メグとセロン I 三三〇五年の夏休み<上>

読了。

「あんたの気持ちも分からないでもないよ、ニコラス・ブラウニング」
「ニックでいいですよ。これからよろしく」
屈託のない笑顔のニックに、ナタリアも笑顔で答える。
「おう。――女同士の友情も悪くないぜ」
「あ、ひどい」

登校途中にメグの姿を見つけたが、いつものように声をかけられないセロン。知り合いにすらなれないまま時は過ぎる。そして夏休みに入り、セロンは親友ラリーの誘いで演劇部の合宿の手伝いに参加することになったのだが……。


いや、面白かったけど、なんか普通だよ!
銃とか一回も出てこなかったんじゃないかなあ。代わりに、作者の趣味を反映したのか、カメラになってますが。
というわけでリリトレ・スピンオフの学園モノ。国家の危機とかそういうのは一切なしです。学園といっても学園キノみたいな銃乱射もありません。緊張感ゼロのゆる〜いお話。そして遂にあとがきが”自虐ネタ” に……。まあ面白かったしいいんですけど。
内容は普通なので、特に感想もないんですが……何だか妙に文章が読みにくかったかなあ。ほとんどが新キャラなのもあってか、場面を想像しにくい箇所がいくつかあったり、「AとBとCと、Aの四人が〜」 なんて書いてあったり。D消えちゃった! あと、109頁「……俺、妹が一人いて、リイナっていうんだ。頭がいいんだ」 の意図が分からなかったんですが。


これでまた3年、同じシリーズが続くわけですね。まあ、なんというか……安定してることは良いことですよ。