でーれーすげーげー

岐阜県岐阜市に在住です。ブログ名は、岐阜市近辺の方言で、とても感嘆したときに発する言葉です。

彼岸の墓参り

春と秋の彼岸にお墓参りする風習はいつから発生したのかは知らないが、例年の習慣として、私の実家とへばちゃんの実家の墓の墓参りに行ってきた。

実家の墓がある市営墓地は歴史がある。といっても「いつからあるか」なんて知らないが、最近の段式の墓石もあれば、生け垣に囲まれた広い敷地にいくつも墓石が経つ古いお墓もある。戦没した人を弔うための、頭が四角錐になった墓石も数が多い。

実は見ていると結構飽きなかったりする。円筒形、自然石を利用した物、やたら背が高い物、碑文型などいろいろある。丸い玉の墓石がもっとも珍しいか?。細かい装飾も種々雑多で見飽きない。手入れがされずすっかり荒れ果てているお墓もあり、それを見ると、ご先祖様もさぞ気の毒に、と思ってしまう。

それに比べると、新しく区画された地域に立てられた現在のお墓はまったく画一的だ。見ても興味を引かない。今は「死」について考えるにしても、介護をどうするかとか、自分で動けなくなったらどうしたらよいか、など、死ぬ前の問題があまりにも大きくなっている。また葬儀についても自然葬や近親葬など、「お墓」とは無縁の考えも広まっている。相対的に墓所の重要度が下がっていて、そこに考えをめぐらす度合いも減っているのだろう。

風が強く、せっかく点灯させたロウソクもすぐに消えてしまったが、暖かい一日、のんびりと墓参りできてゆっくり過ごせたと思う。