読書録「幽霊塔」
・幽霊塔
著者:江戸川乱歩 カラー口絵:宮崎駿
出版:岩波書店
- 作者: 江戸川乱歩,宮崎駿
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2015/06/06
- メディア: 単行本
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「カラー口絵 宮崎駿」に惹かれ、衝動的に購入w。
<今から60年前、僕は「幽霊塔」に出会った。
ものすごく面白かった。怖くて、美しかった。
歯車やロマンスにあこがれ、それが種になり、
僕は「ルパン三世カリオストロの城」を作った。
宮崎駿>(帯より)
そう言えば、僕が最初に「幽霊塔」を読んだのも、「カリオストロの城」が本書に影響を受けている・・・というのを知って、でしたね。(中学か高校)
乱歩は「少年探偵団」シリーズから読んでましたが、二十面相も明智小五郎も登場しない本書は、それまで読んでませんでした。
で、そのときの感想は、
「・・・う〜ん?」。
で、今回の感想も、
「・・・う〜ん?」w。
まあ「古めかしい」んですよ、やっぱり。
で、主人公がどうも薄っぺら過ぎて感情移入しにくい上に、ストーリーがご都合主義過ぎて、どうも・・・。
もっとも30年以上前に読んだときに比べて、設定の「怪しい雰囲気」が本書の魅力になってるってことについては意識的に理解できるようにはなってますかねw。(子供のころは「なんとなく」察するって感じでしたが)
単にストーリー展開を追うだけじゃなく、想像力を広げつつ読んでいくと、
「こりゃフツーじゃねえぞ」
ということがヒシヒシと伝わってくるというか・・・。
いやはや、ホント「怪しい」作家です。江戸川乱歩w。
本書の出版は「ジブリ美術館」での企画展示(「幽霊塔へようこそ展」)と連動してるようです。
「時計塔」も「迷路」も作られてるとか。
う〜ん、見たいなぁ。