輪環の魔導師 5 傀儡の城

輪環の魔導師〈5〉傀儡の城 (電撃文庫)

輪環の魔導師〈5〉傀儡の城 (電撃文庫)

読了。

「ラダーナ。この子、素敵よ――ぞくぞくきちゃった」
囁くように呟きながら、ルナスティアはセロの頬に唇を添えた。
セロはぎくりとする。
ルナスティアの態度にではない。
一瞬だけ、視線の合ったフィノの眸が、いつも、、、とは明らかに違っていた。

西天将に捕らえられてしまったセロとフィノ。フィノの魔族化をほのめかされ、セロは仲間になることを強要される。そんなセロ達を救うために、アルカインは城へと急ぐが……。


なんと。
いろいろと衝撃的な巻。北天将関係の昔話もけっこう重大ですが、その辺も吹っ飛んでしまうほどのイベントが。まあ主人公補正があるのが分かってしまうので、あまり真剣になれないのが悲しいところですが……。それでも、まさかの展開かと思うとドキドキでした。
ほかに印象に残ってるのは、猫かわいいよ猫とか、”フィノ不発” とか。いつまで焦らされるんだろうと思ったら結局なんにもなしでした。残念。あと279頁「彼のために命をかける理由は、それだけで充分だった」 は、さすがアルカインって感じ。指を三つ立てる余裕はありませんでしたが。


次からは第二部。ファンタジーっぽい大きい話も出てくるようですが、得てしてそういう話はダレやすい(私が) ので、期待半分不安半分といったところでしょうか。