ゲームをただのエンターテイメントだと考えれば、プレイヤーが普通に楽しめるゲームを作ればいい。しかしなぜか時々日本のゲームクリエイターの中には、本来ただのエンターテイメントには必要ないはずの過剰な何かをゲームの奥底に仕込もうとする者たちがいる。
そういうゲームの一つがこれだ。「すべての存在は滅びるようにデザインされている。」という言葉で始まるゲームがかつてあっただろうか。プレイヤーはこのゲーム世界の中をさまよい、心を抉るような物語をたどるうちに、その奥底に仕込まれた過剰なものに否応なく気づくことになる。それは、「人間とは何か、生きるとはどういうことか、この世界はどのように成り立っているのか。」という根源的な問いというべきものだ。
一人の人間も登場しない、アンドロイドと機械生命体だけしかいないこの世界で、そのような問いにぶつかることになろうとはプレイヤーには思ってもないことだが、その辺りがこのゲームの作り手の一筋縄ではいかないところだろう。
そしてその問いは、ゲームをプレイすればするほど、物語をたどればだどるほど、プレイヤーの心の一番深いところまで届き、決して消えない痕跡を残していく。そして「命もないのに殺しあって」いるのは果たしてアンドロイドたちなのか、それとも自分なのか、とさえ思えてくる。
ひと世代前のハード用に開発されたこのゲームは、グラフィックの美麗さやキャラクターの動きの滑らかさという点では、最新のゲームと比べるとさすがに見劣りするようになってきている。そういう意味では最新のハードに最適化したリメイクや続編の制作が期待されるところだ。
しかしその物語世界の説得力や、キャラクターたちの魅力、深く心を揺さぶる音楽の力は少しも色褪せてはいない。それどころか、最近の世界情勢や現実世界の状況を見るほどに、その存在感は増しているとさえ思える。
こういうゲームを、本当の神ゲー、というのだと私は考える。
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メーカーによる説明
「NieR:Automata」とは
「NieR:Automata」は、スクウェア・エニックスがプロデュース、プラチナゲームズが開発を手掛けるアクションRPGです。
舞台は、宇宙人が繰り出す「機械生命体」の圧倒的戦力を前に、人類が月へと敗走している遥か未来。プレイヤーは、新たに組織されたアンドロイド部隊「ヨルハ」所属の「2B」となり、地球奪還のための熾烈な戦いに身を投じることになります。
単なるエンターテインメント作品にとどまらない、さまざまな感情をかき立てる物語を、滑らかな60fpsのオープンワールドで体験できます。
ストーリー
遠い未来。
突如侵略してきた異星人。そして、彼らが繰り出す兵器「機械生命体」。圧倒的戦力の前に、人類は地上を追われ月へと逃げ延びていた。
地球を奪還する為に人類側はアンドロイド兵士による抵抗軍を組織、さらに膠着した戦況を打破する為、新型アンドロイドである戦闘歩兵「ヨルハ」部隊を投入する。
人のいない不毛の地で繰り広げられる機械兵器とアンドロイドの熾烈な戦い。やがてそれは知られざる真実の扉を開けてしまう事となる……
ハイスピードなバトルアクション
オープンワールドノアクションRPGである本作では、戦闘もフィールドマップ上でシームレスに行われます。
操作は見た目よりもはるかに簡単で、□ボタンのスピードアタック、△ボタンのヘビーアタックを組み合わせて押すだけで、誰でもハイスピードなバトルアクションを繰り出すことができます。
また、R2ボタン1つで敵の攻撃を回避でき、回避後にそのまま移動することでダッシュが可能です。
オープンワールド
本作の世界はすべてシームレスにつながっており、ずっとそこに居たくなるような広大で美しい景観が各地に広がっています。
60fpsで滑らかに表現されるこの世界には、メインとなる物語だけではなく、様々なサブイベントも散りばめられています。
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