GOSICKⅥ ―ゴシック・仮面舞踏会の夜―

読了。

「触るな! 君」
「……ごめんごめん、あんまりぷくぷくしていたから」
「……わたしは、ぷくぷくしていたことなど一度たりともない」
「いや、常にしてるよ……?」
「なっ!?」

<ベルゼブブの頭蓋>から脱出し、オールド・マスカレード号に乗り込んだ二人だったが……そこでも事件は待っていた。ゴシック・ミステリ6。


面白い。けれど何ともまあ、焦れったい。
焦れったいってのはもちろん二人の仲のことだけど*1、<形見箱>のこととかも。2巻から続く伏線だし、コルデリアに迫る秘密とか想像してたら、結局あれだし。
ヴィクトリカが久城をどう思っているかが気になってたところだけど、なるほどそうなるかぁ、と言った感じ。その後に指摘された221頁「それが、きっと愛だよ」 にはニヤリ。更にその後の227頁「すこしは、すこしは、近づいたのだろうか。最大の謎に」 あたり、天才と言われる人の最大の謎は、やっぱり自分自身のことになるんだな、とか。


あと深淵なる闇に久城が見入るところに吹いたw 出来るならこのまま久城を脅かし続けて欲しいなあとか思ったり。

*1:見るように見れば結構進展してるような、でも多分それほどでもないんだろうなあ。