藤堂家はカミガカリ 2

藤堂家はカミガカリ〈2〉 (電撃文庫)

藤堂家はカミガカリ〈2〉 (電撃文庫)

読了。

「何か用か?」
「靴下……履かせてください」
「うごふっ!」
思わず変な咳が出た。見れば春菜は裸足で、足だけ寒そうだった。

藤堂家には居候が二人いる。カミシロこと神代神一郎とアマギリこと天霧美琴――ハテビトだ。今日も神一郎は料理を作り、美琴は藤堂周慈に特訓をしていた。そんな所に3本足のカラスが連れてきたのは、ハテシナで命を狙われているというアフロだった。


うんうん。なかなか笑えた。
戦闘中でもボケまくったりと、基本的な所は前回と変わらず。まあ今回は同じ勢力同士の任務の衝突だったりで、手を抜いた戦いっぽいですけど。
もう31頁「藤堂ミネ子」 あたりで吹いた時点で負け決定でした。その後の挿絵で、周慈の”嬉しさと照れと少しの下心が混じった” 顔も絶妙です。そして今回のキモは↑の引用文。惚れ薬や魔法による強制デレは元の性格との乖離が激しくてあまり好きじゃないんですが、あくまで控え目に、駄々っ子のようになるのは中々良かったです。


何だか怪しい伏線を残しつつ終了。あとがきの「機会があればまたお会いしましょう」 という定型文がシリーズ終了の挨拶に見えるかどうかは本文の内容次第ですが、これは……続くんですよね?(半信半疑)