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HAYASHI_Tの日記

2010-01-28 平行輸入の携帯電話機が電波法違反?そんな馬鹿な

マイクロブログ(笑)にかまけて普段から書かない文章を全く書かなくなってしまい、日記もどきblogすら放置の今日この頃である。そんな誰も読みたくない枕台詞など放置しておき、まずは今日のエントリの趣旨だ。

海外版ケータイは日本で利用できるのか?

http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/mobile_catchup/20100128_345410.html

インプレスウォッチに近年稀に見るというか、目に余るという言葉通りの余りにも酷い記事が掲載されたので、今日は逐一反論を加えながら指摘を加え、全否定していこうと思う。きっと消費者(笑)目線の皆様には絶賛いただける内容だと確信しているが、まぁそこはほれ、外れる事だってあるさ。

あぶすとらくと

22:50 |

国際ローミングに係わる包括免許制度を受けている国内携帯電話キャリアへ接続する、いわゆる技適マークのない輸入携帯電話機が電波法違反であるという記事が、予断に基づく誤った記事であるという指摘。ここ間違えたら記事成立しないじゃんね。

その他、ライター本人への人格攻撃などdisり多数。

s/増えてきた海外版ケータイ/増えてきた*海外製*ケータイ

22:50 |

最初はつまんないジャブから、いくつか拾っていこうか。本当につまらんよ(笑)。

ぉぃぉぃ誤字脱字とかさらっと流そうよ。もしかすると意図通りで間違いじゃないのかもしれないからさ。

そういえば、昔は日本でもPDC端末でメーカーブランド端末が一定量流通した時期があったな。キャリアブランドじゃなかったけれどあれは何だったんだろう。ホーリンせんせい程になると良くご存じなんじゃないだろうか。揚げ足をとるなって? ごもっとも(笑)

iPhone 3GSソフトバンクUSIMカードではなく、NTTドコモFOMAカードを挿して、使ってみたくなるかもしれない。

あはは、そうだね。

ところで、SIMロックに触れてはいるけれども持ち主の所有権とかその財産を損ねる行為だとかいう面には触れる気はないのかな。代金支払い終えても解除してくれないとかさ。詐欺だよね。まあいいや、次いこつぎ。

技術基準に適合しない機器については、ユーザーが携帯電話事業者に対して、必要な書類とともに接続を申請することも可能

これは事実上できないと考えていいだろう。

そうだね。書いてある通り「本当に技術基準に適合しない」機器ならば、どこに何を申請したって通らないよ。そんな他の無線機器に悪影響を及ぼしかねない機器は許されなくて当然だ。

……え、違う? ボケはええって。はいはい。

一般のユーザーが技術情報を簡単に用意ができるわけもないので、

ああ、なんだ。資料が隠されているって話をしたいのですか。

じゃあ、正しくはアンフェアにも国内の事業者があらかじめ公開しておくべき技術基準や手続きフローとか様式類を伏せたまま、でかい顔をしているって話だよね。それならそうと分かりやすく記事に書いてくれなきゃ。

アンフェアとフェア

22:50 |

日本国内育ちで日本在住のライターさんには、ちょっとばかし難しい概念かもしれない。ちょー適当に言うと、公平と不公平って直訳すればそれなりに意味は通ると思うんだ。

実際にユーザーが気がついているかどうかは別だけれど、不利益を一方的に負わされる事業者の行為はアンフェアな行為と批判され、最終的に是正されるべきものだ。

うーん、それでも難しければ、「善悪」で考えても良いんじゃね?日本の携帯電話キャリアみたいに、さんざ悪い事してると、最後には怒られるんだよ。

実数として未認定のまま運用されている携帯電話機の台数

12:54 |

ここの文脈を適切に俯瞰してみたいのなら、実数として工事設計や技適が通っていない端末が毎年どのくらい接続を申し込まれ、何割が最終的に接続されたのかといった数字を基に議論しなきゃ始まらない。そもそも、契約数の推移とかと違ってこういう事業者にメリットのない数字が報道されることなどない。不都合だからだ。

なのに、現実は並行輸入の電話機販売店が何社もあるのだから、国内事業者のネットワークに問題なく接続可能な端末がそれなりの台数、暗数として輸入されていると見るほうが自然だ。正しくは意図を持ってグレーゾーンに追いやられているという解説がもっとも的を得ているんだろう。そういう目で客観視できない提灯ライターなら、今からでも遅くはないから退場処分ね。ばいばい

約款は事業者による検査に基づいて運用される

22:50 |

こうした海外版ケータイはそのまま、動作するはずであり、ユーザーとしても非常に興味のあるところだろう。しかし、残念ながら、こうした海外版ケータイは、基本的に国内で利用することができない。それは「法律」や「約款」という問題がクリアされていないからだ。

なぜだかこの文章と日本的な遵法意識からすると、並行輸入電話機は使ってはいけないのだという感覚に誘導されそうになる。だがしかし、事業者側の一方的な都合を平然と受け入れる感覚はどうかしているぞ。

そもそもは海外製端末のほうが価格だったり利便性だったりユーザーとしての利益があるから利用したいんじゃないのか。ルールを守るってのはその法益を守る事であって、条文を楯にアンフェアな手抜き商売を横行させるための仕掛けに使われて良いものじゃない。絶対にだ。

記事に書かれているとおり、事業者側でネットワークに問題が見つかれば、約款通り端末の検査を実施して問題のある端末を排除するとタリフで決められている。これは事業者自身が決めて、総務大臣の許認可を得た「約款」の趣旨だじょ。それがルールを守るという事であり、検査で問題が確認された機種の情報を広く広報して不具合を防ぐというのが「法律」や「約款」の趣旨だ。分かっててねじ曲げたろゴルァとか、少々口元が滑りつつ。

ちなみに、この件に関し、海外版ケータイの利用が考えられるNTTドコモソフトバンクにコメントを求めたところ、基本的にはここで解説した内容と同じ答えで、やはり、「技術基準に適合した端末を利用して欲しい」とのことだった。

その通り。やはり事業者も「希望を述べている」だけであり、なにをどう捏ねくり回しても、海外端末は使ってはならないという結論にはたどり着かないようだ。

余談だが、KDDI(au)もincoming roamingやってます

22:50 |

CDMAサービスのKDDIは、バンドが海外と違うから国際ローミングを受け入れていないという誤解をお持ちの方が沢山おられる。どうやら、ホーリンせんせいも勘違い君のなかの一人みたいだ。あんたバカァ?(C)GAINAX

実際には*一部基地局*でローミングを受け入れている。対応バンドとかはCDGのサイトでも見に行けばいいと思うよ。

国際ローミングだからではなく包括免許だから

22:50 |

この点について、総務省の総合基盤局電気通信事業部にたずねたところ、海外版ケータイを国際ローミング日本国内で利用するケースは、特に問題がなく、最終的にはサービスを提供する携帯電話事業者の管轄になるのだという。

本来、携帯電話をはじめとする無線局は、日本の行政府による許認可があって初めて電波を送信できる免許制度の対象だ。この原則を遵守しようとすると、海外から来た国際ローミングの移動機はどう理屈を付けても違法となってしまう。UMTS (3G)を導入する際に、官民共同で事実上ローミング移動機を免許制度の対象外とする例外規定を作ったという経過がある。

対象は、無線局の包括免許制度に係わる移動機だ。国際ローミングをする包括免許を受けた事業者に接続する(海外から来た)移動機は、その免許に自動的に組み込まれる*1。つまり、国内事業者に接続できる海外端末は、自動的に電波法の免許を受けた(合法な)無線局となるわけ。

ここで注意したい点がある。SIM携帯電話機の一部ではないため、SIMを国内事業者のものと差し替えた場合には国際ローミングではなくなるが、SIM差し替えイコール電波法違反とする考え方には合理的な疑問が相当程度差し挟まれる。

にもかかわらず、何故かここで取材したはずの総務省の見解でも法律家の助言でもなく、筆者の予断に基づいた伝聞が。

「厳しく言えば、電波法違反になるが、即座に逮捕されるわけではない。ただし、法に触れる行為であることは十分に意識する必要があるし、リスクを負っていることを理解するべき」「むしろ、正しい情報を伝えないまま、海外版ケータイの利用をアピールしたり、使うことを促すことの方が問題」

個人がブログなどで情報を発信することは否定するつもりはないが(もちろん、使うことは法に触れるわけだが……)、やはり、責任あるメディアは襟を正して、情報を発信するべきだろう。

だから違反にならないっつーの。この部分は明確に嘘をついていると指摘せざるを得ない。駄目だろ嘘は。

以下、予断と間違いに基づいた、国内事業者に揉み手ですり寄るような文章がだらだらと続くのだが、何年にも渡って提灯記事を書き続けるとこういう人格になってしまうのかと、激しく残念な気持ちに苛まれる次第。そもそも彼は、国際ローミングに係わる包括免許制度の導入時に第一線で携帯電話ライターをやってた人物ではなかったろうか。

教訓

22:50 |

最後に、事業者や端末ベンダーの供応に飼い慣らされるのがライターの仕事ではないという常識をひとつお教えして、この稿を締めくくることとしたい。

*1:いわゆる技適ステッカーが無いままである