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2011-06-25

社会心理学5. Social Cognition: 社会認知

社会心理学もくじ

Howe we think about our social world:

社会的認知はスキーマに基づいている。スキーマとは過去の経験や外界についての構造化された知識である。ある物事についてのスキーマが形成されるとその物事の認知にスキーマからの影響が認められるようになる。

社会に関するスキーマは社会的スキーマと呼ばれ、テイラーとクロッカーによって人格特性などについて規定する人スキーマ、自己の特性について規定する自己スキーマ、年齢や人種、職業などに基づく役割を規定する役割スキーマ、ある事態に対する人間の行動を規定する事象スキーマの四つに分類された。これら社会的スキーマは人間が社会的な状況を認知する際に無意識的に作用し、認知の際の分析にとってより容易な心的近道となる。ただし社会的認知は社会スキーマによって判断されるわけではなく、必要に応じて修正することは可能である。
(wikipedia)

    • How people think about themselves and the social world, or more specifically, how people select, interpret, remember, and use social information to make judgments and decisions.
  • Basic types of social cognition
    • automatic thinking : not aware of
      • thinking that is unconscious, unintentional, involuntary, and effortless.
    • controlled thinking : aware of
      • thinking that is conscious, intentional, voluntary and effortful

On Auto Pilot

  • automatic thinking:
    • 気づかないうちに自分の中で起こっているinternal attributionなど。
    • 人間の活動の資源は限られているため、飛行機のオートパイロットシステムのように、必要なときのみ思考(cognitive effort)を使う。それにより、他事のために資源を解放する。
    • e.g: 長いドライブをしていると、途中の記憶がないことがあるがきちんと安全にここまできたということは、automatic thinkingが働いていたということ。
  • automatic thinkingのメカニズム:

schemas

過去の経験に基づいて体制化された知識構造。
対象の属性や事象に関する情報を処理するとき、これを認識の枠組みとして用いる。
これが人や社会的事象に関わるときには「社会的スキーマ」と呼ぶ。
(仔猫の遊び場)

    • mental structures people use to organize their knowledge about the social world around themes or subjects and that influence the information people notice, think about, and remember.
    • e.g: たとえば鳥に対して、{bird|feather, wings, beak, talon, fly, robin}などの大まかな特徴のセットを持つ。

⇒schemas is a foundation of stereotype.

特定の領域での自己に関する知識の表象。
ある次元が重要で、自分がその次元上でどの位置にいるかを明確に知覚している場合、個人はその次元に関してセルフ・スキーマを持っていると考える。
セルフ・スキーマはスキーマ関連情報の処理に影響を与える。
セルフ・スキーマに関する情報は、すばやく処理され、記憶が優れ、判断が早くなる。(← 自己照合効果といわれる)
また、他者認知においてもセルフ・スキーマが利用される。
(仔猫の遊び場)

    • belief people hold about themselves that guides the processing of self-relevant information
  • schematic v. Aschematic

  • situations: the scripts of life
  • script: schema for ''situations''

日常的に繰り返し経験される事象を、その事象を成り立たせている一連の出来事のつらなりとして表現する。
情報に人が日常的に繰り返し遭遇する事象の一部が含まれると、他の部分は明示的に示されなくても、スクリプトの働きによってそれらの部分を示されたのと同じように想起し、理解する。
(仔猫の遊び場)

    • allow people to anticipate goals, behaviors, and outcomes likely to occur in a particular setting
    • come from past experience

ウェイターが来て、席を案内されて、飲み物を聞かれて、メニューを聞かれて、運ばれて、味を確認されて、支払いを済ませて、出ていく一連のレストランで食べる。ということに対するスキーマ

  • scripts influence social perception.
    • see what we expect to see in a particular situation
      • e.g: オフィスの写真を見せて、そこに本棚がなかったにもかかわらず、「本棚に何冊の本があった」と聞かれると、人は「オフィスなら本は何冊かあるはずだ」というスキーマにより答えるという。
    • use what we know about the social situation to explain behavior
      • when people try to reconstruct the memory, they use script to fill the blank in his memory. (すべての詳細を覚えていられないから)
      • e.g. この人は犬にほえられていると言ってあいまいな表情の写真を見せるのと、この人は宝くじで当たったといって同じ写真を見せるのとでは、人は前者では「怖がっている表情だ」といい後者では「喜んでいる表情だ」と言う。

The function of schema: why do we have them?

  • particularly useful in confusing / ambiguous situations
    • もしなかったとしたら、見るものすべてがまったく新しいものであり、これはなにである。のような憶測さえできない。(神経認知の障害でそれができない人もいる。)
  • Nummenmaa, Peets, Salmivalli (2008)
    • Adolescents read a series of ambiguous vignettes (舞台の短い場面)
    • prior to evaluations looked at faces of actual peers
      • (disliked, neutral, or liked peer)
    • what mattered was viewing the disliked peer for the evaluations of ambiguous vignettes

Which schemas are applied

  • accessibility :自分の中に多くあるschemaの中でどのschemaにアクセスできるか。
    • The extent to which schemas and concepts are at the forefront of people's minds and are therefore likely to be used when we are making

judgments about the social world.

    • 現実問題に対峙した時に、それに対してどんなことが出来るかを判断するスキーマの拡張性
  • 3 reasons a schema may become accessible
  • chronically accessible due to past experiences : 過去の経験から
  • related to your current goals :自分の目標と関連する時
  • recent experiences :最近の経験から
    1. 最近振られたばかりの人は、しばらくはその人に対して同じ態度はとることはできない。
    2. video Derren Brown amazing movement prediction |http://www.youtube.com/watch?v=hClJLxsS1TY
      1. ポスターのデザインのインスピレーションはautomatic thinkingにより作られたschemaに大きく影響されるため、実験者は無意識のうちに被験者に多くのイメージを見せ付けることにより、彼らのデザインするポスターの大まかなアイディアを予想することに成功した。

which schemas are applied?

  • プライミングとは、先行して何らかの刺激を受容したことが、後続の刺激の情報処理の仕方に無意識的に影響を及ぼすことをいう。
    • 直接プライミングと間接プライミングとに分けられる。
      • 直接プライミング

プライム刺激とターゲット刺激とが同じ単語の場合。
プライム刺激がターゲット刺激の認知の内容に影響するものであり、単語完成テストによって示される。
プライム刺激の知覚要素によるものを知覚プライミング、概念的要素によるものを概念プライミングという。

      • 間接プライミング

プライム刺激とターゲット刺激とが異なる場合。
プライム刺激がターゲット刺激の認知の速さに影響するものであり、単語の認知閾の測定などで示される。
プライム刺激ととターゲット刺激の間の意味的関係に基づくものは意味プライミングといい、活性化拡散モデルの意味的関連性の効果として説明することが可能である。
先行刺激 (ターゲットと意味的関連) → 活性化 → まわりに活性化がひろがる ⇒ 反応が早くなる
(仔猫の遊び場)

    • the process by which ''recent experiences increase the accessibility of a schema'', trait, or concept.
    • Higgins, Rholes, & Jones(1977)
      • 記憶における特定の概念の活性化およびプライミングが、判断や行動に対する概念の影響を増加させる
      • 2つのグループに対して、片方にはネガティブな、片方にはポジティブなキーワードのリストを見せて記憶させる
        • adventurous, self-confident, independent, persistent
        • reckless, conceited, aloof, stubborn
      • その後に以下の文章を読ませる。

Donald spent a great deal of time in his search of what he liked to call excitement. He had already climbed Mt. McKinley, shot the Colorado rapids
in a kayak, driven in a demolition derby, and piloted a jet-powered boat―without knowing very much about boats. Now he was in search of new
excitement. He was thinking perhaps he would do some skydiving or maybe cross the Atlantic in a sailboat. By the way he acted one could readily
guess that Donald was well aware of his ability to do many things well. Other than business engagements, Donald’s contacts with people were rather
limited. He felt he didn’t really need to rely on anyone. Once Donald made up his mind to do something it was as good as done no matter how long it
might take or how difficult the going might be. Only rarely did he change his mind even when it might well have been better if he had.

      • 結果、ネガティブなキーワードを覚えさせられた人は、Donaldの評価をネガティブに評価し、ポジティブなキーワードを覚えさせられた人は彼をPositiveに評価した。

http://dl.dropbox.com/u/3770752/wiki/higgins.png

Making our schemas come true

誤った情報や曖昧な情報をもとに自分自身や他者の行動あるいは環境についての期待を形成し、この期待に沿って行動した結果、当初の期待が現実のものとなる現象をいう。
実験者が抱いている研究仮説が実験者の微妙な行動によって被験者に伝達され、実験結果が仮説の方向にずれる実験者期待効果や、教師が期待した児童・生徒の成績が、実際に期待の方向に変化するという教師期待効果などはいずれも自己成就的予言で説明できる。
(仔猫の遊び場)

    • The case whereby people have an expectation about what another person is like, which influences how they act toward that person, which causes that person to behave consistently with people's original expectations, making the expectations come true.
  • Rosenthal & Jacobson (1968)
    • "bloomers" vs. others
  • Rosenthal \& Jacobson (1968)の研究]
    • [目的]
      • 教師がある期待(よい成績を上げる子どもだと信じる)を持って子どもに接すると、教師はそれが実現するようなやり方で子どもに関わり、その期待通りの結果を子どもに生じさせるという仮説(予言の自己成就)のもとに以下のような実験を行いました。
    • [方法]
      • 1学年〜6学年まで各学年3クラスの担任と子どもたちを対象に、新しい知能検査を開発したのでそれを試すための研究というふれこみで実験を行いました。
      • 次に、各クラスからそれぞれ20%の子どもを知能検査とは無関係にランダムに抽出し、新年度の初めに、その子どもたちのリストを各学級担任に提示しました。その際、各担任の先生は「この子どもたちは、この検査によると、この学年にうちにこれまでの成績よりもずっと高い学力を上げる可能性のある子どもたちである」

という偽りの情報を与えられました。

      • その後、実験者は教師たちと一切関わりを持たず、その学年ののわりに、実験者は、前と同じ知能テストを児童たちに再度実施した。それと同時に、教師たちに対して、各学級児童全員の知的好奇心の程度と彼らに対する好意度を評定させた。
    • [結果]
      • 1学年から6学年まで全体を見てみると、実験群の児童たちの知能指数(IQ)の増加の 程度は統制群より大きく、特に1,2学年でその傾向が顕著であった。
      • つまり、教師から期待を持たれた児童は、実際にその期待通り知能指数が伸びていたのである。知的好奇心や好意度についても実験群は統制群よりもその程度が強いと評定されていた。
    • [結論]
      • 児童に対する教師の期待は自己成就し、期待に沿った方向で児童に実現されたのである。
      • Rosenthal&Jacobsonは、この教師期待効果を、ピグマリオン効果と名づけた。

(ik-ben-wakei)

http://dl.dropbox.com/u/3770752/wiki/rosenthal.png

http://dl.dropbox.com/u/3770752/wiki/3step_process_self_fulfilling_prophecy.png

  1. show perceiver's expectation like saying "you are intelligent"
  2. alter the perceiver's behavior toward the target: time, material, feedback, criticism.
  3. alter the target's behavior toward the perceiver and confirm the expectation.

Mental Strategies and Shortcuts: judgmental heuristics

簡略化された判断の方法こと。
人間は一般的に認知的倹約家(cognitive miser)であり、すべての情報を考慮して判断するのではなく、簡便な方法で直感的に判断している。
ヒューリスティックスは非常に効率的で認知的負担を軽減するため、日常の判断過程ではしばしば用いられるが、必ずしも正確な解決を導くとは限らず、判断の誤りや歪みにつながることもある。
(子猫の遊び場)

  • Mental shortcuts people use to make judgments quickly and efficiently
  • availability heuristic (利用可能性ヒューリスティック)

ある事象の生起確率を該当する事例の利用しやすさに基づいて判断する直観的方略のこと。
利用しやすさは現実の生起頻度とは必ずしも対応せず、目立ちやすく選択的に記憶されやすい事象はその生起頻度が過大に見積もられる傾向がある。

    • tendency to estimate the likelihood that an event will occur by how easily instances of it come to mind
    • よく起こることは簡単に例を思いつくことができる
      • e.g:一文字目がrの言葉と,二文字目がrの言葉はどちらが多いかと聞かれた場合,多くの場合前者だというのはそちらの方が簡単に思いつくことができるから.
  • representativeness heuristic (代表性ヒューリステック)

ある事象が特定のカテゴリーに属するかどうかの確率を、その事象がカテゴリーを見かけ上よく代表しているか否かに基づいて判断する直感的方略のこと。

    • mental shortcut whereby people classify something according to how similar it is to a typical case
      • e.g: 占いでは曖昧な表現を使い,誰にでも似たケースを思い浮かばせることができる用にしてまさに自分のことだと思わせる.
  • false consensus effect (合意性バイアス)

自分の態度や行動を典型的なものと考え、同じ状況にあれば他者も自分と同じ選択や行動をするだろうと考える傾向のこと。
利用可能性ヒューリスティックの産物と考えることもできるし、セルフ・サービング・バイアスの所産とも考えられる。

    • tendency for people to overestimate the extent to which others share their opinions, attributes, and behaviors
    • 特に似たような人が集まるグループの中に置いて発生しやすい.
  • base-rate fallacy (基準率無視)

ある事象について推測するとき、一番大事なのはその事象が起きる確率であるはずなのに、その事象について何らかの情報が与えられると、それの情報の有用性が確かめられることなく推測に影響してしまい、その確率についてごく当たり前な認識が歪められてしまい、結果的に合理的な推測が出来なくなってしまうという現象のこと
(Everything in Life is Only for Now)

    • finding that people are relatively insensitive to consensus information presented in the form of numerical base rates.
    • 飛行機は事故が起りそうで乗りたくないという人が入るが,実は車による死傷事故の方が遥かに頻繁に起きている.

controlled cognition

「もし○○だったら」とか「もう少しで○○だったのに」といった具合に、事実に反することにこだわるところから命名された心理メカニズム

    • tendency to imagine alternative events or outcomes that might have occurred but did not
  • Imagining results that are better than actuality
    • disappointment, regret, and frustration
  • Imaging results that are worse than actuality
    • relief and satisfaction to elation
    • e.g. defensive pessimism: hope for the best, but prepare for worst case.

Wegner & his White Bears (2003)(シロクマ現象)

ある物事を考えないように努力することを心理学では思考抑制(thought suppression)という。この分野の研究は、ウェグナーWegner,D.M.の「白熊実験」に端を発する。ウェグナーは被験者に「これからしばらくの間、何を考えても構いません。ただし、白熊のことだけは絶対に考えてはいけません。」と教示する。すると当然、被験者は白熊のことを考えないように努力し始める。しかし、努力すればするほど、白熊のことが頭に浮かぶという皮肉な現象が生じてしまう。ウェグナーはこの現象を、皮肉過程理論(Ironic process theory)で説明した。人間が何らかの思考統制(mental control)を行うとき、そこには実行過程(operating process)と監視過程(monitoring process)という二つの認知プロセスが機能する。人間は基本的に実行過程で様々な思考活動を行う。しかし、何らかの理由で思考統制が求められると、監視過程が機能し、実行過程内の統制対象の有無をチェックし始める。白熊を考えないようにコントロールしなければならない時、監視過程が実行過程内への白熊に関する思考の侵入をチェックし始めるわけである。ところが、監視過程が白熊をチェックするためには、必ず白熊を実行過程にのせなければならない。その度に監視過程が白熊を検出し警告を発するという悪循環に陥ってしまう。この悪循環が極めて皮肉な現象であるため、ウェグナーはこれを皮肉過程と呼んだ。
(さいころ、ころり)

  • thought suppression(思考抑制)
  • attempt to avoid thinking about something we would prefer to forget
  • Ironic process theory(皮肉過程理論)
    • conscious effort at maintaining control is met by a concern about failing to do so, this concern triggers an automatic process of searching for the unwanted thought
    • "Any attempt at mental control contains the seeds of its own undoing"

Improving Human Thinking

  • overconfidence barrier
    • The fact that people usually have too much confidence in the accuracy of their judgments

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