ゼロの使い魔 16 <ド・オルニエールの安穏(ティータイム)>

読了。

「寮の、ど、同室の子に教わったんです! さすがにわたしも、こりゃないわって思いましたけど! はい!」
シエスタも顔を真っ赤にして、立ち上がる。沈黙が二人の間に漂う。それから、シエスタは意を決したように息を吸うと、スカートの裾を持ち上げ、それで口元を隠しながら囁いた。
「でも、ちょっと試してみます?」

ガリア王ジョゼフとの戦いが終わり、才人たちは学園へと戻ってきた。虚無の1人が欠けたとあってはロマリアも<聖戦> は行えまいと、やっと得た平穏を二人は満喫する。まずは
約束していたお屋敷探しだが……。


面白かったです。
カップル。この一言に尽きます。極まれりというか、やっとというか。あとは……タバサとアンリエッタの話は置いておいて、”デルフ” の話。なぜこんな所で? と思わずにはいられません。何かしらの都合があるにせよ、それが全然見えてきません。話の合間のつなぎ? パワーインフレの兆候? とか、それくらいしか思いつかないんですが……。
以下コメント。32頁「”ベタに来て” である」 ですよねー。133頁「内心ドキムネだった」 ドキドキムネムネ? いや、ドキがムネムネかな……。141頁「このような一連のセリフを、蔑むような細い目で」 なんという釣り……! 一級ですな。


しかしまあ、けっこう続いてますね。外伝入れれば18冊。来月で19冊。そういえば外伝のほうも本編の影響が出てるんでしょうか。




余談。
ハンカチをキイーッと噛むイラストが餅を食ってるように見えて仕方ありません。噛み切れない! みたいな。