多次元交差点でお茶づけを。

多次元交差点でお茶づけを。 (角川スニーカー文庫)

多次元交差点でお茶づけを。 (角川スニーカー文庫)

読了。裁断が失敗したのか、ページ2枚がくっついてました。一応切らずに読めましたけど。

ただ猛然とした感情が胸のうちに噴き上げて、気がついた時には叫んでいた。
「私も、学校も、修学旅行も全部――『関係ない』 から、あんな態度だったんでしょ? そんなあんたが私のことを叱るなんてお笑いだわ! ホテルの人手が減るのが心配なの? 壊れたらあの懐中時計で、時間を撒き戻せばいいじゃない!」

時狭間学園。その地下には異次元世界が行き交う多次元交差点クロスポイントと、他次元生物のためのホテルがあった。そこでは、昼間は常に寝ているクラスメイトの夜野原ミサキが支配人をやっており――。


うーん、まあ、面白くないわけじゃないけど。
なんというか、こう、いまひとつキャラの口調や会話が馴染んでこないので、テンポが悪かったように思います。例えば、「やよぉ!」 が口癖(というか訛り?) のキャラがいたり、ヒロインが主人公を呼ぶときの呼称が「この未払い寝ぼすけ勘違い支配人 ! !」 のように、2,3個の言葉をくっつけて呼んでたり。両方とも、どうにも脳内再生しにくい台詞なんですよね……。私だけかもしれませんが。とにかく、なかなか頭に入ってこないのです。これは致命的。
まあ、上の引用文辺りなんかは盛り上がってきたり(結局消化不良な感じですけど)、緑と赤のうちの赤い毛むくじゃらの方が出てきたり、更には中の人が……とか、ところどころ面白かったりはするんです。ですが……。相性という奴でしょうか。なんだかいまいちパッとしません。


イラストは好きなほう。2巻は秋発売だそうですが、どうしましょうか……。