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からだ想いさんシリーズ女子編集部ブログ|総合出版社アスペクト このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-09-06 ホタルの輝きは希望の光

ホタルよ、福島にふたたび 阿部宣男著

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ホタルは自然界のガイガーカウンターホタルが光舞う土地、そこではそれ以下の放射線しかないということである。


約200万個の発光器をもち、その細胞が光るホタル。しかし一定量以上の放射線を浴びると発光器が破壊され光らなくなります。


一定量とは0.5マイクロシーベルト/時間、1年間だと4.38ミリシーベルト/年。


ホタル福島再生をかかげる取り組み、ふくしま復興★ホタルプロジェクトとは?


ふくしま復興ホタルプロジェクトURL


ホタルプロジェクトとは?


鎮魂、そして希望の光

平成24年夏、いわき湯本にホタルが舞い、光ります

「ほーほーっ、ホータル来い。こっちの水は甘いぞ」


今年、平成24年夏ー。

いわき市湯本「さはこの水辺」に、ホタルが乱舞します。

「さはこの水辺」はこれからホタルの水辺になります。


かつてホタルいわきの至る所に飛んでいました。

ここ、常磐湯本でも沢山のホタルが見られましたが、

いつの日からかホタルが舞い、光る風景が減って来てしまいました。

しかし、この夏ー。

鎮魂、そして希望の光をホタルが届けてくれます。

いわき市湯本「さはこの水辺」に、幻想的な世界があらわれます。

「さはこの水辺」で心を癒してください。

そして明日に向かって歩き出しましょう。


今も「山青く水清い」ふるさと。でも…


福島県は豊かな自然に恵まれた美しい土地、まさに「うつくしま ふくしま」と呼ぶにふさわしい場所です。しかしながら、3・11東日本大震災で、太平洋に臨む浜通りの町や村は、一瞬にして貴重な命とともにその美しい風景を失ってしまいました。

私たちのふるさといわき市常磐湯本温泉も、「山は青く、水は清く、空気がきれい」な自然豊かな土地柄ですが、3・11に続く4・11の地震で大きな被害を受けました。そして更に、今も私たちを悩まし続ける福島第一原発の問題が重なってきます。

福島の名は一夜にして、FUKUSHIMAとして世界中に発信されました。実態を知らぬ世界の人々の中には、福島ばかりではなく日本列島があたかも放射線の強い影響で人が全く住めない危険な土地であるかのように思っている方も多いようです。

そんな馬鹿な。

しかし、日本人はこの人々をほんとうに笑えるのでしょうか?


安全が確認されている福島県産のコメや野菜を絶対に拒否する日本人と日本列島にはもう人が住めないと思っている外国人との間に、どこか違いがあるのでしょうか?

風評を止めたい。でも…

福島第一原発周辺は当然のこと、ホットスポットのように放射線量が高い場所があることは事実ですが、いわき市を始めとして福島県の殆どの地域が、基準値内に収まっている。これは間違いありません。

この湯本温泉も同様に低いのです。

しかし、いくらそんなことを言っても「風評被害」を抑えることは容易ではありません。

いったん歩き出したら止められない。それが風評の恐ろしいところです。

風評がどれだけ大きな被害をもたらしているか。どれだけ未来を奪っているか。

風評は国内だけの問題ではありません。日本そのものが風評に直撃されています。

いったいどうしたら風評を止めることができるのか。

悩ましい…。


ホタルとの出会いが…


そんな時に、東京都板橋区ホタル生態環境館の阿部館長との出会いがあったのです。

ホタルはそもそも水質等の環境指標として最適な生物です。ホタルが飛べば、そこはきれいな場所。当然です。阿部先生は知る人ぞ知る「ホタルカリスマ」。これまでに伊勢神宮五十鈴川鎌倉鶴岡八幡宮など全国109カ所でホタルが住める環境の再生を行っておられ、ホタルの住める環境作りのプロ中のプロです。さらにホタルは「0.5μSv/hで発光器が損傷を受け光らなくなる。ホタルは自然界のガイガーカウンターなんです」(阿部先生)。それならばホタルが飛んで光り、さらにそこに根付いて世代交代を重ねられれば、その場所は完全に安全であることが証明されるわけです。

美しい光でこころを癒してくれるホタルが意外な力を持っていた!


今回のホタルプロジェクトは、この話しを聞いた湯本商店連合会の佐藤政雄さんが発起人となり、有志が集まってスタートしました。

その輪が徐々に広がって、福島県の他の地域とも連携が始まっています。

私たちの願いは、とにかくこの夏、ホタルが飛んでほしい、光ってほしい。そして「さはこの水辺」にホタルが住み着いて、希望の光をどんどん広げて行ってほしいということです。

阿部宣男【著者プロフィール】

1955年生まれ。大学中退後、東京都板橋区職員となる。母の実家が福島県双葉郡大熊町であったことから、幼少の頃より、いわき市と親しむ。16年間の研究の結果を「人の感性とホタルの光」にまとめ、茨城大学で博士号を取得。板橋区立「こども動物園」「淡水魚水族館」を経て、「区立温室植物園」の担当になり、無農薬生態園を作ることに成功。現在「板橋区ホタル生態環境」所属。

ホタルよ、福島にふたたび

ホタルよ、福島にふたたび