鈴麻呂日記

2017-09-21

2017年09月21日のつぶやき

読むのに時間がかかったのは翻訳のせい?:読書録「9プリンシプルズ」

・9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

著者:伊藤穰一、ジェフ・ハウ 訳:山形浩生

出版:早川書房(Kindle版)


MITメディアラボ所長の伊藤穰一氏の本格的初著作(共著ですが)ということで、割と出版してすぐにDLしたんですがね。

結構読み終えるのに時間がかかっちゃいました。

翻訳が今ひとつ?

そういう書評も読みましたが、むしろ著者が紹介してくれる世界や人々の考え方・姿勢が、僕の理解度を超えてることが多い…ってのが一番の理由じゃないか、と。

早い話、

「勝ち残れないんじゃないの?」

ってことですがw。


「9プリンシプルズ」として挙げられるのは以下です。


1 権威より創発

2 プッシュよりプル

3 地図よりコンパス

4 安全よりリスク

5 従うより不服従

6 理論より実践

7 能力より多様性

8 強さより回復力

9 モノよりシステム


このスタンスに関しては、そんなに理解が難しいわけじゃないし、加速度的に変化が、広範囲に起きている現代社会において重要なポイントであることも理解できます。

よく分かんなかったのは、それぞれのプリンシプルの「具体例」として挙げられている事例の方なんですよね。MITが関与している

かなり先端の事例なんかも豊富に紹介されているようなんですが、こっちの知識に「取っ掛かり」がなさすぎて、「それのどこがすごいのか?」にピンと来ない話が、あれやこれや。

個人的にはバイオ分野が特にだったんですが、そこがまた一番の先端だったりするんですよねw。


ただ本書は「訳者あとがき」がイイです。

本書のポイントを押さえつつも、「疑念」も提示し(果たしてITは本当に生産性に寄与してきたのか?)、その中で挙げられているプリンシプルズがどういう意味を持つと考えられるのか。

結構踏み込んでまとめてくれていると思います。

本書の価値は紹介される「先端事例」にあるとは思うんですが、全体の「見取り図」としてこの「あとがき」は意味があるんじゃないかと。

「9プリンシプルズ」をこんな風に置き換えてるところなんかもね。


<・自然発生的な動きを大切にしよう

・自主性と柔軟性に任せよう

・先のことはわからないから、大雑把な方向性で動こう

・ルールは変わるものだから、過度にしばられないようにしよう

・むしろ敢えてルールから外れてみることも重要

・あれこれ考えるより、まずやってみよう

・ピンポイントで総力戦やっても外れるから、取り組みもメンバーも多様性を持たせよう

・ガチガチに防御をかためるより回復力を重視しよう

・単純な製品よりはもっと広い社会的な影響を考えよう>


一言で言えば、「変化を面白がろう」かな?

この歳になって、なかなかそれも難しいんですが、その「姿勢」は大切にしたい。

そう思う時の「コンパス」として、本書は意義があるのかもしれませんね。


よく分からんかったけどw。

2017-09-20

2017年09月20日のつぶやき

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2017年09月18日のつぶやき

テレサ・テンかぁ:映画評「海よりもまだ深く」

樹木希林テレサ・テンの「別れの予感https://youtu.be/ZPj9EbkuL8M」を聴きながら語る。

「そうだよな〜」

と思う。

でも、「じゃあ、この胸の中にあるのは何なんだろう?」とも。


「海よりもまだ深く」


阿部寛が演じる「ダメおやじ」は、これからもやっぱり「ダメ」なんだろうなぁw。

でもほんの少し背筋は伸びた。

そう思いたい。

そうありたいと思う。


雑踏の中に消えていく息子の背中を見て、子供たちと話をしたくなった。

チョット照れくさかったんで、メールですましちゃったけどねw。


そして父になる

観なきゃいかんなぁ、やっぱり。

なんかデジャヴュ:読書録「マスカレード・ナイト」

・マスカレード・ナイト

著者:東野圭吾

出版:集英社

マスカレード・ナイト

マスカレード・ナイト


「マスカレード・ホテル」、その前日譚「マスカレード・イヴ」に続くシリーズ三作目。

一作目からの直接の続編…ということになります。


…なんですが、なんか一作目の焼き直しのような…。

「マスカレード・ホテル」では主人公二人の距離は縮まった感じのラストだったんですが、それはサラッと流されてw、ホテルを舞台にした「事件」の前兆、潜入捜査、驚きのどんでん返し、そしてラストにはまた二人の距離が…。

う〜ん。


まあ、「ホテル」という特殊な空間における虚実が絡まった人間ドラマの面白さっていう点では、このシリーズは楽しめるんですが、この「ドラえもん」の長編映画みたいな「巻き戻し」感覚はいかがなものでしょうかw。

いや、面白かったのは、面白かったんですけどね。


このシリーズ、息子が好きで、せがまれて本作は文庫になる前に購入しました。

僕だけだったら文庫で十分。

…だけど息子も(多分妻も)読むでしょうから、それはそれでモトは取れてるってことにしときますかw。

いやぁ、面白かった:映画評「12人の優しい日本人」

むか〜しに観たような気もするんですが、すっかりストーリーは忘れてました。

おかげで新鮮な気持ちで楽しめましたよ!


12人の優しい日本人


十二人の怒れる男たち」にオマージを捧げた三谷幸喜脚本の舞台の映画化。

もちろんコメディですが、絶妙な感じで「十二人の怒れる男たち」を下敷きにしてて、それでいてしっかりひねりも効いてて、感心させられました。

十二人の怒れる男たち」を見たことがない息子も大喜びで観てましたから、単体のコメディとしても十分楽しめますが、ヘンリー・フォンダの元ネタを観てると、なおさら楽しめる仕掛けとなっています。

(小5の娘にとってはチョットついていけない部分もあったようです。ま、セリフ劇ですからね〜)


もちろん91年の映画ですからね。古くなってる部分はあります。

演出のテンポがチョット遅い感じがあるし、何より登場人物たちがバカバカ煙草吸い過ぎw。

ここら辺は元ネタでも重要な小道具でしたが、今じゃ違和感がありすぎるでしょう。


でもそれを気にさせない「面白さ」があると思いますね、本作には。

う〜ん、こういうのを観ちゃうと、最近の三谷作品は…(自粛)w。