鈴麻呂日記

2016-08-07

2016年08月07日のつぶやき

こういう「未来」を期待している:読書録「<インターネット>の次に来るもの」

・<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則

著者:ケヴィン・テリー 訳:服部桂

出版:NHK出版


ここ数日、読み進めながら心おどる時間を過ごすことができました。

ジョブズも影響を受けた「ホール・アース・カタログ」に関与し、WIREDを創刊した人物による「未来予想図」。

…とか言って、僕もあんまり知らない人なんですがw、出版に合わせての来日がネットで記事になってるのを読んで、興味を覚えて、購入しました。いやぁ、個人的には「あたり」でしたよ。


基本的には非常に「楽観的」。

作者自身、リスクは十分に承知しているのですが、敢えて「明るい」未来を選んでいます。

それらは「不可避」(原題はコレです)なことだから。

ならば前向きに受け止め、「善き」方向に進んでいくように備えていくべき。

…これはITや情報社会に関する僕のスタンスにも重なるところがあります。だから「楽しめた」わけですがね。


「これからの30年」を俯瞰した大きな動きの方向性のようなものを、

BECOMING/COGNIFYING/FLOWING/SCREENING/ACCESSING/SHARING/FILTERING/REMIXING/INTERACTING/TRACKING/QUESTIONING/BEGINNING

という「12」の側面で描いています。

現実のIT関連技術を踏まえた「予想図」はリアリティがありながらも刺激的で「楽しそう」です。

一言で言えば、「どんどん変わって行って、歩みは止まらない」。

それでいて「強いシンギュラリティ」(いわゆる「スカイネット」ですな)には否定的であり、終章では「地球」規模での新たな世界観を展望しつつ、希望に満ちた将来像を掲げています。(まあ、正直言うとそこらへんはつかみどころがなさすぎて、「スカイネットとどう違うのかいな?」って気分が無きにしもあらず、ですがw)


その技術が実現した際の「生活の1シーン」なんかも差し込まれていて、すごく読みやすいです。

個人的にはApple MusicAmazon MusichuluNetflix、Kindle unlimitedなんかを使ってるなかでドンドン「所有」に対する考え方が変容しつつあることを実感している中、「ポケモンGO」で「ネット」と「現実」の融合の一つのあり方(拡張現実)を示されたタイミングだったんで、「ドンピシャ」って感じでしたかね。


こういうことは絶対に「肯定的」に捉えて、「それをどうやって活用していくか」ってことを考えるべき。じゃないと、「経済状況がどうのこうの」言ってても仕方ないと思うんですよ。

ここに「次のフロンティア」があるのは間違いないでしょうからね。

その方向性を考える上に置いて、本書の「未来予想図」はすごく役に立つ。


…と思うんですが、さて、どう読まれるのかな?

ポケモンGO」の「削除要請」をバンバカ出してるようじゃアカンと思うんだがなぁ。

こんな話だっけ?:映画評「秘密 THE TOP SECRET」

…こんな話でしたw。


清水玲子の原作は1、2巻は読んでたんですよね。

ただこんなに長くなるとは思ってなくて(結果、全12巻)、途中でギブしちゃいましたw。

それでも「記憶」は残ってたんで、「あれ?」って感じで、なぜかDLしてた電子書籍版の第1巻を帰ってから読み直しました。


確かにこんな話でしたw。


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「秘密 THE TOP SECRET」


まあ「清水玲子」ですから。

絵が独特なんですよね。で、キャラクターの繊細さも際立ってます。

あれを「実写」ってのは、どうしても違和感が生まれます。

そこらへんが僕の「?」の根幹でしょう。


でも「映画」単体としてみれば、それはそれで面白いんじゃないんですかね?

監督は、

「脳の記憶を映像化する」

ってアイディアに惹かれたんでしょう。

だからこその、あの大仰な「システム」。

「繊細」もクソもないですわな、あれにはw。


というわけで「原作」のことを考えると、ちょっと「?」かも。

「別物」として考えた方がいいと思います。

一時期TVシリーズとの連動が検討されたみたいですが、その方が踏み込んだ作品にできたかもしれませんね。