり、後に続いて調査するメデアはなかった。ようやく1988年3月の国会で梶山国家公安委員長が「北朝鮮による拉致の疑いが濃厚」と発言した。産経の報道から8年後のことである。梶山発言があっても、これが大きく報道されることはなかった。朝日、毎日、読売は、梶山発言については全く記事にしなかったし、この国会答弁のNHKの映像も存在しないと言う。
さらに9年後の1997年に国(警察庁)が初めて北朝鮮の拉致を事実と認定した。産経を除くマスコミは、これでもなお亡命者や工作員辛光洙の発言でしかなく、証拠がないと主張していた。韓国政府宛てにその辛光洙の釈放要望書に署名したのが社会党の土居たか子党首や民主党の党首となる菅直人であった。ある拉致家族は自分の子供達の拉致被害者からの手紙を土居たか子に見せて善処を求めたが、埒はあかなかったと言うよりは逆効果であった。
結局は、2002年9月17日の小泉訪朝時の日朝首脳会議において、金正日が拉致を認め謝罪するまで、国会議員が何度か訪朝しても拉致について問い詰めず、社会党、マスコミ、マスコミに登場する評論家は、北朝鮮の国家犯罪を否定していた。
北朝鮮による日本人拉致は日本の国家主権の侵害である。
本書を読んでこれほどまでに、北朝鮮の拉致を報道してこなかった理由を考えた。過去の朝鮮合邦の歴史により朝鮮は日本の謝罪の対象であり、自分達が信奉する社会主義を実現している北朝鮮が悪事を働いていることはない、そう思いたいとの前提で思考していたのではないか。自分に都合の良い前提で思考することは、現在の森友・加計を執拗に追求する彼等の姿勢と何ら変わりない。拉致を追求してこなかった姿勢は、自分にとって都合が良い安倍首相の関与があること、関与があって欲しいとの思いを前提として、何の問題もない森友・加計を問題として追求する姿勢と何ら変わりない。
昭和40~50年代の日本赤軍、反日アジア武装戦線などの極左の活動をみると、彼等は真実の歴史を教わってこなかった戦後日本の歴史教育の犠牲者ではないかと思う。現在の共産党、社会党、立憲民主党なども、同様に戦後歴史教育の犠牲者と思われてならない。
拉致を認めてこなかった彼等は、北朝鮮を慮るあまり、国家主権が侵害され、拉致された同胞を見捨ててきた。これほどまでに、拉致されて人権を侵害されているにもかかわらず、憲法9条を改正して、「自衛のための戦力を有し、我が国の主権の侵害を排除するための自衛権の行使を妨げない」との追加規定を設けることをどうして認められないのか。
本書により拉致について日本の社会は過去どのように扱ってきたかが分かると共に、日本の主権が侵害されたままの情け無い状態に日本は依然としてあることを思い知らされる。多くの人が読まれることを薦める。
この産経新聞の一報に、他のメデアは懐疑的で且つ批判的であり、後に続いて調査するメデアはなかった。ようやく1988年3月の国会で梶山国家公安委員長が「北朝鮮による拉致の疑いが濃厚」と発言した。産経の報道から8年後のことである。梶山発言があっても、これが大きく報道されることはなかった。朝日、毎日、読売は、梶山発言については全く記事にしなかったし、この国会答弁のNHKの映像も存在しないと言う。
さらに9年後の1997年に国(警察庁)が初めて北朝鮮の拉致を事実と認定した。産経を除くマスコミは、これでもなお亡命者や工作員辛光洙の発言でしかなく、証拠がないと主張していた。韓国政府宛てにその辛光洙の釈放要望書に署名したのが社会党の土居たか子党首や民主党の党首となる菅直人であった。ある拉致家族は自分の子供達の拉致被害者からの手紙を土居たか子に見せて善処を求めたが、埒はあかなかったと言うよりは逆効果であった。
結局は、2002年9月17日の小泉訪朝時の日朝首脳会議において、金正日が拉致を認め謝罪するまで、国会議員が何度か訪朝しても拉致について問い詰めず、社会党、マスコミ、マスコミに登場する評論家は、北朝鮮の国家犯罪を否定していた。
北朝鮮による日本人拉致は日本の国家主権の侵害である。
本書を読んでこれほどまでに、北朝鮮の拉致を報道してこなかった理由を考えた。過去の朝鮮合邦の歴史により朝鮮は日本の謝罪の対象であり、自分達が信奉する社会主義を実現している北朝鮮が悪事を働いていることはない、そう思いたいとの前提で思考していたのではないか。自分に都合の良い前提で思考することは、現在の森友・加計を執拗に追求する彼等の姿勢と何ら変わりない。拉致を追求してこなかった姿勢は、自分にとって都合が良い安倍首相の関与があること、関与があって欲しいとの思いを前提として、何の問題もない森友・加計を問題として追求する姿勢と何ら変わりない。
昭和40~50年代の日本赤軍、反日アジア武装戦線などの極左の活動をみると、彼等は真実の歴史を教わってこなかった戦後日本の歴史教育の犠牲者ではないかと思う。現在の共産党、社会党、立憲民主党なども、同様に戦後歴史教育の犠牲者と思われてならない。
拉致を認めてこなかった彼等は、北朝鮮を慮るあまり、国家主権が侵害され、拉致された同胞を見捨ててきた。これほどまでに、拉致されて人権を侵害されているにもかかわらず、憲法9条を改正して、「自衛のための戦力を有し、我が国の主権の侵害を排除するための自衛権の行使を妨げない」との追加規定を設けることをどうして認められないのか。
本書により拉致について日本の社会は過去どのように扱ってきたかが分かると共に、日本の主権が侵害されたままの情け無い状態に日本は依然としてあることを思い知らされる。多くの人が読まれることを薦める。