月色プラットホーム

月色プラットホーム (一迅社文庫 み 2-1)

月色プラットホーム (一迅社文庫 み 2-1)

読了。ひさびさにほんわか系を読んでみたくなったので。

「本当に害はないんだな?」
匠海は念を押した。
「ありませんってば。匠海さん、こんなに可愛い幽霊に取り憑かれるのがそんなに嫌なんですか?」
ぷくぅ、と頬を膨らませて拗ねた顔で見上げてくる。

幼なじみの少女に連れられてやってきた深夜の無人駅。そこで見たのは、彼岸の住人を運んでくる「幽霊列車」 だった。ドジな”車掌” の少女を放っておけなかった匠海は、アルバイトの申し出を受け入れるが――。


なかなか良かったです。
タイトル買いとは言いつつも、店頭でパラパラとめくり、どんな雰囲気かをある程度予想してから買うんですが……これは、想像していたより面白かったです。どの程度の予想かというと、たぶん「θ(シータ)―11番ホームの妖精 (電撃文庫)」 のときと同じかと。ちなみにそちらは未読です*1
ちなみに面白くなってきたのは、上の引用した箇所(102ページ)あたりから。不覚にも可愛いと思ってしまいました。その後は184頁「綾芽という人は要警戒」 に噴出し、225頁「羨ましい! 正直物凄く羨ましいです!」 で悶死しました。後半のLOVE寄せが激しすぎます。


最後の対面も、”悪霊化して豹変する” というのがなかなか迫力がありました。後半でググっと面白くなるのは良かったですね*2

*1:回避した理由はたしか、積読がたまっていたから。近ごろは買おうと思っていても、店頭で迷った挙句に切り捨てることがあります。

*2:前半が地味なだけとも言います。