パラカロ流実践多言語習得術 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-05-01 パラカロ流実践多言語習得術【パラカロ・メソッド2】

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第20回:学校の授業とは違う、最も効率的な学習の順序を見つける

前回、ご紹介いたしましたパラカロの基本的な文法項目を、英語のゼロレベルの人でも読んだだけでスッとわかるように、パラカロ独自の順番で教えるのはなぜかを説明いたします。ちなみにパラカロでは、皆さんが、丸暗記中心の学校英語のイメージにとらわれないよう、「文法」のことを、「話すためのルール」と呼んでいます。

順番なんて、どれも似たようなものでしょう? 順番くらいで学習効率が変わるの? と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これが大有りなのです。特に、英語を学習するときのバイブルといえる従来の文法書では、効率的な学習を無視した順番がまかり通っています。

試しに、あなたの本棚の奥か、お子さんの学習机の上にある文法書を、ちょっと見てみてください。多くの文法書は、最初に、「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」……という、Aグループの紹介をします。場合によってはそのほかにもう四つほどの言葉を紹介してくれます。「代名詞」「間投詞/感嘆詞」「接続詞」「前置詞」。「言葉はその八種類(八品詞といいます)に分類される」などと説明されているはずです。その後にBグループの紹介があることでしょう。ところが、AグループとBグループの関係については、ほとんど説明されていないため、読んでいるほうは「???」と思い始めます。

問題はさらにその後にあって、その後に「動名詞」「不定詞」「関係詞」などの新しい言葉が目白押しで出てきているはずです。「……詞」で終わる言葉が次々に出てくるので、最初に言われた「言葉は八種類(八品詞)に分類される」という説明を素直に信じていた人は、俄然混乱します。ほとんどの人の脳の機能はこのあたりで眠ってしまうのです。

文法書にはこのほかにも、結構多くの「???」と思うところがありますが、これを押しなべていうと、次のようになるでしょう。いわゆる街で書店で手に入る文法書は、文法についての百貨店のようなものです。一階、二階、三階という具合に、各フロアーに整然と品物(各文法項目)が配置されています。階段の近くは比較的廉価モノ(理解の容易な項目)が配置され、奥に行くほど高級品(理解が難しい項目)になっていますが、その配列に論理的な脈絡があるわけではありません。一階の入口から最上階に至るまで、順番に商品を見て回ることで、「商品(文法)」に関する体系的知識が得られるわけではありません。

何かが必要な人、つまり自分が必要なものが何なのかよく理解できている人は、案内(目次)で、その商品(文法項目)のある場所についての情報を得て、そこへ直接行って手に入れることになります。逆に、自分が必要なものが何なのかがよく分からない(自分が強化したい文法項目が何なのかわかってない)人には、案内(目次)もあまり役に立ちません。

日本語の理解できない外国の旅行者が突然百貨店に行ったとしたら、必要な品物に出会うためにはかなりの労力が必要となるでしょう。これと全く同じで、初めて、言語を学ぶ人にとっては文法用語もよく理解できていませんから、自分が探すべきものが一体なんであるのかわからず、結局文法書は使いこなせないことになります。ここに、文法書が電話帳の次につまらないといわれる理由があるのです。

思うに、多くの文法書は、その本を書いた人の理解を自分で満足いくように整理しなおしたに過ぎないものにしかなっていません。しかも、分厚い本ほど権威があると思っているらしく、厚さと、重さを競い合っています。うがった見方をすれば、同業の文法学者を意識して書かれているのではないかと思えるほどです。これを読破して理解した人が、英語がうまくなるというわけですから、オタク度も増すというものでしょう。

私達は、このようにならないように、あくまで、目線を何も知らない初心者のレベルにおいて、前回、ご紹介しましたように、読んだ順番に物事がわかるように学習を配列し直したのです。

英文法解説

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