輪環の魔導師 4

輪環の魔導師〈4〉ハイヤードの竜使い (電撃文庫)

輪環の魔導師〈4〉ハイヤードの竜使い (電撃文庫)

読了。

「ていうか、フィノの態度ってたまに怖くならない?」
「そうですか? 健気でかわいいと思いますけど」
そう言えてしまうシズクの感覚が怖い。
アルカインは金色の眸を細めた。
「……僕はどうやら、度量の狭い雄猫みたいだ」

魔族の前で「還流の指環」 の力を解放し、戦う覚悟を決めたセロ。一行は王都奪還のために、まず王都近郊のトラファードへ向かった。だがそこで待ち受けていたのは、魔族となった魔導騎士団と、戦っている魔族であった――。


フィノ恐ろしいよフィノ。
まず表紙の目が怖い。カラーの目もひどい。挿絵の目なんか死んでる。そして何より恐ろしいのは、その絵と文章がぴったりマッチしてること……! ぎゃあ!
というわけで、フィノ最強説がまことしやかに噂されている(と想像に難くない) 輪環の魔導師4巻です。今回はセロの師匠が出てきたり、魔族側の描写が増えたりと、世界観が広がりを見せていきつつも、緊張感のあるバトルもあり――と、目が離せない展開になっています。なによりも、上巻だったので、いいところで終わってしまいます。


そんな感じで、イラストは最高だったんですが、アルカインの胴体がムキムキだったのだけは残念。猫はもうちょっとふわふわしてて欲しかった……。次も期待です。