パラカロ流実践多言語習得術 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-12-12 新ウェブ連載「パラカロ流実践多言語習得術」本日スタート!

aspectdigitalmedia+parakaro2010-12-1

第一回:はじめまして、世界の言語で情報のインテリジェント化をお手伝いするパラカロです。

私たちの会社「パラカロ」は九州にあります。

読者の皆さんは九州が自動車産業や、半導体の一大生産拠点であることをご存知でしょうか。私たちはここ九州、熊本を拠点に本田技研やその関連会社、SONY九州セミコンダクタ、ルネサス(日立、三菱NECの合弁企業)などで、翻訳サービスや通訳、そして企業研修のお仕事を担当させてもらっています。

語学研修が私たちパラカロの提供するサービスの柱ですが、他に講師の派遣事業も行っているため、派遣先は九州全域、通訳など短期間での派遣では、関東・北陸まで仕事のエリアは広がります。

これからこの連載でまずお伝えしていこうと思っているのは、語学、中でも企業内研修の現場で起こっているさまざまな出来事、私たちが目の当たりにした人間ドラマです。そして長年その悲喜劇を見続けてきた経験から見えてきた実践的な海外の事業所、仕事場で使える外国語習得方法についてじっくりとお話していきたいと思います。

企業語学研修の現場から

私たちがサービスを提供している企業の一つで、九州エリアで製造業を展開しているお客様を例にとると、海外駐在者を、延べ2,000人以上、海外へ送り出しています。勤務時間内の英語研修に費やす延べ時間は一部局でも実に200,000時間を越えます。

すでに20年前に私たちの研修を受けた方々は、いまでは世界中のあちこちで活躍し、会社のグローバル化に貢献する、文字通り会社の屋台骨を支える存在になっています。

例に挙げた企業は、名前を言えば、誰もがその名前を知っている一流のグローバル企業です。グローバル企業に働く社員の方々は全てグローバルな人材で、英語もペラペラ、いわゆる超エリートである…、というのが一般的なイメージでしょうか?

ところが、現実は違うのです。特に、製造現場の第一線で活躍されている皆さんの場合は、まったくその反対と言ってもいいでしょう。英語を学ぶ研修生の実に90%以上は英語は苦手科目、できることなら英語を学びたくないという意識レベルなのです。

もっと正確に言えば、みんな「英語は嫌い」なのです。ゼロ出発どころか、苦手意識の固まり、心には鉄の鎧、モチベーションは地面にめり込んだマイナスの状態からの出発する場合がほとんどなのです。

みんな「外国語の勉強」が嫌いだった?

英語をはじめとする外国語に背を向けている。または何とか外国語と関わりたくないと思っている。これを端的にあらわしているのが、海外駐在を命じられた社員の方々がひっそり漏らす言葉です。

  • 「英語が嫌いで、この会社に入ったのに、いまさら何で…」
  • スペイン語? と、とんでもない。何でボクが海外転勤なんですか?」
  • 「海外旅行だって行ったことないのに、定年間近のこの年齢で中国転勤って…絶句」
  • 「長年住み慣れた街を離れ、インドネシア転勤?リストラなの?でなきゃ、パワハラだよ」
  • 「私以外に他にもっといるでしょう、英文科出の若い子が…」といった嘆きにも似た言葉が聞かれます。

実際は正面切って、口にこそ出しませんが、これがホンネなのです。中には、「外国語なんていまさら身に付くわけがない」「海外転勤なんて真っ平御免」…はっきりそういう人もいます。

ますますグローバル化する今日の企業活動は国内に生産拠点を置くコストより、海外の安価で大量に確保できる労働力を背景に海外進出するケースがもはや当たり前の時代になってきました。販路も「世界」がマーケットなのです。その国々のニーズに合った商品開発、価格構成など詳細な市場分析は「世界」をマーケットにする以上、もはや必要不可欠です。そこで日本人の現地スタッフを送り込む必要に迫られている…、こうした企業側の論理も読者の皆さんも他人事としては理解できるでしょう。

しかし定年を数年後に控え、海外渡航歴もなく、外国語の勉強なんてもう何十年もしたことがない方が家族を日本に残し、海外の見知らぬ国への単身赴任を打診されたときの驚きや戸惑いは当事者になってみなければ本当の気持ちは理解できないのではないでしょうか?しかしそれに敢然と?時には嫌々と?立ち向かい、企業の海外拠点の屋台骨を支える存在に成長し、活躍する健気な日本人も多いのです。

次回はそんな人も含めて、実際グローバル企業と呼ばれる有名企業で働いている社員の皆さんが海外転勤を申し渡されてから受ける語学研修の出発点がどこから始められるのかをお話しましょう。

外国語アレルギーや苦手意識の固まりのような人々が実際どういう語学研修を受け、海外の職場に赴き、仕事をこなすようになっていったのか?

この連載でご紹介するリアルドキュメント=人間ドラマを読み進めるうちに、口下手で引っ込み思案な日本人でも、臆病で気が小さくて、外国人と一緒に異国で働くなんて…と思っている方でも、自分に適した外国語学習法が見つけられるのではないか?と思っています。

今日から始まったこの連載「パラカロ流実践外国語習得術」にどうぞご期待ください。

次回更新は2010年12月19日(日)を予定しています。