黄昏色の詠使い9 ソフィア、詠と絆と涙を抱いて

読了。

「あ、あわわっ……ヘ、ヘレンちゃんどうしよう! あたし、今までこんな怖い岩巨人ゴーレムモドキ見たことないよ!」
「ミ、ミオのばか! やっぱりわたしが言ったとおりじゃない、こんな暗い道危ないって! 見なさいこのデカブツのむっつり顔、赤獅子マンティコアだって絞め落とせそうな大胸筋! 間違いない、こいつ悪人よ! わたしたちを捕まえてイロイロする気なんだ!」
「い、イロイロっ ! ? ……どどど、どういう意味なのヘレンちゃん!」


再会したアルヴィルとエイダ。鱗片を懸けてファウマと、対峙するカインツ。ファウマに加勢しようと舞台へ向かうシャオと、妨害するネイト。ミクヴァ鱗片をめぐる闘いはさらに加速する――。


ひさしぶりに名詠でうるっときました。
本当にひさしぶり。たしか研究所での vs ミシュダルあたりが最後だったんじゃないかなあ。あんまり覚えてませんけどね。それ以降はなんとなく地味ーな展開というか。あ、ちなみに”ファウマとカインツ” の方の名詠で、”クルーエルの真言” の方は何だか微妙でした。リズムが合わなかった感じ。
以下コメント。134頁「もう、俺のことも忘れろ」 なんというフラグ……。149頁「Miqs, van nazal lef Calra ele今はもう真つ赤に溶けた、鉄の味」 本当に、悲しいタイプの詩は初めてですね。164頁「eis qo, elmei pheno et xiss ferm lef Iその日、全ての子供が世界のどこかで聴いていた」 こっちの方がらしいですよね。259頁「その少女は、微笑むように泣いていた」 うわーあーあーあー!そういえばそんなのありましたね!


さて次でラスト。なんとなく、”アニメのドルアーガ2期” を思い出す展開ですが、最奥でラスボスが待ち受ける理屈が自然で、ちょっと新鮮。期待です。