悪魔のミカタ666 6 ノットB
- 作者: うえお久光,藤田香
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
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「……だからあたしにも、いわせてね?」
「な、なんでしょう?」
少女は目じりに浮かんでいた涙をそっとぬぐうと、笑顔で、いった。
「――あたしだって、きみに負けるつもりはないから」
「ええと、それは、どういう意味で」
「……勝負、だよ」
二つに分かれた《 It 》とともに、鍵となる魂エネルギーの半分を持ち去った『ノットB』。堂島コウが信念を貫けず、失意のどん底にいる一方で、もう一人の堂島コウである『ノットB』 は何を想うのか? 『ノットB』 メインの第6巻。
超・興・奮。
マジで興奮が止まりませんでした。最初はいきなり何とかの室長視点の話が始まって、次に山本美里視点になったので、すわ伏線ばら撒き短編集かと*1気落ちしかけましたが……168頁「……
以下コメント。160頁「あたしだって、譲れない。だから何回だっていう。――
『ノットB』 であってもコウはコウ、主人公らしい熱さを見せてくれました。というかオリジナルは――。次も期待。
私的メモ。
6巻序章を読んで、あまりの覚えてなさに5巻を軽く読み返しました。1年前ですもんねえ……。
1.5巻139頁「――葉切洋平の人格は、生きている」 これって記憶を受け継いだとか、そんなことかと思ってましたが、よく考えれば日奈と同じようになっているということで、ノットBは洋平の記憶を持っていませんよね。綾の中に日奈が同居していることを、コウ(with洋平) は6巻の屋上の場面で気付いても良さそうと思っていたんですが、人格は保持しても記憶は共有していないんですよね。
2.5巻247頁「(勇者は一度、堕ちねばならない。それが神話に語られる、英雄の条件)」 これって、まさしく6巻ノットBに当てはまると思うんですが……なんだか、完全にノットB>>>オリジナルな展開になっている気がします。これから、とは思いますが。
3.ジィが出てきたときは、伏線解消のための伏線キタ━━(゚∀゚)━━!!!!! とか思いました。というか、今までは「なんで『ノットB』 の方なんかについていってしまうんだ」 と疑問でしたが、今回のを読むと、仕方ないというか何というか。
4.無玄が当て馬をいくつ用意してようと、ターゲットは日奈固定だったようですが、そこはなぜ? というのは語られるのでしょうか。そのあたりを日奈が解いていくのかなー。
5.追記。MLNの「わがせ」 って何のことかと思ったら、「我が背」 でした。そういやされ竜1巻でドラゴンが「背の君」 とか言ってたなー。
*1:店頭でジィが表紙なのを見たときもそう思いましたが。(10巻参照→http://d.hatena.ne.jp/asin/4840224323)