イナイ×イナイ

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)

イナイ×イナイ (講談社ノベルス)

読了。英字サブタイ、最初は何のことかと思ってたけど、リズムが一緒だな、と気付いた。

「どうしてそんなに我を張っているんですか? もっとドライにいきましょう。ビジネスライクにいきましょうよ」
「おっしゃりたいことは、わかりました。でも、私には判断ができません。上司に相談してみます」
「ああ、そりゃ、ビジネスライクすぎる」

森博嗣、X(エックス) シリーズ開幕。*1


まあまあ。いつもよりかはすっきりしてた気がする。
登場人物紹介で「椙田泰男」 「真鍋瞬市」 とあって、ああぁ、やっぱりなあ、という感想。前者はともかく、後者はどこだったかな……と探してみると、”「η」 201ページ以降” だった。218ページまで読み返して、前者の正体も思い出して……すっかり忘れてるなあ、と。やっぱり完結した後に1巻から読み返すべきなのかも。でも2シリーズ同時並行だときつくなるかなあ。
(→事件ネタバレ)”「現場に近い男は一人なんだから、どうせ鎮夫=六郎だろ? 髪で顔が隠れてたりとかしてたし」” とか思ってたら、無意識に組み上げた最初の条件のその見事な崩され様に、おわぁ、と溜息。あと、あんまり関係ないけど、真空管アンプってMLAのまんまじゃねーかw とか、287頁「ようするに、頭のバッファが足りない証拠だ」 なんて面と向かって言われるとへこむなあとか。


最後の最後にあれな展開だったりで、次予定の「キラレ×キラレ」 もちょっと楽しみになってきた。

*1:MLAやタイトルの表記は×(バツ)だけど、帯はXの様子だし、それに……。